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9ウェイトあるラージファミリーだが、ほぼほぼディスプレイなサンセリフ。見ての通り字形が丸みが強くファンシーで、本文用とは言いがたい。x-ハイトやカウンターがかなり大きく、読みやすくはある。g や y の下部がループ状に閉じているのが特徴的。Q のテールも変わってる。イタリックは傾けただけのオブリーク。ただいま85%オフセール中。
現代的にアレンジされたブラックレター。名前の通り、洋酒のラベルに使えそうな酒のニオイのプンプンする書体である。通常、ブラックレターは見慣れないと読みづらいが、これはかなり読みやすい字形にデザインされていて、使いやすいんじゃなかろうか。7ウェイトあって、それぞれにステムに線の入った Inline と、その反転でライン部分のみの Fill がある。おもしろいのがウェイトの名称。一番軽いのが1230で、重いのが1890。なんか西暦っぽくなっている。ちなみにウィスキーの表記には whisky と whiskey の2種類あって、前者はスコッチやアイリッシュ、後者はアメリカンバーボン等に使われる(なんか細かい分類があるっぽいけど)。む~ぎ~は~なき~ む~ぎ~は~さき~♪
Optima 系サンセリフ。Optima よりさらに手書き感が強く、伸びやかなステムが特徴。オルタネートが結構豊富で、アップライトにはバーがドットになった A や E、イタリックにはスワッシュがあり、リガチャーも多い。オールドスタイル数字やスモールキャップスもある。オーナメント類も少し。惜しむらくは作られたのが20年以上も前なので OpenType 化されておらず、オルタネート等が別ファイルになっている事。それを除けばかなり出来がよく、隠れた名作だと思う。名前はワイン好きならよく知っているだろう、イタリア・トスカーナ州のキャンティ地方から。同名のワインも多数ある。だからイメージもブドウ。
最近はバレンタインに向けて、いろんなスクリプトが発表になったりセールになったりしている。そんな中、つい最近発表されたスクリプト。見ての通り、ステムの一部が途切れてドットが埋め込まれており、それがアクセントになって可愛らしい雰囲気を醸し出している。これもオルタネートが豊富…と言っていいのか判らないが、ともかく小文字には結構ある反面、大文字には一切ない。なんでやろね。
英国産ぽいサンセリフ(作者はポーランド在住の模様)。Eric Gill や Edward Johnston のデザインの影響が見て取れる。具体的には、大文字に碑文の影響が強く、各字幅に結構差がある所や、M の中央がベースラインに着かない、R のレッグが放物線状、i や j のドットがダイヤ型をしているなどなど。ステムが重なる所に鋭い切れ込みが入っているのが大きな特徴。このため書籍の本文とかは向かないが、プロポーション的にはまぁまぁスタンダードな書体である。ウェイトは10種と豊富だが、Bold より上はあんまり差を感じない(笑)。名前は c が1コ足りないが、恐らくロンドンのピカデリー・サーカスから。ただいま80%オフセール中。
ジオメトリック過ぎないジオメトリックサンセリフ。この種としては、筆者が見た中ではかなり出来がいい書体だと思う。幾何学をベースにしながら、文字として自然な形になるよう調整されている。特に S は Futura などと比べて欲しい。B が頭でっかちなのと、a と g に1階建てと2階建ての両方のグリフを持っているのが特徴。数字はライニングとオールドスタイル2種あり。ファミリーは全部で32種とあるが、スモールキャップスはオルタネートではなく別ファミリーにカウントされてるので、実質16種8ウェイトである。別バージョンに Halis Rounded があり、パッと見違いがないように見えるが、よくよく見るとカドがほんの少し丸くなっている。大きく使った時に刺々しさが軽減されるだろう。Halis Grotesque/Rounded 共にただいま90%オフでたったの$19。この質のいいフォントを買うなら今。
ヒューマニストでもジオメトリックでもないサンセリフ。Helvetica タイプとでも言えるだろうか、まぁ一般的なサンセリフである。縦のステムにくりっとした打ち込みがある字形が数種あるのと、g が2階建て、e のバーが斜めになっているのが大きな特徴。字種はヨーロッパ全般をカバーできるのと、リガチャーが結構豊富にある。5ウェイト。イタリックはなし。セールもなし(笑)。
やや刺々しい鋭い感じのするディスプレイ。見ての通り、字の一部が欠いてあるのが大きな特徴。多くの字のセリフが横に鋭く突き出しており、それが隣の文字とうまく繋がるようにデザインされていて、一見するとリガチャーに見えるようになっている。可読性にはやや難があり、ちょっと古めなデジタルチックな風味があるが、何となく筆者は好きな書体。作者は結構たくさんの書体を発表しているが、あまり他のサイトでは見ることができない。もっと見たい方は作者のサイトへ。
以前に紹介した Duktus のような、スクリプトのようなスクリプトでないようなディスプレイ。1文字1文字は手書き感が強くスクリプトのようだが、前後の文字と繋がる部分はない。x-ハイトは小さく、優雅さとぎこちなさの両方を持つ可愛らしい書体である。r と t にちょっとしたスワッシュのあるオルタネートがある他は、特にオルタネートはない(残念)。Bernhard Tango とか、こういう書体って結構あるので、なんか分類上の名前欲しいよね。この書体は作者が雑誌「アイデア」へオズワルド・クーパー(Cooper Black などの作者)に関する記事を寄稿した時に、その調査過程で見つけたものだという。その記事読んだし、その時の参考文献である The Book of Oz Cooper も持ってるが、見つかんないな…後で探そう。