コンデンスなモダンローマンディスプレイ。Empire のモダンローマン版とでも言えばいいだろうか。とにかく字幅が極端に細い Didone である。Q のテールが変わってるぐらいしか特徴がないかと思いきや、スワッシュの付いたオルタネートが結構あり、またその付き方がかなり変わってる。左右反転した字形などもあり、なかなか挑戦的な書体。イタリックはなし。5ウェイト。名前の意味は「(意見などを)吹き込む・染める」らしい。あんま聞いたことない単語…。
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ラグジュアリー感あふれる Didone(Didot 風)なディスプレイローマン。かなりコントラストの強いモダンローマンではあるが、ちょっとしたブラケットが残っていたり、セリフがちょっとカーブしていたりと、全体的に粘り気のあるオーガニックな印象がある。リガチャーが結構あるのと、大文字にはカールしたセリフの付いたオルタネートが用意されている。3ウェイトあるがヘアラインの太さはほぼ同じ。キリル文字もサポート。イタリックはなし。ハイブランドの広告などにどうぞ。
2015年に発表された Noyh のジオメトリック版。ていうか元々がジオメトリックなのに Geometric なんてどういう事やねん。と思い細部をちょっと見てみた所、前作では落とされて丸くなっていたコーナーが角ばり、Q のテールが真っ直ぐになるなど、全体的によりシンプルになっている。ま、違いと言えばそんぐらいだが、筆者的にはこちらの方が好みかな。9ウェイト。ただいま85%オフセール中。
ヘアラインが細くハイコントラストなモダンローマンディスプレイ。セリフはまっすぐな棒ではなく、鋭いトゲのようになっている。冒頭でも述べたがヘアラインが異様に細く、12pt とかではすっ飛んでしまって正直使い物にならないだろう。かなり大きめに使う必要がある。ディスプレイにしてはx-ハイトは大きめ。もっと小さくしてアセンダーやディセンダーを長くしてもよかったんじゃないかと思うが…。オルタネートやイタリックはなし。3ウェイトあるが、どのウェイトもヘアラインの細さは同じ。元々安い書体ではあるが、ただいま65%オフセール中。
タイプライターっぽい雰囲気を持ったモダンローマン。幾何学的で冷たい印象があり、軽いウェイトの方はセリフも含めてほぼモノラインに近く、スラブセリフというかモノスペースのタイプライター書体に近い印象だが、太いウェイトになると急激にコントラストが強まり、一気にディスプレイ風味が強烈になる。ソフトウェアやソリッドなプロダクトに似合うだろう。7ウェイト。サンセリフ版もあり。50%オフセールは本日まで!
カリグラフィー風味のあるローマンディスプレイ。20世紀中盤に活躍したブックデザイナーでカリグラファーの Oscar Ogg という人の著書、The 26 Letters という本にあったレタリングからインスパイアされてそれをフォント化したものだそう。画像検索すれば判るが、確かによく似ている。ただ、正直そのままでは書体としてどうかなという感じなので、かなりデザインが整理されている。ヘアラインはかなり細くてコントラストが強く、Didot のような雰囲気を持っている。イタリックはかなりカリグラフィー寄りだが、非常に独特な字形をしていておもしろい。1ウェイト。
本日はバッハの誕生…え? 3月21日だって? あ、まぁユリウス暦ではそうだが、現在のグレゴリオ暦では今日に当たるので大目に見てくれ。という事でバッハの名を持つ書体を紹介。よくある手書き風味のデュオ。ふにゃふにゃのブラッシュスクリプトとモダンローマン。ローマンの方は6ウェイトあってイタリックもある。くるっと回ったボールターミナルが特徴的。これらに似合う花のオーナメントが多数ある。この書体のどこら辺がバッハなのかは不明。ただいま30%オフセール中。
活字寄りなカッパープレートスクリプト。手書きのブレが少なくシステマチックにレタリングされたような印象で、どちらかというと Didot のイタリックのような雰囲気がある。作者もそれを意図してか、リガチャーはあるものの、スワッシュオルタネートはまったくと言っていいほどない。5ウェイトあるがヘアラインの太さはほぼ変わらないので、一番太い Bold は見ての通りかなりのコントラストになる。あまり高級感はないが可読性はいいので、パッケージとかに使えるかと思う。ただいま65%オフセール中。
本日は写植の発明者にしてモリサワの創業者、森澤信夫の誕生日(1901)だそうな。袂を分かった石井茂吉の写研とは違い、DTP に対してフォントを開放してくれたので、我々は今、高品質な和文フォントを豊富に使用することができる。ありがたやありがたや。写研もそうしてくれないかなーというのはデザイナーの長年の希望なのだが、なぜだかその気配はまったくない。哀しい。
さて本日紹介する書体は、モリサワが開催している「タイプデザインコンペティション」の2014年のファン投票欧文部門2位の書体…の元になった書体である。受賞作はこれの Display というバージョンでちょっとにゅよっと柔らかくなったものだが、まだフォント化はされていないようなのでこちらを紹介。ステムに太細の差があるモダンなサンセリフ。ややジオメトリック風味もあるだろうか。10ウェイトあって、軽い方は非常にエレガントで化粧品のパッケージなどにそのまま使えると思う。アルメニア人がデザインしただけあって、アルメニア文字、キリル文字、ギリシャ文字もサポート。
本日はホワイトデーだがどうでもいいので無関係の書体を紹介する(ふんだ)。ラグジュアリー感漂うインラインエクステンデッドディスプレイ。基本はヘヴィウェイトのモダンローマンだが、2本のインラインが入っていて(結果3本線になって)ゴージャス感あふれるディスプレイとなっている。オルタネートは R にあるだけだが、アクセント記号は全ヨーロッパをフォローするほど幅広い。オーナメントもあり。ただいまセール中でたったの $8。