ヴィンテージ感あふれる4種の書体がパックになったミクスドファミリー。ブラッシュスクリプトの Barley、どっしりした Heinberg、コンデンスな Holtzman、カッパープレート風味の幅広な Trade Supply があり、それぞれに角が取れた Rounded と、フィルがかすれた Textured のバリエーションがある。Barley 以外は大文字のみでスモールキャップス。それとフォントではなく Illustrator ファイルが付属しており、16種のロゴレイアウトのテンプレートと、バッジ風の画像がある。全部まとめて買っても$22と大変オトク。名前は「職人・匠」の意。
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華やかでレトロなスクリプトとローマンのデュオ。スクリプトはカッパープレートとブラッシュの中間のようなテイストで、細めで繊細ながらダイナミックでもある。ローマンはコントラストが強い太めのウェイトで、ステムが伸びやかでセリフがやや刺々しい。字幅は通常のものと幅広のものと2種類あり、通常の方はアウトラインバージョン、幅広の方はステムにテカリのような裂け目が入っているバージョンがある。あとはフレームとイラストがファミリーにあり。
ホリデーシーズンにふさわしいスクリプトとローマンのデュオ。スクリプトはブラッシュタイプで、ローマンはアウトラインはきちんとしてるが、フットやステムがラインに揃っておらず、両方共コンデンスでダイナミックに上下しており、大変ポップな印象がある。どちらもソリッドなものとアウトラインで影付きのものがあり、さらにそれらに彩りを加えるアイコンやイラストが入った Doodles がファミリーにある。ちなみに作者は、イスラム教徒が世界一多く、しかも雪も降らないインドネシア在住というのがおもしろい。
本日は宇宙の日。’92年、毛利衛さんがアメリカのスペースシャトル・エンデバーで宇宙へ飛び立った日だそうなのでこちらを紹介。昭和SFを思わせるレトロなディスプレイ。幅広のジオメトリックで字形は余分な所を極力省いており、角は大きめにRが取られている。なんで昔は「未来」っていうとこういう書体が用いられたのだろう。不思議である。作者は Yasashii と同じ方。6ウェイト。
アール・ヌーヴォー調のサンセリフディスプレイ。20世紀初頭にちょっと流行ったヤツで、字によってウェストが上下したり、A のバーが2本あったり、o が上付きでアンダーバーが入ったりといった所が特徴。この手の書体は Rennie Mackintosh が有名だが、それに比べて組んだ時の黒みが弱まってヌケが良くなり、現代の雰囲気に合うようアレンジされている。ウェイトも6つあってイタリックもあり、更にはギリシャ文字やキリル文字もサポートされている。ただいま70%オフセール中。
ぼったりしたローマンディスプレイ。ファミリーの Decor 1 は、普通に文字を打ってもサンプルのようにランダムにオルタネート文字が出てきてごちゃごちゃする仕様らしく、なかなかおもしろい。Decor 2 はスワッシュオルタネートはないが、ベースラインの上がったスモールキャップスとランダムに組まれる模様。普通に組みたい人は Caps を使えばいいが、それじゃこの書体を使う意味がない。気に入らない組み方は字体を切り替えてコントロールできるだろう。多分。可愛らしいオーナメントも付属。ただいま30%オフセール中。
’60~’70年代テイストのジオメトリックなコンデンスモノラインスクリプト。名前の「ビニール」は、音楽業界でアナログレコードの事をよくそう呼ぶので、恐らくそれの事と思われる。当時の洋盤(作者からすれば洋盤ではないが)のタイトルなどからインスパイアされたのだろう。その辺の雰囲気がよく出ている。細長いトラック型楕円をベースにしたスクリプトで、かなり幾何学的にデザインされている。3ウェイトあり、レギュラーの他は細いものが2つあって、それらとは別に背の高い Tall というバージョンがある。以前紹介した Selfie とは姉妹関係にあるそうな。ただいま25%オフセール中。
このブログを始めて3年になるが、まだ紹介してなかったタイプのスクリプトを紹介する。フレンチ風味のアップライトスクリプト。「ロンド Ronde (=輪舞曲)」と呼ばれるタイプで、20世紀初頭にアメリカでデザインされたもの。元は Typo Upright という名前だったらしいが、Linotype に版権が移った時に Linoscript と改名されたようで、なので「ライノスクリプト」と読むらしい。非常に有名で好きな書体だが、あんまりこのタイプは需要がないのか、他にはあまり見当たらない。古い書体でウェイトバリエーションもオルタネートもなく淋しいので、今あえてこれを拡張してみてもいいんじゃないかな~。と思ったりもする。売れないか…。
本日は赤穂浪士討ち入りの日として有名だが、世界的には『南極の日』らしい。1911年、人類が初めて南極大陸に上陸した日だとか。それまでは微妙に「あるよね」ぐらいの認識で、なので「発見」がいつなのか曖昧になっているが、上陸はもうこの日でハッキリしているようだ。それまではサンプルの地図のように南極大陸の存在が認識されていなかった(その前は南北アメリカ大陸も知らなかったしね)。これは1531年にフランスの Oronce Finé(ラテン名 Oronteus Finaeus)という人が発行した世界地図で、この書体はその地図にある文字を元に起こしたものだそうである。印刷のかすれもそのまま再現されており、アウトラインは整理されていない。多分この地図にはなかったと思うが、数字はライニングとオールドスタイル、あとスモールキャップスも追加されている。あんまり使い道もないとは思うが、まぁたまにはこんなんもいかが。
レトロな雰囲気を持ったセリフドゴシックとモノラインスクリプトのデュオ。勝手にセリフドゴシック(Serifed Gothic)なんて造語を用いたが、要するにコントラストのない(弱い)サンセリフにセリフと呼ぶにはかなり小さいセリフがちょこんと付いたものをこう呼ぶ事にする。ゴシックは小文字がなくてスモールキャップスで、ゴシック・スクリプト共に1ウェイトしかないが、見ての通りオルタネートが、そんなに豊富でもないが、まぁまぁの数があって、色々と文字組みが楽しめる。実際販売サイトへ行って作例を見て欲しい。作者はインドネシア在住の模様。向こうもラテンアルファベットが常用されてるので、欧文に関する感覚は日本人より優れているのだろう。