背が高くクラッシーなモダンローマンディスプレイ。ライトウェイト+コンデンスなモダンローマンで、コントラストが強く細いストロークがヘアラインと化している。100種以上のリガチャーがあり、接合がヘアラインスワッシュで繋ぐというちょっと変わった手法を取っている。アクセント記号付きの文字にもリガチャーが用意されており、英語以外でも使いやすくなっている。イタリックと2スタイル。
Category: Display
新作のアナウンスがあったので紹介。最近はもう流行が過ぎた感のあるクラッシーな変形系ディスプレイ。やはりコントラストの強いモダンローマンをベースに、変わったグリフとリガチャーをふんだんに持った書体である。ゴージャス感が強く、なんなら星もあって(笑)ゴージャス感をより強めてくれている。前も言ったことがあるが、この手の書体のリガチャーは当たり前だが欧文綴りを元にしており、日本語のローマ字綴りではリガチャーがない場合が多い。がっかりしないように。
本日はかなりの数の「◯◯の日」が制定されているが、無視して(笑)こちら。ギリシャ神話の神トート(10.10やんけ)の名を持つ書体である。文字の発明者ということなのでこれほどこのブログにふさわしい神はおるまい。かなり太めのセリフドゴシックといった感じで、レトロかつゲーム風味もあるかなという感じである。グリフは部分的にちょっと変わってるが概ねスタンダード。xハイトが意外と小さいのが珍しい。リガチャーやオルタネートはまったくなし。1ウェイト。
果たしてふさわしいのかどうかは不明だが、なんかハロウィン向けとして紹介されていたので紹介する。ステムが波打ってる奇妙なディスプレイ。基本はややコンデンス気味のエレガントなサンセリフだが、見ての通り縦のステムがへにょっと波打ってるのが特徴。おかげで C が E、D が B に見える弊害があるが(笑)、まあまあおもしろいんじゃなかろうか。全部が全部波打ってる訳ではなく、可読性がヤバそうなものはそうしていないのが配慮されてる感じがある。おもしろいのが通常とは逆に左に傾いたイタリックがあるところ。アクセントになると思う。
シャープかつちょっとレトロでエレガントなディスプレイ。’70~’80年代に見たようなテイストのコントラストの強いジオメトリック気味のサンセリフで、見ての通りおもしろいリガチャーがある。そのバリエーション数はなんと270もあり、文字単体でもオルタネートがあって、なかなか使いごたえがあるだろう。ラグジュアリーブランドやホテル、バーなどので力を発揮すると思う。大文字のみで1ウェイト。
個性的なリガチャーが楽しいジオメトリックサンセリフディスプレイ。基本はトラック型の長楕円がベースになったジオメトリックサンセリフだが、ファミリーに “Branding” というタイプがあり、これが面白いリガチャーを多数そろえていて、名前の通りブランディングなどで力を発揮しそうな書体となっている。基本ファミリーとはちょっとテイストが違うので注意が必要。基本の Regular はイタリックもあって9ウェイト、Branding は1ウェイトのみ。できれば Branding にもウェイトバリエーションが欲しかったが、多分あちこちぶつかってリガチャーが作りにくかったのだと思う。残念。
ちらほら話題になってきてる紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)の名前にちなんでこちら。2日続けてヴィクトリア朝時代によく見られたタイプのデコラティブなディスプレイ。ちょっとアール・ヌーヴォー風味もあるだろうか、植物的なニュアンスを多分に含んだオーガニックなタイプである。あちこちくるっとカールしていてレトロでかわいらしい。結構読みづらいのでやっぱりロゴやタイトル向きだろう。2ウェイト。
ヴィンテージ感あふれるデコラティブなディスプレイセリフ。19世紀頃、ヴィクトリア朝時代によく見られたスタイルで、ストロークの端に植物的なニュアンスのある装飾が施されたディスプレイである。小文字はなくスモールキャップスで、こちらはスタンダードなグリフをしているが、大文字はデコラティブでかつオルタネートがあり、単調にならないよう工夫されている。またレイヤードになっており、フィルやシャドウが違うスタイルが10種類もあって、色を変えて重ね打ちする事で様々なバリエーションが作れる。ほかオーナメントも付属。
エレガントでクラシカルなモダンローマンディスプレイ(クラシカルなのかモダンなのか)。コントラストの強いやや重めのモダンローマンに、ヘアライン部のアクセントに小さなティアドロップがちょこっと付いている。ただそれだけだが、グリフもちょっと変わっていてなかなか面白い。組んでいてちょっとうるさすぎるなと思ったらノーマルなグリフのオルタネートもあるので、そちらに置き換えればいいだろう。大変ゴージャスで華やかな書体。イタリックもあり。
フレンチアール・デコ風味のレトロなディスプレイ。この手は古いスタイルなので多くの種類があるが、現代にわざわざ新しくデザインされているだけあって、モダンでスッキリして質の良い感じに仕上がっている。めずらしいのは、ロシア産だけあってキリル文字が入っているところ。ほんの少しだがリガチャーがあって、アクセントが付けられるようになっている。小文字はなくスモールキャップス。5ウェイト+バリアブル。