最近流行りのマルチスタイル…にはちと種類が足りないフォントファミリー。一応メインはサンプルイメージにある Brush という名のスクリプトのようだが、この他に傾きの違うモノラインのスクリプトが2種と、同じくモノラインの手書き感の強いサンセリフが付属する。Brush にはステムの端がくるんくるんになった Spiral というバリエーションもあり。ちなみに hoofer とは「プロのダンサー」という意味らしい。初めて聞いた。
Archive: 2014
昨日やたらFacebookで宣伝していたので紹介(笑)。手書き風のステムに繊細なヘアラインのスワッシュが付いたディスプレイ。ヘアラインの一部はステムに寄り添って二重線になっているが、これがないスタンダードなものもある。書体そのものも手書き風味が強く、またこれに似合うロンバルディックスタイルのキャップスも付属している。こちらはフレームで囲ったものもあり。オーナメントも充実。全体的にガーリーな雰囲気満載の書体である。ただいま初売50%オフセール中。どうでもいいけど、Fantasyって名前ありそうでなかったね。
アール・デコスタイルのジオメトリックサンセリフ。x-ハイトが極端に小さく、アセンダーやディセンダーを長く取っている。大文字も腰高だったり腰低(こんな日本語ある?)だったりで、明らかに本文向きではない。サンプルイメージにあるようにいくつかの字は異体字を持っていて、好みによって使い分けが可能。小さなスワッシュの付いたオルタネートも多数あり、組んでいておもしろいだろう。ウェイトは数字で表されており、一番細い10から最太の65まで5刻みで12ウェイトある。
本日筆者の誕生日なのでこんなイラストフォントを。何の説明もいらないだろう。この辺に重宝するだろうと思われるが、あんまりグリフ入ってない(笑)。アメリカでは誕生日の人本人がパーティを企画して人に集まってもらうらしいが(指輪物語でもそうだったなぁ)、私は日本人なのでもちろんそんな事はしない。そもそもパーティ嫌いで滅多に行かないしな…。♪ハッピハッピ~バ~スデ~ ケ~キぃのキャ~ン~ド~ルぅを~
紅白の司会が嵐に決まった本日、嵐が近づく沖縄よりチェコのファウンダリー・Stormの書体を紹介する(嵐だらけ)。コンデンスなディスプレイローマン。碑文系のプロポーションで、平筆で書いたようなシュッとしたエレメントを持つ。ちょっとしたスワッシュの付いたオルタネートがいくつかあり、またサンプルイメージのようなあまり見ない組み合わせのリガチャーがある。キリル文字もサポート。グリフォンのアイコンがひとつ入っているが、同ファウンダリーのロゴらしい。5ウェイト。
カッパープレートスクリプト。…なのか、な? にしてはかなりダイナミックな書体である。実際、カッパープレートに使うポインテッドニブではなかなかこんな風に書けないが、レタリングならカッパープレート風味を持たせつつダイナミックに書くのは十分可能なので、デジタルならではとも言える。んーでも、ブロードニブでも角をうまく使えばヘアラインは出せるので、それかも知れない。とにかくイタリックとカッパープレートをうまく融合させたような書体である。作者はオルタネートが豊富で優秀なスクリプトをいくつも発表しており、これはそれらに比べると字種は少なめではあるが、それでもカリグラフィーの世界を楽しめる。ウェイトは2種。
ヒューマニストサンサリフ。プロポーションはヒューマニストだが、Stone Sansなどの他のものと比べてステムの太さにほとんど差は見られず、それが何か目に新鮮でおもしろい効果を生み出している書体。本文用として設計されており、字種が非常に豊富。スモールキャップスはもちろんリガチャーもかなりあり、数字はライニング、オールドをそれぞれプロポーショナルとタビュラー揃えているどころか、丸数字まで白地・黒字両方ある。しかも大文字用と小文字用なのか、ベースラインの位置が違う2種をそれぞれ用意。とにかくラテン文字圏はすべてフォローしてる感じ。イタリックはほんの僅かしか傾いていないが手書き感が強く残っている。y の形がちょっとクセがあっておもしろい。6ウェイト。タダでダウンロードできるデモ版がある。
トランジショナルローマン。パッと見普通なようだが、エレメントがやや特徴的。この書体は正直言うとイタリックが本命というか主役であり、また本文向きでもない。ディスプレイとして使った方がずっと活きる書体である。イタリックはカリグラフィーと活字書体の融合というか、両者の特徴が非常にうまく溶けこんでおり、他に類を見ない独特な形をしていて、非常に筆者好み。安売りしている時に速攻で買いました(笑)。18世紀フランスの作曲家、ジャン=フィリップ・ラモーのオペラ『イアンとアムールの祭典』の台本に書かれた文字からインスピレーションを得て、イタリックから制作されたらしい。普段サンプルイメージは既存のものを使っているが、あまりいいのがなかったので Yearbook of Type 1 にあったものを筆者が再現してみた。
一枚の板を折り曲げ(bend)てデザインしたようなディスプレイ。さらにそれを5つにスライスしたようなのがサンプルイメージのBend Fiveである。もちろんソリッドなものがある他、一番前と後ろの線だけ残したStripeがある。ステムの幅はFiveとThreeの2種類。右に14度傾いてるので、左に14度起こせばサンプルイメージのようにタテのステムが垂直になるので、そのようにして使ってもいいだろう。ちょっと長いコピーを組むと、おもしろいテクスチャが出来上がる。小文字はなし。
かなりラフな手書きディスプレイ。サンプルでは各文字の差がかなりあるように見えるが、小文字にはいわゆるスモールキャップス(この場合もそう呼ぶんだろうか)が割り当てられていて、それを使用しているからそう見えるものと思われる。大文字だけならそんなに…いやそれでも結構デコボコしてるかな。とにかくまぁかわいらしい書体。サンプルイメージにある鍋やコック帽も実はこの書体に入っているオーナメント。書体そのものもそうだが、カフェなんかにマッチするだろう。ただいま50%オフセール中。