鋭さを抑えた柔らかい印象のカッパープレート。傾きが弱くアップライト気味で、大文字はカウンターが大きくとってあり、丸っこい印象が強い。元々結婚情報誌に向けて作られたらしく、そっち方面の用途によくマッチするだろう。オルタネートが全然なくて淋しいが、その分使いやすくはあると思う。2ウェイト。
Archive: 2016
ややアメリカンテイストのあるブラッシュスクリプト。字形の傾き加減がややバラバラでやんちゃな印象がある。B や E はどっちかというと逆に右に傾いていたりする。オルタネートはあるが控えめ。代わりに Extra というブラッシュストロークが入ったフォントがあり、これを使ってスワッシュを好き勝手に付け加えられる。ちょっとポップなウェディングに。ただいま50%オフセール中。
かわいらしく読みやすいジオメトリックサンセリフ。完全にジオメトリックではなく若干ヒューマニスト寄りで、a や g には2階建てを採用している。最近の書体だとオルタネートに1階建てを用意するものだが、字種が少なめでこれにはない。x-ハイトが大きく字幅も広めで、Futura などの冷たさはなく読みやすい。K のステムとレッグが離れてるのが特徴的。ThinからBlackまで9ウェイト。ただいま90%オフセール中。買って損はないと思う。
かわいらしいアップライトブラッシュスクリプト。オーナメントも含めるが1500ものグリフがあり、スワッシュのついたオルタネートの他、繋がりのないタイプの字形もある。変わってるのが数字にもスワッシュタイプがある事。これがあるのはスクリプトといえども珍しい。ウェディングにはぴったりの書体である。名前は「ヤギが跳ねるような」という意味らしい。Bold と2ウェイト。
知らない書体だったが(笑)、セールのお知らせが来たので紹介。正統派オールドローマン。15~6世紀の Nicolas Jenson や Francesco Griffo の書体を参考にしたとあり、なるほどと思わせるクラシックなローマンである。2000年に Titling という見出し用の大文字のみのファミリーを加えた際、他のファミリーにも手を入れ字種を拡張して Pro 版としたそうな。こういうのでビシッと組んだ招待状とかもフォーマルな結婚式には非常によろしいかと思う。ただいま全ファミリーパック $245 のところを $79 セール中。今日より3日間のみなので急いで! ま、Monotype サブスクリプションに組み込まれてますけどもね。
そういえば、初めて見る形の M が入っている。この字形見たことない。誰か知ってますかね。単に M のオルタネートとしてグリフに入ってるってだけかな。にしてもオーナメントとしても見たことない。なんだこりゃ?
※追記:数学記号で P の筆記体であり、ヴァイエルシュトラスの楕円函数というものに使用するものらしく、本来 U+2118 に入れるらしい。ほおお…。
太めのモノラインスクリプトとサンセリフのデュオ。スクリプトはアップライトでかなり可愛らしく仕上がっており、スワッシュはないがリガチャーが異様に豊富。オルタネートも含め700ほどのグリフがある。サンセリフの方は大文字のみで、よくよく見るとあちこち不揃いで躍動感がある。どちらもキリル文字もサポート。キュートさを演出したいウェディングにどーぞ。
あの Emigre の書体見本帳。Emigre は書体を発表する度、小さな見本帳も同時に発行していたが、それを1冊にまとめたものである。10年ほど前にも Volume 1 として12書体分をまとめたものを100部限定で発行(ちなみに筆者はシリアルナンバー11を所持)していたが、一向に Volume 2 以降が発行されていなかった。それがこの度、大幅に収録数を増やして1冊にまとめたらしい。700ページ以上あって辞書みたいな分厚さがあるが、ノンブルは小冊子のものをそのまま掲載しているので、実際のページ数とは合ってない。あしからず。
ジオメトリックのサンセリフとスラブセリフのミクスドファミリー。基本的に Futura のようなジオメトリックなのだが、Futura よりは印象として丸っこい。i や j のドットや記号類が結構目立つし、MyFontsのサイトで見る限りステムの幅にもなんだかムラがある気がする。これが低解像度ゆえのレンダリングの不具合なのか、実際にそういう設計なのかは不明。それぞれ Display というバージョンもあり、こちらは角が落とされているほか、x-ハイトが大きかったり数字のデザインが違ったりすると説明にはあるが、違ってるかコレ…? 何かとナゾの多い書体である。ウェイトはそれぞれ3つずつ。ちなみにオコジョって、あの冬には真っ白になるイタチ科の動物の日本名だよね。なんでこんな名前なんでしょ。やはりナゾである。
平筆で書いたローマンキャピタルスクリプト。以前紹介した Turquoise と同タイプの書体だが、こちらはやや威風堂々感が弱くカジュアル気味で、手書き感がよく残っている。こちらも通常はない小文字があり、スワッシュの付いたオルタネートも豊富にある。10ウェイトもあり、さらにはオーナメント類の他、銅版画風のクラシックなイラストアイコンも多数収録されている。MyFonts のページにはかなりの数のサンプルがあるので、そちらもご覧頂きたい。これもウェディングにはよくマッチするだろう。ただいま72%オフセール中。
クラシックで Didone なイタリック。アップライトはなくイタリックのみのファミリーで、元は19世紀のプロシア系アメリカ人、Louis Prang という人が出版した学校向けアルファベットの教科書にあった書体だそうである。傾きとコントラストが強くコンデンスで、ほとんどの文字にヘアラインのスワッシュが付いたオルタネートがある。カッパープレートスクリプトの代わりに使えそうなので、これもウェディングなどに。3ウェイトあるが、どのウェイトもヘアラインの細さはほぼ同じ。ただいま50%オフセール中。