クラッシーなモダンローマンディスプレイ。字によって字幅に大きな差があるタイプで、基本はコンデンスだが、C や O などの円がベースになっているものはほぼそのままなので、そのまま組んでかなりコントラストが出るようになっている。グリフは S を除いては割とスタンダード。変わってるのが小文字で、実は小文字はなく、代わりに画像にあるような抽象的なイラストが入っているという変わりダネである。全体的にどことなくオリエンタルな雰囲気の漂う書体。1ウェイトのみ。
Category: Display
モダンローマンとカッパープレートスクリプトのコンバインディスプレイ。本ブログではこの手の書体を #combined のタグを付けて紹介しており、見ていただければ分かるが結構な数が出ているし、あんまり差もないのでこれ以上あってもなーという気はしてるが、こちらはちょっとだけ違う。モダンローマンに小文字があるのがめずらしい。しかもちゃんとグリフまで変えたイタリックまである。さらには Bold と2ウェイトという、この手としては割とめずらしいファミリー展開である。よく考えると結構当たり前なんだが(笑)、スクリプトに注力するのか、ローマンの方は結構おざなりになっているのが普通なのに、この作者は律儀である。
本日は天文学者で有名な宇宙望遠鏡の名前にもなったエドウィン・ハッブル Edwin Powell Hubble の誕生日(1889)なのでこちら。ちょいストリート風味のあるディスプレイ。かなりコントラストの強い太めの書体で、ややスクリプト風味があってちょい傾いてコネクションがある。キリル文字もサポート。2020年にハッブル宇宙望遠鏡の運用開始30周年を祝って作ったとあるが、あんまり宇宙感はない(笑)。1ウェイトのみ。
本日は天王星の発見者ウィリアム・ハーシェル Sir Frederick William Herschel の誕生日(1738)らしいので、名前だけ一緒のこちら。おしゃれサンセリフとスクリプトのデュオ。サンセリフはコンデンスなタイプで、全体的に腰が低く頭でっかちなプロポーション。スクリプトの方はライトウェイトのモノラインでゆったりしたカジュアルなグリフをしている。全体的にはややフェミニンなおしゃれな雰囲気。双方とも1ウェイトのみ。
ユニークなスワッシュやリガチャーがおもしろいモノラインサンセリフディスプレイ。陸上トラック型の楕円をベースにデザインされたサンセリフで、見ての通りそれはそれはハデなスワッシュオルタネートやリガチャーを多数備えたホリデーシーズンにふさわしい可愛らしい書体である。ストロークの端が裁ち落とされた Regular と丸くなった Rounded の2種があり、それぞれにアウトラインのみのバージョンがあって計4種。これでクリスマスを彩ってみてほしい。ていうかもうクリスマスか…コワ。
長方形グリッドををベースにしたディスプレイサンセリフ。見ての通り長方形のグリッドに沿って構成されたグリフで統一されているが、角やストロークの端が丸くなってグリッドの硬さを和らげており、お陰でポップな印象になっている。ポッキーの日にふさわしいコリッとした書体。3ウェイト。
ヴィンテージ感あふれるミクスドファミリー。一時期こういった書体が流行ってたが見なくなり、久しぶりに出たと思う。コントラストのあるラウンドサンズの Sans とセリフの大きなローマン の Serif、カッパープレートスクリプトの Script の3種のファミリーで、どれもアウトラインがかなり荒れており、ヴィンテージ感が強い。Sans と Serif にはコントラストの弱い Small と幅の狭い Condensed があり、それぞれに2ウェイトずつ(Script のみ3ウェイト)。
レトロなジオメトリックサンセリフディスプレイ。字によって幅にかなり差がある書体で、ただ組むだけでリズムに変化が出ておもしろい。ストロークが繋がるところにインク溜まりのような R が付いていて、それが柔らかさとレトロ感を醸し出している。ユニケース(大小文字のサイズが同じ)と書いてあるが、どうも大文字グリフしか見当たらないのでそこは無視するとして(笑)、キリル文字がサポートされている。1ウェイトのみ。
本日は緊急速報メールが来たと思うが『世界津波の日』だそうである。嘉永7年(1854)のこの日に安政南海地震が発生し、四国や紀伊半島を津波が襲ったそうな。2011年に日本で東日本大震災をうけて制定され(当初 3.11 だったが生々しすぎて却下)、2015年に国連でもそのまま採用されたらしい。
というワケでこちら。レトロゲームで使われてそうなスラブセリフディスプレイ。プロポーションが矩形いっぱいに収まるようになっており、昔のゲームで見たような書体そのままである。こうなっていたのにはプログラムで扱いやすいという事情があったにせよ、その制限がこういうスタイルを生み出すに至ったのはおもしろい。当時はドットデータだったがこのフォントはベクターデータなので、イタリックやボールドもある。字幅の広い Expanded もあり。作者はオランダ人だが、フォント名からして日本のゲームからヒントを得たのだろうと思われる。
どんなに現実を否定しようとも今日から11月なので(涙)こちら。アール・ヌーヴォー/デコ風味のあるセリフドゴシック。ほぼモノラインの平たいプロポーションのサンセリフに、ほんの僅かのセリフが付いている。グリフはやや変形していてレトロ感満載。画像には大文字しかないが、ちゃんと小文字もあるのでご心配なく。大文字にはちょっとしたスワッシュの付いたオルタネートやリガチャーがちょこっとあり。1ウェイト。