デコラティブなモダンローマンディスプレイとカッパープレートスクリプトのデュオ。University に似たクラシカルなプロポーションのモダンローマン(矛盾)をベースに、スワッシュオルタネートとリガチャーを豊富に持った書体で、特にリガチャーが100以上とかなり多めに用意されていて、バリエーション豊かな文字組が楽しめる。画像にはないがカッパープレートスクリプトもファミリーにあって、組み合わせて使うとさらにデコラティブ。気をつけないとただ糸が絡まったようになってしまうので、使い方には結構気を使うだろう。それぞれ1ウェイトのみ。
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繊細でクラシカルなフレアセリフディスプレイ。ライトウェイトのローマンキャピタル風味を持った書体で、非常に繊細かつ優雅で美しい。コントラストは弱めで、セリフは普通のセリフではなくほぼフレアセリフのようになっているのが特徴。リガチャーを多く持ち、個性的な文字組が楽しめるようになっている。デザイナーは6年の歳月をかけてこれを制作したそうで、これがデビュー作でもあるそうだ。末恐ろしい人が出てきたもんである。名前はヲタクにはお馴染み、キリスト教の最上位天使・熾天使(seraph)から。1ウェイトのみだがイタリックもあり。
大変クラシカルな正統派カッパープレートスクリプト。これぞカッパープレート、というような最近ではめずらしいスタンダードなスタイルの書体で、大変優雅で華やか。フォーマルな招待状などにもまったく問題ないほど非常に美しい。オルタネートやリガチャーも当然豊富に備えており、総グリフ数は690以上もあって使いごたえがある。ごちゃごちゃさせずに使いこなすには技術と知識が必要だが、挑戦してみる価値はあるだろう。1ウェイトのみ。ただいま50%オフセール中。
モダンだけどクラシカル、クラシカルだけどモダンなローマン。カウンターやxハイトが大きく骨格がゆったりした書体だが、セリフが鋭くコントラストが強めで印象はシャープ。a や f の頭や y のディセンダーの先など、通常はセリフが付かない部分にもセリフが付いているのが特徴でおもしろい。説明によると1850年頃にこのジャンルが現れたそうで、フランスでは Latine、ドイツでは Renaissance-Schriften または Etienne-Schriften、英国では Latin または Runic、アメリカでは Celtic などと各国で呼び名が違ったらしい。知らんかった…。イタリックもあって6ウェイトある他、バリアブルタイプもあり。
本日は古代ローマの詩人で「アエネーイス」の作者、ウェルギリウスの誕生日(B.C. 70)だそうなのでこちら。カリグラフィーのスクウェア・キャピタルをデジタル化した書体である。実はかなりレアで、この書体で書かれたもので現存しているのはウェルギリウスの著書の『ヴァチカン古文書3256』とその写本の2点のみだそうで、まったく流行らずに滅んだようである(笑)。にもかかわらずカリグラフィーの教科書には大体載っているのは、やはりその美しさのせいなのだろう。ただ書いてみれば分かるが結構めんどくさい書体で、流行らなかったのもさもありなんという感じ。現代ではあんま使い道はない。フォントとしてもレアである。
美しくモダンなカッパープレートスクリプト。モダンカリグラフィー全盛の昨今だが、こちらは一応それに分類されるものの、かなりクラシカル寄りの書体である。カジュアルなものも可愛いけど、やはりこういうスタイルは優雅で美しいなと思う。そろそろこの辺に回顧してもいいのではないだろうか。スワッシュオルタネートもしっかりあり、バリエーションは豊か。ウェディングなどには最適だろう。暑い時期に正装は苦しいので、もうジューンブライドはやめてオクトーバーブライドにしたらいいのにと思う(笑)。1ウェイト。
本格的な本文用オールドスタイルローマン。ヴァナキュラーな風味が薄いニュートラルな雰囲気で、どんなシチュエーションにも対応できる可読性の良い書体である。変わったところがないだけに、あまりに普通で、欧文で長文を組むことの少ない日本人にはあんまり魅力的には見えないと思う(笑)。まあでも Caslon に飽きたらこんなのも使ってみてはいかがだろうか。名前はかつてスペインのカタルーニャ地方にいたオーセタン人?の事らしい。6ウェイト。
柔らかい雰囲気の端正なオールドスタイルローマン。ルネサンス期の活字書体をベースに制作したらしい。xハイトが小さく全体的な雰囲気はクラシカル。コントラストが弱くて目に優しく、骨格はあくまでスタンダードで読みやすい。字間がやや広めに取られているだろうか、その辺がちょっと現代テイストが入っていると思う。主に書籍を主体とした本文用に設計されているようで、ウェイトは2種しかなく、Bold にはイタリックもないと潔い。その分セットで買っても $150 と値段はお安め。
エレガントでクラシカルなモダンローマンディスプレイ(クラシカルなのかモダンなのか)。コントラストの強いやや重めのモダンローマンに、ヘアライン部のアクセントに小さなティアドロップがちょこっと付いている。ただそれだけだが、グリフもちょっと変わっていてなかなか面白い。組んでいてちょっとうるさすぎるなと思ったらノーマルなグリフのオルタネートもあるので、そちらに置き換えればいいだろう。大変ゴージャスで華やかな書体。イタリックもあり。
非常にクオリティが高く美しいキャスロン。フランスのタイプデザイナー、Jean François Porchez の手によるもので、2015年のプロジェクト開始から実に9年の歳月を経てリリースされた。散々制作され尽くした感のあるキャスロンを今更やっただけの事はあり、大変美しく素晴らしいものに仕上がっている。オプティカルファミリーで、S, M, L, XL の順にコントラストが強くなる。また Openface というステムがくり抜かれたディスプレイバージョンと、ルネッサンス期を思わせるオーナメント類も付属している。st や ct などのクラシカルなリガチャー(quaint)もあって、本格的なタイポグラフィが楽しめる。それぞれ7ウェイトずつ。













