Didone なディスプレイモダンローマン。ヘアラインがかなり細く、大きめに使わないとすっ飛んでしまうだろう。レギュラーは普通の字形だが、Gota はカーブの先っちょにターミナルドット(この言い方あってる?)が付いている。フォーマットは2種あって、Essential はその名の通り基本的な字形とリガチャーが数種あるのみだが、Pro はスワッシュオルタネートと大文字のリガチャーなどが多数追加されている。必要に応じて買うフォーマットを選ぶべし。ちなみに名前のグアダルーペとはメキシコの町の名前で、そこで16世紀に聖母マリアが目撃されたそうな…。
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セリフが半分しかないローマン。見ての通り内側のセリフが欠けた変わった書体である。…セミセリフとかにあるか(笑)。元はややコントラストの強い、分類するならトランジショナルとかになるだろうか。e のバーが斜めになっており、全体的にはなかなかスタイリッシュな雰囲気がある。ウェイトは2種しかないが、レギュラーにはスモールキャップスもあり。ディスプレイとして使いたいが、ウェイトやx-ハイトは本文向きなので、小さくロゴとかに使うとカッコいいと思う。
モダンローマン(?)っぽいディスプレイ。ステムのコントラストが強くモダンローマンっぽいのだが、セリフが通常のものではなく、筆で書いたようなふよっとしたものが付いている。モダンローマンとブラッシュスクリプトが融合したような書体。スワッシュはないがリガチャーが多く、gi や sb など変わった組み合わせも多数ある。5ウェイトあって、軽い方はコントラストが弱くモダンローマン風味が薄れる。アップライトのみでイタリックはなし。ただいま50%オフセール中。
アール・デコ調(?)のディスプレイ。ロシアの構成主義にインスパイアされたとあるが、そうかな…まぁいいや。基本的にコンデンスな書体だが C や O などは正円に近く、字幅に大きな差がありリズムに変化があっておもしろい(コンデンスなオルタネートもありはする)。部分的にステムの端が膨らんでいてセリフっぽくなっている。全体的にモダンな雰囲気があってカッコいい。ファッション誌などに向いてるだろう。Mx と My があり、My の方がコントラストが強く、さらにスワッシュの付いたオルタネートがある。ロシア産らしくキリル文字もサポート。ただいま50%オフセール中。
なんかちょっと変わったスワッシュを持つヘビーウェイトのディスプレイローマン。ベースはモダンローマンだが、見ての通り、カリグラファーがいうスワッシュと呼ぶには中途半端なものがにゅよんと付いている。ちょっとまぁ目先が変わっておもしろいんじゃなかろうか。Illustrator の機能を使えば半自動で字形を選んでくれる Pro 版と、あくまで手動で選択する Manual があり、スワッシュの付いていない Text とその Italic、ややカーブを帯びたアップライトの Cursive がある。
一応スクリプトと分類したけどちょっと迷うスクリプト。本来はライトウェイトのスラブセリフイタリックなんだろうが、スクリプトらしい優雅なスワッシュの付いたオルタネートが大変豊富。x-ハイトやカウンターが大きめで可読性は良い。モダンな雰囲気なので、優雅なスクリプトは使いたいけど雰囲気がクラシック過ぎてちょっとなー、という場合に選択肢のひとつとして使えると思う。ファミリーが5種あるように見えるが、OpenType 版は他の4つを内包しているので、異体字切り替え機能のあるアプリならこれひとつで済む。ただいま35%オフセール中。
本文組にも十分使えるスラブセリフ。x-ハイトやカウンターが大きく、可読性は良好。ややジオメトリック気味だがプロポーションもスタンダードで、セリフもスラブセリフにしては控えめ。字種やファミリーも豊富で使い勝手が良い。9ウェイトあって、レギュラーのアップライトとイタリックは無料でダウンロード可能。ただいま50%オフセール中。
図太いモダンローマンディスプレイ。多分にカリグラフィーのテイストが組み込まれており、セリフがカーブのしなやかなティアドロップになっている部分が多い。ハデなスワッシュも付いたオルタネートも多数ある。ウェイトに 12、36、72 とあるが、これは太い部分ではなくヘアラインの太さで、しかも数字が大きい方が細い。この数字は多分文字のサイズで、それぞれのポイント数ぐらいの大きさで適した細さになるという事だと思う。サンプルイメージのように彫刻風のテイストを持つ Engraved がある他、短い単語にオーナメントが付いた Words とオーナメントがあり。
鋭く冷たい感じのするトランジショナル(モダン?)ローマン。サンプルイメージからはスクリプトに見えるだろうが、イタリックにスワッシュの付いたオルタネートがあるというだけ。1943年にスウェーデンの Akke Kumlien というタイプデザイナーがデザインした書体のデジタル版だそうである。小文字の縦のステムに付いたセリフが斜めに鋭く尖っているのが特徴。ディセンダーは短く、カウンターも大きめに取っていてシルエットとしては若干丸っこいが、セリフの鋭さがそれを感じさせない。Didotのように大文字だけで組んでも結構キレイ。ディスプレイとして使うといいだろう。アップライトは3ウェイトあるほか、コンデンス体もある。イタリックは1ウェイトのみだが、前述したようにスワッシュオルタネートがある。
ハレーションを起こしたような錯覚をしてしまうディスプレイローマン。元は Didone なモダンローマンだと思うが、かすみがちなヘアラインを潔くすっ飛ばして消してしまっている。なんかちょっと目がチカチカしてしまって見づらいが、モードファッション誌などにうまく使えばカッコイイと思う。イタリックと2スタイル。