レトロSF感のあるジオメトリックサンセリフディスプレイ。幾何学的なグリフをベースにストロークがあちこち欠けたユニーク書体で、印象的には’70年代のSFやビデオゲームなどに使われていたような書体を思わせる。s は特に半分ベースラインに埋まったようになっているが、マトモなグリフも一応オルタネートにある。見ての通りリガチャーが豊富で、おもしろい文字組が可能。ギリシャ文字もサポート。3ウェイト。
Category: Display
ぼたっとしたフォルムが可愛らしい、ポップでちょっとおしゃれなディスプレイ。通常こういう書体をデザインする時、全部をぬたっとさせてしまいがちだが、直線のストロークをそこかしこに使っているせいかオシャレ感が加味されている。紹介文には “blob” という言葉が使われているが、こちら調べたところ「球状の小さな塊・輪郭のぼやけた・ふにゃふにゃした」という意味らしく、「デブ・ふとっちょ」みたいなスラングとしても使われるらしい(決してバイナリデータのことではない)。Thin と Bold の2ウェイトあり、これは細いストロークのみ太さが変わる。
やや手書き感の残るエレガントなディスプレイローマン。画像のスペルではあまり分からないが、他の字のグリフは割と曲線が多く、特に小文字は結構ふにゃふにゃしていて手書きのニュアンスが大きい。セリフは分かるか分からないかぐらいの小さなのがちょこんと付いている。細いウェイトはエレガントだが、太いものもあってそちらはこの雰囲気は失われる。まあ用途によって使い分けるといいだろう。名前は医療機器・カメラメーカーではなく、ギリシャ最高峰にしてギリシャ神話の神々が住まうとされるオリュンポス山のこと。当然ながらギリシャ文字もサポートしている。5ウェイト。
ゴシック(ブラックレター)風味のあるフレアセリフディスプレイ。中世の書体を現代化した、モダナイズドゴシックとでも表現できそうなハイブリッドな書体で、グリフはクラシカルながらほぼモノラインな所が現代的。ストロークの端にはセリフと呼ぶには微妙な広がりがあり、オルタネートにアンシャル風なグリフがあって、これらもクラシカルな雰囲気に寄与している。可読性も良くグリフも800近くあって、いろんな言語の長文にも耐えられる。9ウェイトある他バリアブルタイプもあり。
本日はフランスの画家クロード・モネ Claude Monet の誕生日(1840)。モネといえば「睡蓮」、ということでスイレンの名を持つ書体を紹介。ボタニカルデコラティブなディスプレイローマン。太めのぼったりしたローマンに植物的なオーナメントがこれでもかと付いたヴィクトリア調の書体で、通常この手の書体は装飾なしのグリフも入っていたりするが、そんなものは一切なくお花畑から逃れる術はない(笑)。潔くゴチャゴチャになって使うのがベストだろう。スワッシュオルタネートやリガチャーも豊富。イタリックと2スタイル。
ユニークなアール・デコ風味のディスプレイ。骨格はジオメトリックをベースにしたアール・デコ調で、モノラインのストロークにウェッジ型の小さなセリフが付いたセリフドゴシックである。アンバランスなグリフがユニークでおもしろい。オルタネートはないがリガチャーがちょろっとあって、画像の Le もそのひとつである。ロゴなんかで力を発揮しそう。1ウェイトのみ。
ユニークでポップなグリフながらクールな雰囲気のサンセリフディスプレイ。カーブしたストロークが特徴で、特に小文字は手書きのようなニュアンスが強く出ているが、ストロークが太めで抑揚がなく、やや幅広のプロポーションとかなり大きいxハイトで、雰囲気はあくまでモダンでクール。あまり見ない個性的な書体である。リガチャーが少しある程度でオルタネートなどはないが、そのまま組んで十分目を引くだろう。1ウェイトのみ。
レトロな雰囲気の可愛らしいラウンドサンズディスプレイ。いわゆる丸ゴシックの書体で、大文字のグリフはちょっとしたスワッシュが付いたデコラティブなグリフで、小文字はなくスモールキャップスになっている。アウトラインがスムーズな Regular と、ちょっと荒れた Rough の2スタイル。なんとなくイラストが付いてそうな雰囲気があるけど説明文に付いてるとは書いてない(笑)。
レトロなイタリックディスプレイ。’60年代あたりに家電や自動車などインダストリアル方面で使われてたような書体を模したと思しきスタイルで、全体的な雰囲気はレトロだが、ひとつひとつのグリフは割と手が入っててモダンである。ストロークはちょっと太めで、そのせいか可愛らしい雰囲気もあり。店や商品のロゴなどで結構力を発揮するのでは。1ウェイト。
繊細でクラッシーなモダンローマンディスプレイ。よくあるリガチャーとオルタネートが豊富な書体で、大変美しくエレガントな雰囲気を持っている。この手としては珍しくファミリー展開をしており、Thin から Black まで9ウェイトもある。また小文字もちゃんとあって使い勝手がいいだろう。Creative Market は去年辺りからファミリーでもバラで購入できるようになっており、必要なウェイトだけ買うこともできる。が、この書体は2つ分で全ファミリーパックの価格を超えてしまうので、パックで買った方がお得だろう。画像内のスクリプトは同じ作者による Bustra。













