かわいらしいラフなディスプレイ。名前の通り、「ルージュの伝言」よろしくガラスに口紅で書いた字にインスパイアされたとある。よく2階建て g の事を日本では「メガネ g」とか呼んだりするが、この書体の g はその通りの形をしている。小文字の m と n は大文字の字形である。r は奇抜すぎて、単体だとちょっとそれと気づかないかな…。素朴な書体だが、意外と古代文字のような雰囲気も持っている。オーガニックなパン屋とか野菜中心のカフェとか、そなへんの用途にフィットするだろう。2ウェイト。
Archive: 2016
本日 8/29 は「焼き肉の日」だそうで、肉々しい(?)イラストフォントを。名前の通り、肉とシーフードのイラストである。かなり幾何学的に描かれており、可愛らしさのカケラもない。インフォグラフィックとかでよく使用されるようなタイプである。このファウンダリーは他に同様のテイストで Dairy(乳製品)、Bread and Confectionery(パンとケーキ)、Vegetables(野菜類)、Fruits(果物類)というフォントも発表している。Vegetables と Fruits はまだカワイイかな。モチーフによる所が大きいかも。
かわいらしくオシャレな雰囲気のディスプレイサンセリフ。かなり古いカリグラフィーの書体、スクウェアキャピタルを元にデザインしたとある。確かに正方形に近いプロポーションを持ってはいるが、サンセリフとなり、テイストはいたって現代的にアレンジされている。6ウェイトあるが、小文字はなくスモールキャップスで、イタリックもない。代わりにローマンのイタリック(なんか変な言い方)が1つファミリーにあり、組み合わせて使えるようになっている。レストランや食品パッケージでの利用を想定しているようで、食材やテーブルウェアのシルエットアイコンが多数ある。名前はフランス語で「アッサンブラージュ」と読み、英語でのアセンブル、すなわち「組み合わせる」という意味だが、食品業界では主に「ブレンドされたワイン」の意味で使われる。この書体も4人もデザイナーがおり、それぞれの個性がアッサンブラージュされて素晴らしい書体に仕上がっている。ただいま69%オフセール中。筆者は多分買います(笑)。
名前が目を引いたので紹介。新しい Garamond って事のようである。シルエットやエレメントは Garamond のようだが、コントラストがかなり強くなっており、トランジショナルに近い。x-ハイトも大きく、アセンダーやディセンダーは小さくなっていて、イタリックの字幅もかなり大きい。優雅さがちょーっとなくなってるかなという感じ。まぁそれが Nova という事なのだろう。字幅はレギュラーとコンデンスの2種あり、それぞれ4ウェイトずつ。バーゲンはしてないが、元々がファミリーパックで $29.99 と格安。
※ITC Garamond のコピーのようです。なはは(汗)。
今より1900年ほど前の西暦79年の今日、かのポンペイがヴェスヴィオ山の噴火により滅亡した日だそうである。とゆーわけでそのものズバリの名を持つ書体を紹介する。だいぶ幾何学的な所がある、変わったローマンである。コントラストはあるものの、細いラインも結構太い。セリフは控えめで、ブラケットの幅とほぼ同じである。全体的にどっしり感のある書体となっている。4ウェイトあるが、Demi Bold と Bold にはイタリックはない。ちなみにポンペイの犠牲者は2,000人ほどで、当時いた人口約2万人の1割程度であり、残りの9割は無事逃げおおせたそうである。全滅だと思ってたけど結構助かっている。
「征服者」という大仰な名を持つヒューマニストサンセリフ。どことなく全体的に Gill Sans に似ている気がするが、g が非常に特徴的。C の馬蹄のような形もおもしろい。x-ハイトが割りと大きく、視認性を確保している。イタリックがオブリークタイプなのが少し残念。ロシア産らしくキリル文字もサポート。9ウェイト。ただいま15%オフセール中。
日本勢のメダルラッシュで盛り上がりましたリオ五輪も今日で閉幕。まぁまだパラ五輪がありますけども一先ずお疲れさんという事で、ポルトガル語、に近いスペイン語で「さようなら」の意味を持つスクリプトを紹介(ちなみにポルトガル語では adeus)。柔らかくブラッシュのニュアンスに近いカッパープレートスクリプト。1ウェイとしかないがオルタネートが山ほどあって、グリフは全部で1470もあるそうだ。色々と遊べると思う。
本日819は俳句の日であり、バイクの日でもあるそうな。なんでそれにちなんだ書体を紹介したいのだが、英語で byke は自転車を指し、日本で言うバイク(オートバイ)は motorcycle である。なのでこの Byker という書体も自転車の方をイメージしてるようで、車体や競技用スーツなどになるほどこんな書体(だいたいイタリック)で文字が入ってるなぁと思う。「ジオメトリック」と説明されているがそーでもない。字幅とカウンターの広い、読みやすいサンセリフである。字種は大変多くリガチャーも多めに揃っていて、普通に本文組に使えそう。ウェイトも7つと豊富。
コロコロしてかわいらしいジオメトリックサンセリフ。余計な線がほとんど省かれており、g などの字形が非常に独特で全体的にディスプレイ感が強く、あまり本文向きではないだろう。サンプルイメージはタイポグラフィの教科書でよく見るような、字間とカウンターのピッチがキレイに揃っていて素晴らしい(笑)。イタリックはオブリークタイプ。4ウェイト。ただいま80%オフセール中。
日本勢が結構メダルを獲ってて、リオ五輪盛り上がってますなぁ。というワケでブラジルな名前を持つ書体を紹介。太めのがっちりしたローマン。オールドスタイルほどのコントラストはなくてセリフも太く、どっちかというとスラブセリフにも近い。アセンダーやディセンダーも短く、小さく使った時に視認性を発揮すると思われる。5ウェイトあるが、なぜかイタリックはレギュラーにしかないのが残念。このイタリックがまたギリっと角ばっており、なかなかカッコイイ。