ウェイトが重くコントラストの強いカッパープレートスクリプト。大変ラグジュアリーでデコラティブ。お約束どおりスワッシュオルタネートはあるが、最近のスクリプトとしてはやや少なめの660ほど。それでも使いごたえは十分にある。この辺は最近はややクラシック過ぎるきらいはあるが、筆者としては好みの書体。ただいま50%オフではあるが、元々が2,000円ほどとこの種としては非常にお安め。
さて、本日をもって今年のレギュラー更新はこれにて終了。気がついたら年間ランキングをやってないので(笑)、ひょっとしたら年内に更新するかも知れないが、とりあえずはこれにて年末のご挨拶とさせていただく。皆さまよいお年をを~。
Archive: December 2018
カジュアルなカリグラフィースクリプト。イタリックとカッパープレートの中間のようなニュアンスがあり、x-ハイトが大きくややカウンターも大きめ。字形も良い意味で緊張感がなく、気取りすぎない読みやすい書体である。大文字にはほんのりスワッシュが入っている。レギュラータイプの他、ストロークの端が丸くなった Rounded、アウトラインのみの Outlined、丸いアウトラインの Outlined-Rounded、フィルがラフな Textured の5つのバリエーションがある。1ウェイト。
セリフが大きく鋭くて、やや刺々しい印象のあるディスプレイローマン。大文字のみで、そのためかプロポーションはややずんぐりしていながらも碑文ぽい雰囲気はあるが、ローマよりはギリシャ風味が強いかなという感じがする。オルタネートやリガチャーが豊富にあるが、オルタネートの方にはカリグラフィーで言うアンシャル体の風味を持たせた丸っこい字形があるのが特徴的。小文字はないがスモールキャップス。1ウェイトのみ。名前はまぁ、チリの首都サンティアゴの事だろう。
クリスマス向けのイラストアイコンフォント。そんだけ。皆さまよいクリスマスをを~。
ちょっとラフめなカリグラフィーイタリック。あんーまり丁寧に書かれていない(笑)カジュアルなイタリックで字形が少々乱暴で整っておらず、コネクションもほとんどなく、フィルもかすれたりしておりラフである。大文字がほぼ傾きがないアップライトに近いのが特徴的。オルタネートでよりカリグラフィックになったもの、スワッシュオルタネートが付いたものもちゃんとありはするが、デフォルトでアップライトなのはなかなか珍しい。全体にカジュアルなので、その分気楽に使えるだろう。名前はイタリアワインに同名のものがあるがそれかなぁ。1ウェイト。ただいま63%ぐらいオフセール中。
ラフなモダンスクリプト。最近のゆるゆるガーリーとはテイストが違い、男性的で東洋的な雰囲気がある。傾きが強くストロークにゆらぎが見られ、ループが潰れたり、フチがラフだったりしており、やや不気味というかそういうテイストが見られて不安定さに不思議な魅力がある書体である。大文字にはオルタネートはないようだが、小文字にはターミナルレターが用意されている。1ウェイト。ただいま40%弱?オフセール中。
ラグジュアリー感のあるデコラティブなディスプレイローマン。基本はコントラストの強いモダンローマンで、ブラケットは大きめでプロポーションはややずんぐりしており優雅さに欠けるが、装飾はなかなか派手め。ほんのちょっとしたスワッシュの付いたオルタネートと、派手なフローリッシュが付いたファミリーがあり、組み合わせて使用するようになっている。ほかスモールキャップスもあるが、なぜひとまとめにして異体字切り替えにしなかったのかは不明。アップライトとイタリックがあり、Light から Bold まで4種のウェイトがあるが、太い方が映えると思う。こんなんもパーティシーズンにはいいだろう。作者はケルティック風味があるとしているが…うーん?そお?
かわいらしいカッパープレートスクリプトのミクスド。手書きゆるゆるのサンセリフとスラブセリフがファミリーにあるのだが、本体?のスクリプトは今流行りのモダンスクリプトというわけでもなく、やや緩めで大文字はデコラティブながらも、ほぼかっちりしたカッパープレートスクリプトである。こういう組み合わせもなかなか珍しい。スクリプトは2ウェイト、サンセリフとスラブセリフはアップライトとイタリックの2種があり、あとはキャッチワードとフローリッシュが入ったオーナメントフォントがひとつ。名前はそのままペチュニアの花の事。
抑制が効いていながらも優雅な活字イタリック。カリグラフィー風味が強く一見手書きのようだが、活字ベースのようでコネクションは取れていない。アセンダーとキャップハイトが大きくx-ハイトの1.2倍はあって、それが優雅な雰囲気を醸し出している。p や v のふにょっとした字形が特徴的。Hans Hoyer という人のデザインした活字のリバイバルのようだが、検索しても同名のホルンメーカーしかヒットせず、この人のことはよくは判らない(笑)。1ウェイト。大人のクリスマスの演出にどうぞ。
デコラティブなモダンローマンディスプレイ。大文字のみで、コントラストが強くヘアラインはどこまでも細い。変わった字形とオルタネートを持った Kenjo I と、一部ステムが二重になった Kenjo II がある。大変ラグジュアリー感あふれる書体である。こちらはオマケとして Omega というジオメトリックサンセリフが付いており、こちらは文字としての調整があまりなされておらず、幾何学図形そのままが多く残っており、なかなかクセが強い。イメージに「日本の影響」と日本語で書かれてある通り、どうも日本の広告か何かに使用されていた書体にインスパイアされたものらしい。「見城」か「見上」か「兼上」か「兼城」か…「けんじょう」と読む苗字は19種ぐらいあるみたいだけど。