100円ショップみたいな名前の図太いサンセリフディスプレイ。ややジオメトリック気味のネオグロテスクをベースに、字幅の広いグリフやスワッシュオルタネートを設けたちょっとレトロな書体である。オルタネートにはただ単純にグリフが違うものもあるので、結構バリエーションのある文字組みが楽しめる。レギュラーウェイトには字幅の狭い Condensed があり。ほか Rounded というのもあるが、違いがちょっとよく分からない(笑)。
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本日は建築家フランク・ロイド・ライト Flank Lloyd Wright の誕生日(1867)というワケでこちら。かわいらしいカジュアルなハンドリッテン。ライトが1913年に、シカゴのアミューズメント施設ミッドウェイ・ガーデン Midway Gardens を設計した際のメモの筆致を元に制作したものとのこと。全体的にだいぶカジュアルで思いの外かわいらしい。大文字と小文字のサイズ差が大きく、それがちょっと品のある感じも醸し出している。One と Two の2種類があり、それぞれちょっとグリフが違う。ほか、ライトのスケッチや矢印を収めた Ornaments もあり。ちなみに、この施設は1929年には閉鎖され取り壊されていてもう見ることはできないが、模型がニューヨーク近代美術館 MoMA に収蔵されている。
新年一発目は恒例『石の日』で Sumner Stone の書体を紹介。エレガントでスタンダードなオールドスタイルローマン。サンフランシスコ公共図書館 San Francisco Public Library のために作られたもので、そのイニシャルが名前になっている。至ってマジメな書体で、威厳が感じられる堂々とした雰囲気がある。ただしファミリー展開は乏しく、Regular と Bold の2種のみで、Bold はイタリックもないという淋しいもの。あまり使用範囲を広く想定してないのだろう。
久々の碑文系ディスプレイ。巨匠ヘルマン・ツァップの書いた文字を基にしたものらしく、確かによく見たプロポーションの大変堂々としたタイトリングである。ただ著作権的にどうなのかはちょっと不明ではあるが(笑)、まったくそのままのトレースではないらしい。オルタネートがちょっとだけあり、Y のアームが曲線になったもの、幅広になった Z、活字風になった &(デフォルトはカリグラフィー風味がある)などがある。小文字はなくスモールキャップス。1ウェイト。
繊細でエレガントなモダンローマンディスプレイ。ヘアラインも細いが太いステムも細いので(どういうこっちゃ)、全体的に大変繊細な書体。大文字にはリガチャーが多く用意され、おもしろい文字組が楽しめる。この手は大文字のみという書体が多いがこれは小文字もあり、イタリックもある。1ウェイト。
ちなみに最近よくロゴのデザインを行っているが、このような書体を選んでもロゴのスペルにリガチャーがない、ということが本当によくある。哀しすぎる…。
カッパープレートゴシック風味のある太めのディスプレイ。基本は平たい太めのサンセリフで、若干だがフレアセリフ気味になっている。全体的にヴィンテージ風味のあるちょっとレトロな書体である。タイプに3種類あり、アウトラインがスムーズな Regular とガタガタした Rough、フィルがなくアウトラインのみの Outline がある。小文字はなくスモールキャップス。
本日も終了間近の MyFonts サマーセールより。古くて新しい?オールドスタイルローマン。骨格は割とスタンダードだが、コントラストが弱めで、かつアウトラインがあまり整っておらず結構ゴタゴタしており、活版印刷黎明期にあったゴシック風味を持ったローマン(ゴシサイズドローマン)の感じが若干あるかなというおもしろい書体である。可読性は意外と良好で、本文サイズならゴタつきもほとんど気にならない。6ウェイト。これに手書き風味を強めた Artigo Display という書体もある。ただいま50%オフセール中。
本日『時の記念日』だそうで、おうちじかんも増えてるということでこちら。ブラッシュタイプのモダンスクリプト。ベースラインがほぼ揃っており、グリフもそう暴れておらず全体的におとなしめの緩やかな書体である。スワッシュオルタネートはほぼ前後に水平に伸びるものしかなく、大文字にいたってはまったくない。という点をとっても穏やかだなという印象である。一家団欒とはそういうものなのだろう。1ウェイト。
本日はフェラーリ創業者、エンツォ・フェラーリ Enzo Ferrari の誕生日(1898)。というワケで似た名前(笑)の書体を紹介。Bodoni を現代的にリファインしたモダンローマンディスプレイ。特に奇をてらったところもないスタンダードなモダンローマンだが、見ての通りヘアラインがかなり細くなっており、小さく使うことを拒否しているようである。「俺はデカく使え」と主張してて、実際そうした方が活きると思う。イタリックはないが、a と g に1階建てがあるところが変わってるだろうか。& は3種、二重円になった @ のオルタネートがある。10ウェイトあって、Light と Regular の間に Quasi(ちょっと) Light という変わったウェイトがある。
新年一発目、本日は毎年「なんじゃそら」と言っている『石の日』なので、御大 Sumner Stone の書体を紹介。碑文系の堂々としたローマンディスプレイ。E や F は幅を細く、W は堂々と幅広くと、碑文系のお約束をきちんと踏襲している堂々としたローマンである。小文字がちゃんとあるところがニクイ。1ウェイトしかなくオルタネートなどもないが、スタンダードで使いやすいと思う。イタリックもあり。名前の v は u として読んで Populus。昔は U がなく V がウ音を表しており、今でもそのように利用している例としては BVLGARI(BULGARI)が有名だろう。populus の意味はポプラの学名、もしくはラテン語で「人」。