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Tag: #legible

ITC Bookman

ITC Bookman

本日は『サン・ジョルディの日』。スペインのカタルーニャ地方では親しい人に本を贈る日らしいのでこちら。割と古めなソフトセリフ。最近このボテッとしたセリフの書体がちょっと流行っているが、これは50年近く前に作られてるので流行りに乗ったワケではない。これ以前に Morris Fuller Benton がデザインし Monotype から発表された Bookman Old Style という書体があるが、それをちょっとおもしろくしたらしい。なるほどスワッシュオルタネートが豊富に追加されている。かわいらしくも結構読みやすい書体。4ウェイト。

Category(s)
Design Date
c. 1975
Designer(s)
Publisher
ITC

Domotika Pro

Domotika Pro

新しい現代的なヒューマニストサンセリフ。骨格はヒューマニストをベースにややジオメトリック(人工的)に寄せ、シルエットはモノラインに近くモダンである。クラシックに寄りすぎず、かと言って人工的過ぎもしない、読みやすい新しいサンセリフである。全体的にややコンデンス気味で、長文に向いているだろう。A や G の頭や I にセリフがあるのが特徴。ギリシャ文字とキリル文字もサポートし、総グリフ数は1000を超える。8ウェイトあってバリアブルもあり。名前はホームオートメーションを意味する domotics から来ているそうだ。なるほど IT 機器のインターフェイスに良さそうである。これだけあって元々 $150 程度と格安だが、ただいま60%オフセール中。

Category(s)
Design Date
2021
Publisher

Pyke

Pyke

本格的な本文用モダンローマン。セリフがそれほど鋭くなく、コントラストはやや強いもののそんなにチカチカせずに読みやすい。xハイトは現代のものとしてはやや小さめ。ウェイトは2つしかないがオプティカルになっており、レギュラーの他、見出し用の Display とキャプション用の Micro がある。それぞれイタリックとウェイトが2つで合計12種。ただいま50%オフセール中。

Category(s)
Design Date
2021
Designer(s)
Publisher

VanSans

VanSans

最近どうもスクリプトがち(がち?)だったので、たまにはサンセリフを。いま売れてるヒューマニストサンセリフ。ヒューマニストというとクラシカルに傾きがちだが、こちらはカウンターやxハイトが大きい現代的でスッキリした読みやすいタイプである。K のアームがくにょっと曲がってるのと、g のループがオープンなのが特徴的。アクセント記号がかなり豊富で、ラテン文字を使う言語にはベトナム語を含めほぼ対応しているとの事。ついでにキリル文字もサポートしており、総グリフ数は1400を超える。イタリックもあって8ウェイト。ただいま60%オフセール中。

Category(s)
Design Date
2021
Designer(s)
Publisher

Logo Sans

Logo Sans

シンプルで品の良いディスプレイサンセリフ。ライトウェイトでモノラインのサンセリフで、やや幅広でカッパープレート風味があるのが特徴。デモにあるように 4 や g などちょっと変わったグリフがあるが、全体的には素直である。4ウェイトあるが、一番重い Bold でも通常のレギュラー程度。名前の通り、大きく使ってロゴに利用するのにいいだろう。

Category(s)
Design Date
2011
Designer(s)
Publisher

Change Serif

Change Serif

正統派本文用オールドスタイルローマン。これほどまでの正統派は最近珍しく、こういうのは久々に見た気がする。16世紀フランスのタイプデザイナー、Robert Granjon の書体にインスパイアされたとある。4000以上ものグリフがあり、およそ本文組に必要なものは用意されているほか、ギリシャ文字とキリル文字もサポート。変わったリガチャーも多数あり、大文字サイズの小文字グリフや、鏡像になったもの、180度ひっくり返ったものもあって、一体何に使うのかよく分からなくなっている(笑)。5ウェイトあるが、Regular より細いものがないのがちょっと残念。ただいま49%オフセール中。

Category(s)
Design Date
2021
Designer(s)
Publisher

OCR B

OCR B

本日はスイスのタイプデザイナー、アドリアン・フルティガー Adrian Frutiger の誕生日(1928)なので、氏が制作したこちら。誰もが日常的によく目にするサンセリフ。どこで見てるかと言うと、市販商品のバーコードの下にある数字。アレはどの商品のものもほぼこの書体である。名前の通り、OCR(Optical Character Recognition: 自動文字読み取り装置)で誤読を極力防ぐために開発されたもので、元々は他の書体 OCR A があったが、あまりに機械で読みやすいようにし過ぎたため文字としてはちょっと奇抜であり、「これちょっと変じゃね」という事になって、より文字として読みやすいこちらが開発された。今となっては OCR A も面白くて個人的には好きだが、現在はこの OCR B の方が主流である。機械のための文字なので、モノスペースでイタリックもなし。もちろんウェイトバリエーションもない。ただただ、生活を便利にするために開発された書体である。

Category(s)
Design Date
1968
Designer(s)
Publisher

Bjorn

Bjorn

デジタルデバイスにフィットした新しいサンセリフ。コントラストがほとんどなくグリフが単純化されており、大変シンプルでスッキリしている。またエッジが丸くなっていて目に優しい。小さく使っても読みやすいだろう。イタリックはなく、ウェイト展開も4つしかないところがデジタルに特化してるなという感じ。とにかく大変モダンで今っぽい書体である。スタートアップのロゴとかこんなの多いよね(笑)。発音はおそらく「ビヨルン」。北欧によく見られる男性の名前らしい。j を y  として使うところがそれっぽい。ただいま50%オフセール中。

Category(s)
Design Date
2021
Publisher

Imprint

Imprint

明日2月11日はカリグラフィー中興の祖でありレタリングアーティストであるエドワード・ジョンストン Edward Johnston の誕生日(1872)。ジョンストンといえばロンドン地下鉄の制定書体が有名だが、それはもう前に紹介したのでこちら。シンプルで読みやすい本文用ローマン。ジョンストンほか数名で Monotype のために Caslon をモデルにしてデザインしたとある。xハイトが大きめで字間もやや広めなため可読性は良好。ディセンダーが短いのがちょっと残念かな。雰囲気は大変おとなしく主張しない。2ウェイトしかないが、それとは別にインラインの入った(意味がダブる…)Shadow がある。

Category(s)
Design Date
1912
Publisher

Avenir Next World

Avenir Next World

ワールドワイドになった Avenir。1988年に Adrian Frutiger によって「Futura をもうちょっとヒューマニストに」と制作された Avenir が、2012年に小林章さんによってリファイン・拡充されて Avenir Next となり、この度さらに多数の言語をカバーして再拡充された。各アクセント記号を含めたラテン文字はもちろん、キリル文字、ギリシャ文字、アラビア文字、タイ文字、ヘブライ文字、グルジア(ジョージア)文字、アルメニア文字を同様のテイストでデザインして収められており、グリフ数は2000を超えている。ただしイタリックにはアラビア文字、グルジア文字、タイ文字はないそうだ。「全部はいらんから安くして」という人のために(笑)、それぞれの文字セットをバラにしたものもある。デザイナーには日本人では小林さんの他、大曲都市さんの名前も見える。10ウェイト。ただいま50%オフセール中。

ちなみに画像には、金環食完成の前後に見える「ダイヤモンドリング」という現象が描かれていると思われる。この紫の部分がかの有名な「コロナ」である(笑)。本来いい名前なんだけどねぇ…。

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