シックで字形がおもしろいジオメトリック変形ディスプレイ。ライトウェイトのわずかにコントラストのあるストロークに、幾何学的でかなり変わったグリフを多数持った変形ディスプレイである。なんというかもうとにかく変わった書体で、グラフィックデザイナーがタイポグラフィックな表現でやるような文字をそのまま書体にしたような感じ。逆に言えば、これを使えばそんな表現が気軽にできるだろう。うまく使えばかなりインパクトのある表現が可能。1ウェイトのみ。
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最近ちょっと流行り始めているカッパープレートスクリプトとローマンのコンバイン書体。これはいわゆる2書体のデュオではなく、ひとつのフォントに2種のグリフが収められているタイプである。また分類名を考えなくてはいけなくて、ちょっと頭が痛い(笑)。この書体の場合は本来大文字が割り当てられるコードの部分にスクリプトの大文字、小文字のコードの部分にローマンの大文字が入っているようだ(という訳で小文字はない)。使う場合はどちらかをメインにし、もう一方をアクセントとしてちょこちょこ使うといいだろう。双方同量だとちょっとゴチャゴチャして魅力が半減すると思う。1ウェイトのみ。
筆者が見た中で最細(そんな言葉ある?)のディスプレイローマン。見ての通りストロークの一部、あるいは全部がヘアラインになったモダンローマンで、太いステムもあるもののこちらも相当細く、画像の大きさでこの細さなので小さく使うのはほぼムリだろう。グリフはかなりジオメトリック寄りで、O などはほぼ正円である。リガチャーが多数あって、おもしろい文字組が楽しめるだろう。1ウェイトのみ。
ダイナミックなシグネチャースクリプト。バウンシーなタイプで、各字の大きさもベースラインも結構不揃い。ストロークにはややコントラストがあるだろうか。ハデなスワッシュはないがリガチャーの方は豊富にあって、同じ文字列でも表情を変えた文字組みが可能になっている。$17 程度とかなりお安め。1ウェイト。
しばらくは記念日絡みネタがない時はこのおもしろ系の書体を紹介する(笑)。これまたハイコントラストでシックなディスプレイ。一見セリフがないように見えるが、よくよく見ると控え目なセリフがちょっとだけ付いている。ユニケースで、小文字のグリフはあるが大文字と同じサイズになっている。やっぱりリガチャーが30ほどあって文字組みが楽しめる。やっぱりエレガントなので女性向けファッションやコスメなどにどうぞ。1ウェイト。
かわいらしいサンセリフとカジュアルなスクリプトのデュオ。サンセリフの方はころっとした雰囲気を持ったユニケースで、リガチャーやスワッシュオルタネートが豊富にある。スクリプトの方はややダイナミックで伸びやか。短い筆ペンで書いたようなちょっとした抑揚がある。おしゃれなカフェや雑貨屋などによく似合うと思う。それぞれ1ウェイトずつ。
ゆるいストロークのシグネチャースクリプト。大文字と小文字のサイズの差が大きく一見ダイナミックだが、ストロークはゆっくり書かれており、そのため線に鋭さがないどころかゆるゆるに歪んでいる。コントラストも法則性があるようでないようで、それがまたおもしろいテクスチャを生んでいる。後方(右方向)にスワッシュが伸びたオルタネートが各種用意されているほか、Extra には同様のテイストのスワッシュラインとインクの「はね」を表現したグリフも入っている。こういうの見ると、あまりガチガチに考える必要ないな、俺もフォント作ってみようかな、という気になる(笑)。勇気をもらえる書体である。