ローマンキャピタル系ディスプレイ。大変クラシカル、というよりエンシェント(古代)風味あふれる筆者好みの書体である。スモールキャップスタイプのレギュラーと、小文字がある Miniscule がある。どちらも大文字はベースラインから下がっており、歪な形をしていておもしろい(ちゃんとしたグリフもオルタネートである)。小文字はちょっと幅広にデザインされ、またリガチャーが20種ほどある。双方とも字幅が2種あってウェイトも2種。ほか、彫ったような影の付いた Monumental もあり。
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本日も明日14:00終了のブラックフライデーセールより。ちょっとクラシカルな雰囲気もあるジオメトリックサンセリフ。基本的には近未来的なジオメトリックだが、大文字はローマンキャピタル風味が多少あって各字幅に差があり、小文字は小さめ、e のバーが斜め、ローマ数字のグリフありとクラシカルな要素がある。g や y のディセンダーが垂直に降りて直角に折れ曲がっているのが特徴的。イタリックはなく6ウェイト。ただいま50%オフセール中。
古い名作書体が MyFonts に追加されたので紹介。「ネオグロテスク」と呼ばれるタイプのサンセリフのおそらく最初期の書体である。デザイナーの間では有名で、使われてるのを見るとなぜか「おお~」と言ってしまう、なんとなく「通だな」と感じる書体である。英国のデザインユニット Tomato がテレビ朝日のロゴをデザインした際、この書体を元にしていたと記憶にある。ドイツの Berthold というファウンダリーの書体で、ここが MyFonts の運営母体である英国の Monotype に買収されたので、ここでも扱われるようになった。Berthold の書体はパッケージ売が基本でバラ売りしてなかったので、「ひゃっほーこれでバラで買えるぞ」と思ったらやっぱりパッケージでしか買えないようで残念である(笑)。字幅にレギュラーの他に Condensed と Extended があり、レギュラー6ウェイト、Condensed 5ウェイト、Extended 4ウェイト。
エレガンス感あふれるモダンローマンディスプレイ。基本はスタンダードな骨格のコントラストの強いモダンローマンで、ストロークがクロスするところやセリフの部分でくっと切れ込みが入ったような処理がなされていて、普通よりも目を引くアクセントになっている。派手なオルタネートやリガチャーはないが、小文字にクラシカルなリガチャーが少しある。「モクテル」とは最近できた造語でノンアルコールのカクテルのことを指し、それのスペルは mocktail で最後の e が付かないが、多分それをもじってると思う。1ウェイトのみ。
ジオメトリックながらややクラシカルな雰囲気も持つディスプレイサンセリフ。基本的にジオメトリックでコンデンスな現代的なディスプレイなのだが、見ての通り一部クウェイント(quaint: クラシカルなリガチャー)があり、これがちょっとクラシカルな雰囲気を醸し出している。このリガチャーは種類が豊富だが、大半が小文字なので、大文字だけで使うよりは小文字を使った方が活きるだろう。1ウェイトのみ。
久々に紹介するローマンキャピタル系。やや平筆での手書き感の残るタイプで、他の同系書体に比べて全体的にやや幅広。普通は文字によって字幅がかなり違うが、こちらはその差が小さくなっている。また小文字やイタリックがあるところもちょっと変わってるが、その分普通の書体と同じ感覚で使えるので楽ではあるだろう。スモールキャップスもあり。Bold と2ウェイト。
来年の D-BROS のカレンダーがこの書体を使っていたのでご紹介。大変クラシカルなモダンローマン(?)。英国のファウンダリー Stephenson Blake が1905年に発売したもののデジタル版。グリフはスタンダードで、ベースライン上のセリフがくっとアーチ状に曲がっているのが特徴。非常にコントラストが強く、ヘアラインはこのサイズですでにちょっと見づらいが、当時の活版印刷ではインキが滲んでこのぐらいでもちょうど良かったのではなかろうか。エド・ベンギアト Ed Benguiat がデザインしたと一部の資料にあり、このカレンダーにもそう書いてあるが、Fonts in Use の説明によればこれは間違いで、恐らくよく似ている ITC Modern No. 216 との混同であり、こちらの方のデザイナーは不明であるとの事。イタリックと2種で1ウェイトのみ。
大変品があって美しい碑文系ディスプレイローマン。20世紀アメリカのブックデザイナー・カリグラファーの Oscar Ogg 的な解釈でデザインしたとの事。セリフが小さめでブラケットが大きいので、一見フレアセリフにも見えるのが特徴的。小文字もあって、xハイトが小さくややコンデンス気味。アップライトでも2度傾いており、ほんのり前のめりである。いくつかの字にはオルタネートがあり、RG にのみリガチャーがある(どこで使うん)。カリグラフィックなイタリックがあってそれぞれ1ウェイトのみ。
モダンな3タイプの書体のミクスド。コントラストの強いラグジュアリー感のあるトランジショナルローマンがメインで、オプティカルになっており、レギュラータイプの他は本文用の Text と、非常にコントラストが強い見出し用の Display があり、こちらはほぼモダンローマン。そのローマンからコントラストはそのままにセリフを取り除いた Sans Serif と、骨格をそのままにコントラストを失くした Grotesk も別にあり、こういうファミリー展開は珍しい。全部で61種とビッグファミリー。ただいま50%オフセール中。
3種の書体がファミリーになったクラシカルなディスプレイミクスド。Roman、Nouveau、Script の3種があり、Roman はコントラストが強く、コンデンスでステムがくびれており、Nouveau はロンバルディック・キャピタルに似たアール・ヌーヴォー風、Script は名前の通りスクリプトで、細めのカリグラフィーイタリックとなっている。フランスのカリグラファー、Jean Larcher (1947–2015) の作品にインスパイアされたとある。それぞれオルタネートやリガチャーが豊富で、他にキャッチワードやオーナメントも付属している。ただいま50%オフセール中。