ローマンベースの手書きゆるゆるディスプレイ。ベースラインの揃わないバウンシーな書体で、タテのラインも平行ではなくガッタガタ。プロポーションもわざと崩されており、フチもラフになっている。ガーリーあるいは子供向けの可愛らしい書体。ハロウィンやクリスマス向けに。2ウェイト。
Archive: 2018
ファンタジー風味のクセがすごいんじゃーなディスプレイ。アール・ヌーヴォー風の植物的な装飾が施されていながら可読性は程よく確保されており、読むのにさほど難はない。魔法使いが出てくるようなダークファンタジーにうってつけの書体ではあるが、製作年が古いせいかオルタネートがまったくないのが残念。しかし2003年が古いっていうのがなんか…まあよい。名前は指輪物語の登場人物・アラゴルンから来てる…のかも知れないし、スペインのアラゴン州から来てるのかも知れないがよくは判らない。
基本はベーシックな(同じ意味)ブラックレター。字形はごくごく普通で読みやすい近代的なブラックレターなのだが、スワッシュオルタネートが豊富に用意されている。簡単にちょこんと付いたものから、かなり長くうねったものまでバリエーションがある。こちらの Antiqued がフチがラフでよりオカルティックになっているが、スムーズなバージョンの Bucanera Soft というバージョンもあり。Std 版でオルタネートが別になっているものと、異体字切り替え可能な Pro 版(OT)がある。使うアプリによって購入するものを選ぶといいだろう。1ウェイト。
今年も出ました、フォント日めくりカレンダー2019年度版。毎日1書体いろんな書体を見られる便利なカレンダーで、いえばプッシュ型のコンテンツである(言い過ぎ)。プッシュ型のいいところは、普段自分が興味を持たずアクセスしない情報がぽんと提示されるところである。そこから新たな発見があるだろう。だからテレビも大事なのよね。ネットばかりに張り付いてちゃダメですよ皆さん。うんうん(何の話だ)。
ぬちょっとしたオーガニック感があるローマン。若干カリグラフィー風味もあるかなという感じで、骨格も古くヴェネチアン風味もあり大変クラシックで美しい。字種も大変多く、発音記号は2つ重なったものもあり、汎ヨーロッパはほぼ網羅しているだろう。数字も色んなタイプが揃い、もちろんスモールキャップスもある。文学作品なんかにも似合うんじゃないだろうか。9ウェイトとファミリーも豊富。
最近流行りのシグネチャースクリプト。ボールペンで書いたようなほぼ抑揚のないモノラインのスクリプトで、傾きはほとんどなくアップライト。字形は手書き感がかなり強いものの可読性はよく確保されており、字形のバランスを見てもちゃんとした能書家がデザインしたなーという感じはある。74のリガチャーがあって、文字組みが楽しめるだろう。女性的な柔らかい書体。名前のモンペリエはフランス南部の都市名。1ウェイト。
本日『パラシュートの日』だそうな。1797年のパリで、デカい傘的なもので飛び降りたアホ…もとい勇者がいたとか。ギリシャに Parachute という優秀なファウンダリーがあるので、そちらの書体を紹介。やっぱりハロウィンにぴったりなガッタガタで安定してないディスプレイ。ステムの太さもストロークの方向もとっちらかっており、クリンと巻いたセリフが特徴的。モンスター的にかわいらしく変形した動物やメカのイラストアイコンが多数入っている。ギリシャ文字とキリル文字もサポート。1ウェイト。
144ものバリエーションを持つスーパーファミリーのサンセリフ。基本的にジオメトリックでx-ハイトは大きめ、可読性はよく、a と g は1階建てと2階建てを揃え、数字はライニングとオールドスタイル、上付き下付き、丸数字まである。イタリックも当然あり、ウェイトは9つ、字幅は A(一番広い) から H(一番細い)まで8種で計144種。字幅は C がレギュラーかな、という感じ。細い方にかなりバリエーションがある。これだけのファミリーがセットでたったの5,000円強。びっくり価格である。その上現在20%オフセール中(1,000円ぐらいの値引きだけど)。
またまたハロウィン向けを見つけたのでご紹介。「地獄の狼」(笑)とかいう名の、コンデンスでバウンシーなディスプレイローマン。大文字のみで、ステムは高さが揃わずウェストが絞られ、セリフも弓なりになっており、やや刺々しく鋭い感じになっている。ホラーというよりはオバケ(要するに子供向け)にぴったりだろう。フィルはソリッドなものとアウトラインのみの2種。サンプルにあるようなイラストも .ai と .eps で付いてくる。しかし Creative Market はインドネシア人ばっかりだな…。
ヴィクトリア朝風味のあるデコラティブなディスプレイ。ブラックレターがベースになっているとは思うが、そこに植物的なスワッシュと細いシャドウを付けてかなりデコラティブになっている。大文字にはオルタネートはないが、小文字には15種ほどあり。本体とシャドウを分けたバージョンもあり、色分けができるようになっている。古いシガーボックスをイメージしてデザインされた様で、そういう名前が付いている。