最近流行りのカッパープレートスクリプトとローマンのコンバイン書体。繊細なライトウェイトのローマンと優雅なカッパープレートスクリプトが一体となった書体で、通常の大文字のグリフにスクリプト、小文字のグリフにローマン大文字が割り当てられている。もちろんオルタネートがあり、両タイプともスワッシュがある他、作例の WO のようにローマンには変形グリフもある。リガチャーもあり、ローマン同士のものとスクリプト+ローマンがあってバリエーション豊か。大文字のみで1ウェイト。
あともう考えるのがめんどくさくなったので(笑)、本ブログではこのテの書体は “combined” とタグ付けしようと思う。どうぞよろしく。
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本日はイタリアの画家、ボッティチェリ Sandro Botticelli の誕生日(1454?5)らしい。我々デザイナーは一体何度彼の「ヴィーナスの誕生」を目にしたことか。という事でそのギリシャ名アフロディーテの名を持つ書体を紹介。コントラストの強いエレガントなサンセリフディスプレイ。基本的にはストロークは単純なストレートだが、一部フレア気味に広がっているのが特徴。小文字に数文字ちょっとしたスワッシュの付いたオルタネートがある他は、ごくシンプルなデザインとなっている。コスメとかに合いそう。1ウェイトのみ。
本日4年に一度の『にんにくの日』らしいのでこちら。「クリームにんにく」というちょっと気持ち悪い(笑)名前のエレガントなディスプレイ。ヘアラインが繊細なコントラストの強いモダンローマンで、オルタネートに見ての通り糸がのたくったようなグリフがある。最近流行の変形ディスプレイの一種と見ていいだろう。全体的にはやはりフェミニンな雰囲気が漂っているので、その辺りの用途にどうぞ。大文字のみで1ウェイトのみ。
定番カッパープレートスクリプト。17~18世紀英国のカリグラファー、Charles Snell の筆致を元に制作された書体で、 George Bickham の Bickham Script、George Shelly の Shelley Script と並ぶ名作である。他の2書体に比べゆったりとしたカーブが特徴で、ラウンドハンドの名にふさわしいスタイルとなっている。が、人気がないのかこれだけ Pro 版になっておらず(笑)、オルタネートがないのが残念。まあでもその分使いやすくはある。3ウェイトあって、かなり太い Black があるのがちょっとめずらしい。
名前の通り、曲線が艶めかしいフレアセリフディスプレイ。そこまで奇抜ではないが曲線を主体とした変わったプロポーションのグリフで構成されており、大変美しくユニークである。見本は繊細だがウェイトバリエーションがあり、Bold はかなり太めでコントラストが強く、同じ書体とは思えないほど変化がある。一部の字にはグリフ違いのオルタネートがある他、大小それぞれに30ほどのリガチャーがある。字幅はレギュラーと Condensed の2種があり、それぞれ3ウェイトずつ。
やっぱり流行ってるっぽい、ローマンとカッパープレートスクリプトのコンバイン書体。繊細でややコンデンスなローマンとカッパープレートスクリプトのコンビで、変わってるのがスクリプト+ローマンのリガチャーがある所。これは今回初めて見た。ほか、ローマン+ローマンのリガチャーと、スクリプトおよびローマンそれぞれにオルタネートがある。イタリックと2種あるが、傾いてるのはローマンのみ。スクリプトは双方とも傾きの角度は同じかな。大文字のみで1ウェイト。
コンデンスでエレガントな印象があるローマンディスプレイ。字によってウェストが高かったり低かったりするぐらいで、他にはオルタネートもなくこれといって特徴はない(笑)が、結構エレガントな雰囲気がある書体。6ウェイトもあるのがちょっとめずらしいだろうか。とはいえ、細いウェイトの方が今っぽくはあるだろう。皆様今週もお疲れさま。アフター5を楽しんでくださいませ。
ラグジュアリー感あふれるモダンローマンディスプレイ。ヘアラインの細いディスプレイ用途向きのモダンローマンで、イタリックはスタンダードなグリフの他、カッパープレートスクリプトのようなオルタネートがあるのが特徴的。キリル文字もサポートしている他、字幅が5種もあってそれぞれに9ウェイトずつで計90種というかなりのビッグファミリーであり、これだけのクオリティでありながら、パックでなんと $29 という格安書体である。Didot に飽きたら十分選択肢として検討していいだろう。
最近ちょっと流行り始めているカッパープレートスクリプトとローマンのコンバイン書体。これはいわゆる2書体のデュオではなく、ひとつのフォントに2種のグリフが収められているタイプである。また分類名を考えなくてはいけなくて、ちょっと頭が痛い(笑)。この書体の場合は本来大文字が割り当てられるコードの部分にスクリプトの大文字、小文字のコードの部分にローマンの大文字が入っているようだ(という訳で小文字はない)。使う場合はどちらかをメインにし、もう一方をアクセントとしてちょこちょこ使うといいだろう。双方同量だとちょっとゴチャゴチャして魅力が半減すると思う。1ウェイトのみ。
繊細でエレガントなモダンディスプレイ。コントラストが強くブラケットの大きいモダンローマンで、C や O などの丸い文字以外は全体的にかなりコンデンスで背が高い。ここにはないが、Q のテールが左向きなのが特徴的。最近この手の雰囲気の書体は変わったグリフのオルタネートやリガチャーを持っていたりするが、まったくないのが潔い。さらに言えば小文字さえない(笑)。逆に使い方に迷うことはないだろう。1ウェイトのみ。