かわいらしいモノラインスクリプト。グリフはゆったりしながらもモダンではなくクラシックに近く、結構スタンダード。大文字はさほど装飾性は強くないが、ちょっと変わっててかわいらしい。画像にあるジンジャーブレッドのイラストも12種ほどベクターデータで付属している。ちなみにこの辺のクッキーを英国でブレッド(パン)と呼ぶのは、その昔(今も?)お菓子よりパンの方が税率が低かったので、「これはパンだ」と言い張って税逃れをしていた名残らしい(笑)。
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繊細で現代的なカッパープレート。基本的にはトラディショナルなスタイルだが、グリフは現代的で古臭さがなく明るくて美しい。ストロークは軽く全体的にゆったりしていてフェミニンな雰囲気がある。結婚式ほかクリスマスなどにもいいのでは。1ウェイト。
本日は『赤毛のアン Anne of Green Gables』の作者、モンゴメリ Lucy Maud Montgomery の誕生日(1874)。というワケで同名の書体を紹介。あまり見ないタイプのめずらしいブラッシュスクリプト。アップライトのへにょへにょしたストロークで、コントラストは太さが揃わず不安定。なんか魔女が出てくるおどろおどろしい絵本とかで使われてそうな書体である。1ウェイト。
本日ブラックフライデー Black Friday。元々はアメリカの感謝祭 Thanksgiving Day(11月第3木曜日)の翌日の金曜日は「モノが売れて売れて黒字になる」ということからブラックフライデーと呼ばれ、この日にセールをすることが習慣化し、それが感謝祭なんぞやらない他の国にも波及しこういう事になっている(ネット通販が一般化してからは、週明け月曜に職場のパソコンからの注文が殺到するようになったので、これをサイバーマンデー Cyber Monday と呼んでいる)。感謝祭には七面鳥 Turkey をとにかく食うらしいのでこちら。カジュアルなハンドライテンディスプレイ。モノラインの手書き書体で、ストロークの端がインク溜まりのようになってちょっと太くなっている。手書きにしては丁寧で、グリフは結構カチッとして揃い気味。カジュアルだが読みやすく使いやすい書体じゃないだろうか。1ウェイト。
ちなみに日本でクリスマスにケンタッキーフライドチキンを食う習慣は、この七面鳥が簡単に手に入らないので代用品として広まったようなのだが、これをアメリカ人に言うと「お前らクリスマスぐらいファストフードじゃなくてもっといいモノ食えやww」と爆笑されるらしいので注意。
カジュアルなハイドライテンスクリプト。どの程度カジュアルかというと、e や g のアイが潰れても気にしないほどのカジュアルさである(笑)。傾きやコントラストはほぼなく、ループはゆったりで全体的な雰囲気は柔らかい。女子っぽいので、その辺りの用途にどうぞ。1ウェイト。
太めのポップなハンドライテンスクリプト。一見シグネチャーっぽいが、リレーションは取っておらずすべての文字は独立している。ストロークはほぼモノラインだが、一部始端や終端に東洋書道のような打ち込みみたいな部分がある。大文字は幅広でグリフはかわいらしい。オルタネートはなく、リガチャーがほんの少し。名前は主に女性のダークブラウンの髪色のこと。よく黒髪と思われてるが、実は違うらしい。1ウェイト。
本日はドイツのタイプデザイナーでカリグラファーのヘルマン・ツァップ Hermann Zapf の誕生日(1918)。氏の書体は Palatino や Optima 等が有名だが、あまり知られてないこちらを紹介。氏の作風の特徴がよく出ているカリグラフィーイタリック。Zapfino とは違いかなりおとなしめだが、カリグラファーにはペンが複雑に動いていることがよく解ると思う。アウトラインはかすれも再現されており、結構リアルである。グリフ数はオルタネートもなく400弱と少ないが、その分安いので、カリグラファーは買って拡大して教材にするのもいいと思う。名前の Noris は、氏の生まれ故郷のニュルンベルクのラテン語名だそうだ。
秋も深まってきたのでこちら。あんまり秋っぽくない(笑)ダイナミックなスクリプト。短い筆ペンで書いたようなやや太めでちょっと抑揚のあるストロークで、グリフはとにかくラフそのもの。ただしベースラインは揃い気味でそこまで暴れてはいない。大文字は小文字に比べてかなり大きめ。オルタネートはないが小文字にはリガチャーがちょろっと。雰囲気的にはシグネチャーと呼べなくもない。1ウェイト。
本日は「いい字(112)」という事で『書道の日』『習字の日』らしい(強引)。というワケでこちら。古典的なカリグラフィーイタリックをフォント化した書体。イタリアの Ludovico Vicentino degli Arrighi が1522年にカンチェッレレスカ(cancellarescha イタリック)の書き方を著した Operina という本から起こしたものである。グリフは歪んでいてアウトラインはキレイに整理されておらず、インクのにじみなどもそのままに再現されている。特徴としては傾きがだいぶ緩やかで、大文字はスワッシュのないものはほとんど直立していたりする。コントラストも弱めで、現代のものとは結構違う。実はこの本は邦訳されており、『美しい痕跡』というイタリアのカリグラファー、フランチェスカ・ビアゼットン氏のエッセイ集に付録として収められている。全ページのコピーも掲載されているので、手本としても重宝するだろう。
本日は俳優ホアキン・フェニックス Joaquin Phoenix の誕生日(1974)というワケでこちら。ラフなラクガキ風ディスプレイ。グラフィティでもない、ホントにただ平筆でざっと書いたような書体で、正直あんまり魅力的なものではないが(笑)、ちょっと凝ってるのが SVG フォントだというところ。半透明になっており、よりラフ感が演出できる。また大文字のみの書体だが、各グリフに2種類あって単調にはならないようになっている。リガチャーも数種あり。意外とちゃんとしてるフォントである。そーいやまだ『ジョーカー』観てないな…。