優雅でゴージャス感のあるモダンローマンディスプレイ。コントラストは強いがブラケットの大きいタイプで、アクシスもやや傾いているがまあモダンローマンと呼んで差し支えないだろう。ブラケットがかなり大きいので、フレアセリフの雰囲気もなくはない。ウェイトバリエーションはあるもののヘアライン部がかなり細いので、小さく使うのはちょっと無理かもしれない。変わったグリフのオルタネートはないが、その分素直で使いやすいと言えるだろう。xハイトも大きく読みやすくもある。イタリックもあって6ウェイト。
Category: Display
本日『マーマレードの日』らしいのでこちら。カジュアルでかわいらしいハンドライテンディスプレイ。手書き文字、とはいえスクリプトではなくサンセリフを手書きしたような書体で、グリフは通常よりラフに変形していておもしろい。全体的な雰囲気はガーリーでかわいらしく、カジュアルに使えるだろう。名前のリンゴンベリーは日本ではコケモモと呼ばれる果実だが、あまり日本市場では出回っていない。マーマレードは本来果皮の入った柑橘類のジャムだけをそう呼ぶのだが、細けぇことはいーんだよ(笑)。
本日はかのナイチンゲール Florence Nightingale の誕生日(1820)なのでこちら。シックでクラッシーなモダンローマンディスプレイ。ライトウェイトのコントラストが強めなモダンローマンをベースに、上部に縦向きのセリフが付く場合に、斜め下に大きく伸びた鋭いセリフが付いているのが特徴。小文字には字幅がコンデンスになったオルタネートがいくつかある。全体的な雰囲気はモダンでハイファッションによく似合うかなという感じ。1ウェイト。
品の良いクラッシーなディスプレイローマン。ややコンデンスめでゆったりしたカウンターを持つグリフに、コントラスト強めのストロークで決めた書体。セリフは基本かなり小さめだが、F のビーク(くちばし)などは大きめになっているのが特徴。ご多分に漏れず、美しいスワッシュオルタネートやユニークなリガチャーが多数あり。この手としてはめずらしくファミリー展開されており、9ウェイトもあるのが魅力。ただいま30%オフセール中。
一昔前の近未来のイメージ(ややこしい)のあるサンセリフディスプレイ。ミニマムなジオメトリックのサンセリフをベースに、一部ステンシルのようにストロークを欠いてアクセントを付けている。全体的なイメージがレトロ SF な感じがあって、モダンとレトロが融合したような書体である。小文字の s がベースラインに埋まっているのが特徴。ストロークが欠けてないオルタネートがある他、リガチャーも若干あり。イタリックもあって5ウェイト。
繊細でシックなディスプレイローマン。基本はヘアラインが特徴的なややコントラストのあるエレガントなグリフで、大文字には見ての通り非常に繊細なスワッシュが付いている。グリフはちょっと変わったところはあるがそれほど変形しておらずほぼスタンダード。大文字と小文字のサイズ差が大きい Extra というタイプもあり、大文字を目立たせたい場合はこちらを使うといいだろう。それぞれにスモールキャップスタイプもある。
今夜はドイツや北欧では『ヴァルプルギスの夜』と呼ばれ、魔女や悪霊を追い払うため焚き火をして聖ワルプルガに祈りを捧げる日だとからしいのでこちら。レトロなローマンディスプレイ。大文字のみのスモールキャップスとなっており、大文字にはデフォルトでスワッシュの付いたグリフ、小文字にはスタンダードな大文字グリフが割り当てられている。スワッシュオルタネートやリガチャーはそれなり。全体的な雰囲気はレトロと言えばレトロなのだが、 ’70~’80年代ぐらいの中途半端に古臭いスタイルで(笑)、今はちょっと使いづらい気もする。こういうのが好まれる日も来るのだろうか…。
優雅なフレアセリフディスプレイ。化粧品のロゴによくありそうなコントラストの付いたサンセリフで、ストロークの端がやや広がってフレアセリフタイプとなっている。変わったリガチャーやオルタネートはなく、最近としては大変素直なグリフ構成である。代わりと言ってはなんだがコントラストがやや弱まった小見出し用の Subhead、さらに弱まった本文用の Text があり、それぞれに9ウェイトある。が、イタリックがないのであんまり本格的な長文には向かない。元は普通のジオメトリックサンセリフの Circe で、端が丸くなった Circe Rounded、大きなセリフが付いた Circe Slab の3種があったが、この度このファミリーが追加になった。名前のキルケーはギリシャ神話に登場する魔女のこと。ただいま50%オフセール中。
これでもかというぐらいギリギリまで攻めた変形ディスプレイ。グリフがこれ以上やられたら何の文字か分からなくなるほどにまで崩されているかなり大胆な書体で、形の面白さが最優先。もう可読性はまったく無視である(笑)。ライトウェイトのモノラインなので、それで雰囲気がややシックに保たれているだろうか。ポスターなどにズガンと使うと効果的だろうけど、ちゃんと読めるコピーは別に必要かも。1ウェイトのみ。
本日はかのシェイクスピア William Shakespeare の誕生日(1616)だそうなのでこちら。レトロでぶっといゴシック風味のディスプレイ。太めのモノラインストロークに小さく鋭いウェッジ型のセリフが付き、ストロークの端がところどころ鋭いナイフのようにカットされている。説明文にはアール・デコ風とあるが、ちっともそんな感じはせず(笑)、どちらかというとブラックレターに近い。まあちょっと「いかにも」なスタイルで正直ダサい感じはするが、あと30年したら多分かわいく見える(かも)。1ウェイトのみ。