本日は天王星の発見者ウィリアム・ハーシェル Sir Frederick William Herschel の誕生日(1738)らしいので、名前だけ一緒のこちら。おしゃれサンセリフとスクリプトのデュオ。サンセリフはコンデンスなタイプで、全体的に腰が低く頭でっかちなプロポーション。スクリプトの方はライトウェイトのモノラインでゆったりしたカジュアルなグリフをしている。全体的にはややフェミニンなおしゃれな雰囲気。双方とも1ウェイトのみ。
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素朴で読みやすいヒューマニストサンセリフ。1930年製作と古い書体で、Futura のようなジオメトリックが急激に人気が出てきた頃に、それに反発して作ったそうな(笑)。古代の碑文や手書き写本の書体からヒントを得たそうで、なるほど古いグリフをしている。ストロークはほぼモノラインで、ストロークの端にほんのり小さなウェッジ型のセリフが付いているが、ほんのり過ぎてフレアセリフのようにも見える。イタリックはさらに手書き風味が強くなり、またあちこちクルッとカールしているのが特徴的。スモールキャップスやオールドスタイル数字もあってなかなか使い勝手も良い。4ウェイト。
Frederic Goudy の名作書体のリファイン。古典的名作のセリフドゴシック Copperplate Gothic のファミリーを拡張したもので、ウェイトが7つ、字幅が5種あり、それぞれの字幅のストロークに線が入った Inline と、影が付いた Shadow が1ウェイトずつで全45種、さらには全スタイルにバリアブルタイプもある。グリフに関しては特に拡張は見られないが、ウェイトと字幅にこれだけバリエーションが増えるとあれこれ使いやすいではあるだろう。とはいえ、個人的にはスタンダードな字幅が一番「それっぽい」のでそれしか使わない気がするけど(笑)。
ヴィンテージ風味あふれるセリフドゴシック。ほぼモノラインの無骨なグリフの本体に、小さなウェッジセリフがちょこっと付いている魅力的な書体である。全体的にラテンアメリカの雰囲気があり、作者はイタリア人とスペイン人のコンビのようだが、筆者には中南米の香りが感じられる。酒類やスナックのパッケージにありそう。6ウェイトあってかなり細いものもあるが、やっぱり太く使ってなんぼの書体だろう。字幅も4種類あって計24種。ただいま50%オフセール中。
レトロ感あふれる可愛らしいローマンディスプレイ。モノクロのサイレント映画にインスパイアされたと説明にある。骨格がちょっと歪でユニークで、アウトラインはわずかにラフ。どの字にも最低ひとつはオルタネートがあり、おもしろい文字組が楽しめる。全体的にアール・ヌーヴォー風味もあるが、ほぼコントラストがないのが現代的かなという感じ。名前は「血縁」とか「親類」などの意味があるが、なんでそうなのかはよく分からない。1ウェイトのみ。
Minion 紹介しちゃったらこちらもせねばなるまい、ということで。2002~12年頃までは Apple アップルのロゴとなり、コーポレートフォントとしても採用されていた書体。これといった強い特徴がなく、とにかくクセがなく読みやすいスッキリとした本文用ヒューマニストサンセリフ。1992年に登場し、Minion と並んで Adobe のアプリに付属していた。つまりセリフは Minion、サンセリフはこちらをという意図だったと思う。日本でいえば Mac に搭載されたヒラギノ明朝とゴシックのような扱いで、とにかく何に使っても特に問題を起こさないよ、という優秀な書体である。こちらもバージョンアップを繰り返し、今では字幅が4種類5ウェイトずつで計40種となっている他、ヘブライ文字、アラビア文字、ベンガル文字、デーヴァナーガリー版もある。個別購入できる他、Adobe Fonts でも配信中。
本日『いい肉の日』なので BBQ に似合いそうなこちら。カジュアルなレイヤードスタイルのサンセリフディスプレイ。基本は大文字のみのコンデンスなイタリックで、これしかスタイルがないのだが、フィルとシャドウがなんと200種類以上あって、これを重ね合わせることで無限(実際は有限・笑)の組み合わせを生むことができるようになっている。テイストはアメリカンヴィンテージなので、ステーキハウスとかその辺に似合うだろう。実際、それらのアイコンイラストが多く付属している。ここまで種類は多くはないが、同様のファミリーに小文字もある普通のサンセリフの Zing Sans Rust、スクリプトタイプの Zing Script Rust もある。ただいま50%オフセール中。
本日は『デニムの日』だそうなのでこちら。ストロークがステッチになったディスプレイスクリプト。まあそれだけと言えばそれだけなのだが(笑)、意外となかったタイプである。あまり需要はないかもしれないが、たまにはこんなので遊んでもよろしかろう。多くはないが、ちょっとしたスワッシュオルタネートやリガチャーもある模様。名前はいわゆる「オーダーメイド」のことである。実はオーダーメイドは和製英語で、英語ではこういう。1ウェイト。
リガチャーがおもしろいヴィンテージディスプレイ。かなりコンデンスな大文字のみのサンセリフで、見ての通りちょっとおもしろめなリガチャーが40種弱用意されている。小文字のグリフには少し小さくなってアンダーラインが入ったバージョンが母音と C、G にのみあり。4種のスタイルがあり、通常の Regular と角が丸くなった Rounded、さらに丸くなった Rounded 2、ややフレア気味になった Vintage がある。こちらはアウトラインやフィルがラフなタイプだが、ソリッドなタイプの Las Valles もあり。
みんな大好きジオメトリックサンセリフ。xハイトを大きく視認性を確保している現代的な書体で、e のアゴが短いのと、K や R のレッグがステムから離れてるのが特徴だろうか。上付き・下付き数字に2種類あり、通常のものと、上付きはキャップハイト、下付きはベースラインに揃ったバージョンがある。何に使い分けるのかどうかは不明だが…。長文よりは短文・ロゴ向きだろうか。オブリークタイプのイタリックもあって7ウェイト。ただいま50%オフセール中。