ハロウィンも近いということでこちら。欧米の絵本等で使われてそうなガタガタしたユニークなハンドレタリングディスプレイ。直線的なストロークではあるが、テーパードになっており、端はカクカクと渦を巻いている。各字のサイズもベースラインも不揃いで賑やかしい。小文字はなくスモールキャップスだが、大文字の方に装飾強めなグリフが入っている。1ウェイトのみ。しかしこの手のフォントが異常な勢いで増えた。選ぶのも大変…。
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なんと Futura に新しい版が出た。2027年に Futura 誕生から100周年らしいのでそれを記念して制作された模様。オプティカルになっており、レギュラーと Text の2種あってそれぞれに Oblique があって6ウェイトずつとバリアブルタイプもあり。加えて「マルチスクリプト」の名の通り多言語対応となっており、ギリシャ文字やキリル文字はもちろん、アルメニア文字やアラビア文字、ヘブライ文字、ジョージア文字、ラーオ文字、タイ文字など現時点で12種類の文字があるが、2026年末までには簡体字やハングルまで含めて23種まで拡張するとの事。とんでもない一大プロジェクトである。予定に和文が見当たらないのが残念…ゴシックが得意な日本人デザイナーが手を挙げてくれる事を祈る。ジオメトリックな仮名…難しいか?
※Adobe Fontsでも利用可能
なんか不意にこの書体を見かけたので紹介。ラフなカリグラフィーヒューマニスト。15世紀頃に現れたヒューマニスト体を元にデザインされた書体で、往時のものよりはかなり細めのウェイトで、グリフも結構ラフでカジュアルになっている。エッジもガタガタでラフな紙に書いたような雰囲気があり、「パピルス」の名にふさわしい。ちなみにこの書体は以前は Mac に標準搭載され、またかなり多用されたために「もういいよクソダセェ」と欧米のデザイナーからは Comic Sans と同じぐらい嫌われていた(笑)。とはいえ、映画「アバター」のタイトルロゴの元になっていたり、徐々に復権の兆しはあるかと思う。筆者は結構好きな書体。1ウェイト。
最近 Adobe Fonts に Monotype の書体が大量に追加された記念にこちら。名前の通り、タイプライターの書体を模したディスプレイ。基本はモノラインのスラブセリフ?で、セリフが大きく端がちょっと膨れてるのがインクの滲みを表現しており、レトロ感満載のタイプライタースタイルである。実際のタイプライターはすべての字幅が同じ(モノスペース)だが、この書体はそれは踏襲せず、普通に文字により字幅が変わっている。コンデンス幅でよりタイプライターに近いものと2種あって3ウェイトずつある。通常幅にはイタリックもあり。ちなみにこの書体、かの有名なミルトン・グレイザーのデザインした「I ❤ NY」に使用されたことでつとに有名である。
この書体は Adobe Fonts でも配信されているが、急に配信をやめてしまうファウンダリーもあるので使えるうちに使い倒しておこう(笑)。やめないでね Monotype さま…
柔らかな印象のジオメトリックサンセリフ。元は Fibra という別の書体のアレンジで、アウトラインの角が丸くなっていてだいぶ目に優しいソフトな印象に仕上がっている。有名な書体 Avant Garde にインスパイアされたとあるが、全然アバンギャルドではなく(笑)、可読性が良くイタリックもあって長文にも十分耐えうる。a には1階建てのオルタネートがある他、t や l にはベースライン上で大きく曲がって判読性がよくなった Alt というバージョンがある。それぞれに8ウェイトで計32種。ただいま30%オフセール中。
本日、世間的にはお盆て事で「ご先祖さま」という名の書体?を紹介。素朴なイラストアイコン集。これらはカナダのブリティッシュコロンビア州にある古代遺跡の壁画から起こしたものらしい。先住民たちが遺したものという事でこういう名前が付いてるようだ。ちょっと検索したところ「これだ」というのは見当たらなかったのだが(笑)、まぁそれっぽい。直線で構成された素朴で可愛らしいイラストが揃っている。なんかTシャツとかグッズ作ってもよさそうな気はする。グリフ数は94。
素朴で読みやすいヒューマニストサンセリフ。1930年製作と古い書体で、Futura のようなジオメトリックが急激に人気が出てきた頃に、それに反発して作ったそうな(笑)。古代の碑文や手書き写本の書体からヒントを得たそうで、なるほど古いグリフをしている。ストロークはほぼモノラインで、ストロークの端にほんのり小さなウェッジ型のセリフが付いているが、ほんのり過ぎてフレアセリフのようにも見える。イタリックはさらに手書き風味が強くなり、またあちこちクルッとカールしているのが特徴的。スモールキャップスやオールドスタイル数字もあってなかなか使い勝手も良い。4ウェイト。
アール・デコ調のレトロなサンセリフディスプレイ。バウハウスとアール・デコ風味をかけ合わせたとあり、Avant Garde の文言もあることから、そっちへのオマージュもあるだろう。ジオメトリックをベースに変わったプロポーションで構成されており、これまた変わったリガチャーも用意され、おもしろい文字組みが楽しめるようになっている。小文字はなくスモールキャップス。2ウェイト。3,000円ちょいとお安め。
太めのアメリカンレトロなセリフドゴシックディスプレイ。昔 Mac に付属していた Friz Quadrata に似た書体で、太めでややコントラストのあるストロークに、大きめのウェッジ型セリフが付いている。ちょっと分類に困るが、「セリフの付いたサンセリフ」ぐらいの感じだろう(どういうこと?)。ボウルなどのカーブしている部分が鋭く処理されており、それがまたレトロな雰囲気を醸し出している。ファミリー展開してるとおもしろいかなと思うが、残念ながら1ウェイトのみ。ただいま40%オフセール中。
レトロでエレガントなスクリプト。このテの20世紀初頭に現れた、いわゆる活字体と手書きの中間のようなスクリプトの呼び名をずっと考えあぐねているけども、まあそんな事はさておき。各字はリレーションがとれておらず繋がっていないが、雰囲気はスクリプトそのものなのでそれと分類して問題ないだろう。細身のややコントラストのあるストロークで優雅なグリフをしており、とてもレトロでエレガント。スイーツや紅茶、ワインなどのパッケージで大活躍するだろう。ウェディング関連にもフィットすると思う。惜しむらくは古い書体なのでオルタネートがないところか。名前はロンドンにある高級ホテルの The Savoy と似てるけど、多分関係ない(あやかってる?)。1ウェイトのみ。













