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Archive: November 2020

TT Ramillas

TT Ramillas

エレガントかつ可読性の良いフレアセリフ。とは言うものの、ローマンとも判じ難い。でもまぁパッと見はフレアセリフなのでそうしておく。xハイトが大きくカウンターが広めで大変読みやすい。大体こうするとちょっと野暮ったくなるものだが、エレガントさもきっちり確保されていて美しい。7ウェイトあって、一番重い Black には Outliine とデコられた Decor がある。バリアブルタイプもあり。ただいま80%オフという大盤振る舞い中。

Category(s)
Design Date
2020
Publisher

Carlo Monaco

Carlo Monaco

本日は女優にしてモナコ公妃であったグレース・ケリー Grace Patricia Kelly の誕生日(1929)にちなんでこちら。エレガントなクラシックなアール・デコ風味のディスプレイ。細身のゆったりしたサンセリフで、ほんのりとしたコントラストが上品である。大文字のみではあるが、リガチャーもいくつかあって退屈しない。女性風味はやや強いものの、単に上品さを演出したい場合には重宝するだろう。1ウェイト。

Category(s)
Design Date
2020
Designer(s)
Publisher

Singles

Singles

本日は中国では『光棍节』と呼ばれ、「独身者の日」らしい(笑)。なんか欧米でも Single’s Day となってるようで、独身者向けのセールを行うという血も涙もない日である。というワケでこちら。まぁよくあるモダンスクリプトである。コンデンス気味でバウンシーな書体で、小文字にはスワッシュオルタネートがある。大文字にはないが、あちこちストロークがカールしており、まぁいらないかなという感じでもある。シングルらしく1ウェイトでファミリーはない(涙)。

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Design Date
2019
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Martin Luther

Martin Luther

本日はマルティン・ルター Martin Luther の誕生日(1483)。もはやおっさんの筆者には誰だったか記憶があやふやであるが、確か宗教改革かなんかをした人だったように思う。その人の筆致をフォント化したもの。500年以上前の手稿がユネスコにより保護されているそうで、それを参考にしたとある。ルターは別に能書家ではなかったようなので普通の手書き文字でしかないが、偉人の文字を再現できるのもなかなか楽しいのでは。作者は他にアインシュタインフロイトの筆致もフォント化している(紹介済)。1ウェイト。

Category(s)
Design Date
2018
Publisher

Gogh

Gogh

みんな大好きジオメトリックサンセリフ。全体的にやや幅広にデザインされており、また a と g のデフォルトに2階建てが採用され、本文用としての考慮がなされているように見える。よりジオメトリックに見えるようにオルタネートも用意されており、a と g の1階建てのほか、G や u も縦のステムがない丸っこいものなどがある。字種も多く、丸数字や矢印、キリル文字などもサポート。ウェイトも10もあるほか、バリアブルもあり。

Category(s)
Design Date
2020
Publisher

Prelom

Prelom

ちょっと変わった本文用ローマン。骨格がやや直線的と言うか手の跡が見えない冷たい雰囲気で、セリフもブラケットが直線になっているウェッジ型と変わっている。a や g のくさび形のセリフなど、一つ一つ挙げるとキリがないが、まあとにかく細かいところが変わってる。大文字にはちょっとしたスワッシュオルタネートがあり、ディスプレイ用途でも個性を発揮する。xハイトが大きく可読性はなかなか良好。字幅はレギュラーと Condensed の2種類。キリル文字もサポート。5ウェイト。

Category(s)
Design Date
2020
Designer(s)
Publisher

Abramo

Abramo

エレガントなディスプレイローマンとスクリプトのデュオ。ローマンの方はかなりのライトウェイトで、見ての通り非常に変わったグリフをしている。アール・ヌーヴォー風味があるだろうか。いくつかの文字にはオルタネートがあり、スワッシュとかではなく、グリフそのものが違うものが入っている。リガチャーもあり。スクリプトの方はダイナミックなモノラインで、シグネチャータイプと言えるだろう。やっぱり女性向けかなという感じ。それぞれ1ウェイトのみ。

Category(s)
Design Date
2020
Designer(s)
Publisher

Explora

Explora

現代的なライトウェイトのカリグラフィックイタリック。ちょっと離れて見るとモノラインに見えるほど細めのブロードペンでデザインされており、グリフは大変現代的に踊っている。見ての通りスワッシュオルタネートがふんだんに…と言いたいが、実はこの「Explora」というロゴだけひとつのグリフに収められており(笑)、オルタネートは大文字にあるだけで小文字にはほとんど見当たらない。総グリフ数も600ほどと最近のものとしては少なめ。元々がカッコいいのでちょっと残念。拡張を望む。1ウェイト。

Category(s)
Design Date
2012
Designer(s)
Publisher
サイモン・ガーフィールド 著、 田代眞理、山崎秀貴 訳 / ビー・エヌ・エヌ新社 / 2020年
私の好きなタイプ―話したくなるフォントの話

様々な欧文書体に関するコラム集。日本語を含め14ヶ国語に翻訳されているというベストセラーである。33本の各コラムにはテーマとなる書体がひとつあるが、本文中にはそれに関する書体も多数紹介されているので、「何についてのコラム」とは言いづらいが、Comic Sans や Gill Sans、その他有名どころの書体にまつわるエピソードが詳しく書かれており、単純に読み物としてもおもしろい。多分フォントマニア以外にも楽しんでもらえると思う。本文中の書体名はその書体で組まれており、字面の大きさの違うフォントをバランス良く組むのは苦労したと想像する。担当したコントヨコさん、お疲れさまでした(笑)。

著者名を見ると、某フォークデュオを思い出すのは私だけだろうか…。

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