リガチャーが豊富なディスプレイ。ラグビーボール状の楕円が多用されたサンセリフで、2~5文字のリガチャーが多数用意されている。小文字にもあるが、圧倒的多数で大文字リガチャーが多い。ちょっと不思議な幾何学模様のオーナメントがちょろっとあり。名前は「騎士」という意味があるが、どの辺がそうなのかは不明。5ウェイト。ただいま50%オフセール中。
Home: page 226
Futura によく似たジオメトリックサンセリフ。元は Friedrich Bauer Grotesk という名だったようで、それをリファインしたものらしい。Futura とほぼ同時期に発表されており、なーんで Bauer はこんな同じような書体を立て続けに作ったのかはよく判らない。ディセンダーが幾分 Futura より短いだろうか。字間が広めに取られており、印象として Futura より少し温かみがあるような気が個人的にはする。Pro版は字種が非常に豊富で、アクセントはもちろん、スモールキャップスや各種数字がある他、丸数字と角数字の通常版と白抜き版両方揃っている。6ウェイト。
カリグラフィー風味の強いディスプレイローマン。基本はローマンだがコントラストが強く、エレメントはカリグラフィーペンもしくは平筆のニュアンスがあり、スワッシュの付いたオルタネートが用意されている。Text と Poster の2種があり、Poster の方が細い部分がヘアライン化されていて、より大きなサイズでの使用に向いている。Turquoise とよく似てはいるが、こちらの方がより活字っぽいだろうか。大変筆者好みの書体。
アール・ヌーヴォー調のデコラティブなディスプレイ。すべての大文字にくりっとした飾りが付いており、そのため M などはちょっと字としてどうだろうという形をしてたりするが、まぁその辺はご愛嬌で。小文字はなくスモールキャップスで、そっちに飾りは付いていない。その代わり必要と思われるアクセント記号類は一通り揃っている。ファミリーはないが、お値段 $10 とかなり安め。週末はバレンタイン。皆さんお幸せにどうぞ(ちくしょーふーんだ)。
かわいらしいラフなスクリプト。見ての通りかなり拙い感じの筆致のスクリプトで、オルタネートはさほど用意されていない。代わりと言ってはなんだがサンセリフがファミリーにある(ただし大文字のみ)。あとはスワッシュとオーナメント類がちょこちょこと。優雅なスクリプトで表現するバレンタインもいいが、こういう書体でかわいらしさを演出するのもいいだろう。ファミリーパックのお値段たったの$16。名前の「アヒルの噛みつき」が何を意味するのか調べたけど不明。うーん。
以前も紹介した Yearbook of Type の第2段。「出るかどうかは不明」だったのだが無事出版されてよかった。やはり同じくドイツのタイポグラフィ雑誌 Slanted による、主に2013~2015年に発表された書体からピックアップされたコレクションである。Amazon のレビューには「ネットで見られるからいらんわ」的な辛口批評もあるが、筆者は古いタイプだからだろうか、やはり紙に印刷された文字が好きである。どのファウンダリーもいまや紙の見本帳を発行しなくなり、こういう本は貴重になってしまったので買うよねやっぱりね。
繊細で美しいスペンサリアンカッパープレート。以前に紹介した Burgues Script と同じ作者で、その続編との事。Burgues と比べると傾きもコントラストも弱めである。このテの書体はもうたくさん紹介していて、「一体何のためにこんなに微妙な差でいろいろ作るの?」という意見もあろうが、同じように見えるAKB48の女のコも(笑)よくよく見れば当然ながら違いがあり、これらのスクリプトも字形はもちろん、スワッシュオルタネートもかなりバリエーションがあるので、それらを見比べてみてまぁ好みで選んでねという感じである。バレンタインとかにどうぞ。1ウェイト。
大変繊細で優雅なモダンローマンディスプレイ。ヘアラインと細いステムのプロポーションが美しく、R や Q のちょっとした処理が可愛らしさも持っている。1ウェイトかつ大文字しかないが、ギリシャ文字やキリル文字もサポートしている。しかも! この書体は完全無料! フリーである。サンプルのようにラグジュアリー感を演出するには持ってこいなので、ダウンロードしといて損はない。しかしこんな高級そうな書体が無料とは、太っ腹である。ちなみにファウンダリーの名前は 4th february、つまり2月4日である。紹介するのが1日遅れた…しょぼんぬ。
ローマよりも古い時代の碑文テイストを持つディスプレイ。基本的にはサンセリフだが、字形が洗練されておらず素朴でおもしろい。また多数のリガチャーを持っており、個性的な組版が楽しめる。A のバーが折れていたりするところがちょっと英国風。
直接購入しても構わないが、最近 Monotype が月額$14.99の定額制で 2,200 書体を使い放題というサブスクリプション(定期購読と和訳されてるが・笑)プランを発表しており、この書体はそれに含まれている模様。詳しくは Fonts.com へ。