本日は35歳という若さで急死したK-1選手、アンディ・フグ(Andy Hug)の誕生日(1964年)。フグと言えば踵落とし(axe kick)だが何にもヒットしないので(笑)、出身のスイスにちなみ、同じスイス出身のアドリアン・フルティガーの書体を紹介。折角なので全然知られてないこちらを。カリグラフィーで言うところのラスティック・キャピタル(Rustic Capitals)という書体をフォント化したもの。需要がほとんどないのか、滅多にフォント化されることのない書体で、非常にレアである。1世紀頃からある非常に古い書体で、細長いプロポーションと強いコントラストが特徴。ブロードペンで書く時はペン先をほとんど垂直に立てる事が多いので、人差し指と中指の間にペンを持つと書きやすかったりするという、書き方さえも珍しい書体である。このフォントにはやや本体とは異質なボーダーフォントが付いている。
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極細のブラッシュスクリプトとコンデンスなサンセリフのデュオ。このブログでは何度も紹介しているスクリプトの名手の作で、デキはさすがという他ない。ただ字種は500ほどと意外に少なく、代わりに太めのコンデンスな大文字のみのサンセリフが付いている。変わってるのが上半分と下半分のみのファミリーがあり、組み合わせれば上下で色を変えることが可能。下半分にはインラインバージョンもある。名前はイタリア語で「流れるような」とかそんな意味。
本日はネルソン・マンデラ氏の誕生日(1918)だそうで。という事で、名前だけ入ってるこの書体を紹介。コンデンスな手書きローマンディスプレイ。まぁこういうのもいわゆるサードウェーブ系なんですかね。定規などを使わずフリーハンドでレタリングされたローマンで、x-ハイトが小さくエレガント。ちょっとしたスワッシュの付いたオルタネートがちょろっと。ほぼ似たデザインで斜体の Bookeyed Jack や Bookeyed Suzanne とは「いとこ」みたいなもんだと紹介されてる。他にも Bookeyed の名を持つ書体はあるが、それらとの関係はなんなんでしょね。1ウェイト。
コンデンスなモダンローマンディスプレイ。Empire のモダンローマン版とでも言えばいいだろうか。とにかく字幅が極端に細い Didone である。Q のテールが変わってるぐらいしか特徴がないかと思いきや、スワッシュの付いたオルタネートが結構あり、またその付き方がかなり変わってる。左右反転した字形などもあり、なかなか挑戦的な書体。イタリックはなし。5ウェイト。名前の意味は「(意見などを)吹き込む・染める」らしい。あんま聞いたことない単語…。
コンデンスでやや刺々しくもオシャレなローマンディスプレイ。細身の上にx-ハイトがキャップハイトの半分程度で、相対的に背が高く見えてエレガント。ステムはややウェストが絞られていて、伸びやかな印象がある。イタリックは a が1階建てになった程度で、ただ傾けただけに見えるのがちょっと残念。せっかくのエレガントさがもったいないと個人的には思う。もう少しやりようがあったんじゃないかなー。4ウェイトあるが、差は微妙。多分サイズによって使い分けるためのものではないかと思う。小さく使う場合は太い方を使用するといいだろう。
本日世界禁煙デー、という事で、世界的に最も有名と思われるタバコのロゴにインスパイアされた書体を紹介(なんでやねん)。名前はそのまんまですがこれいいんでしょうか…。まあいいや。実際にマールボロのロゴと見比べると、アセンダーが短い、a や r などのセリフがティアドロップになっているなどの違いがあるが、まぁまぁ雰囲気は保っているだろうか。1ウェイトのみ。ちなみに、Marlboro は日本人がかなり発音しづらい単語のひとつらしい。r と l が連続してるしね…ま、皆さん健康にはご注意を。
※追記…元々この書体は Linotype が Neo Contact という名前で発表したもののようで(書いてあるね…)、これをマールボロが若干手を加えてロゴとして使用した模様。つまり書体の方が先。その後、URW++ からは Marlboro という名前で販売しているようです。
本日は「コットンの日」だそうで。なんだそりゃという感じだがこの書体を紹介。手書き風味のあるコンデンスなディスプレイサンセリフ。角丸な長方形を基準に、細い方は製図ペンで、太い方は丸筆でガチで書いてデザインしたそうだ。可読性は良く、綿のようなとまでは言わないが優しいオーガニックな雰囲気があるので、そういったカフェとかで重宝するだろう。キリル文字もサポート。7ウェイト。ただいま45%オフセール中。
みなさま GW いかがお過ごしでしょうか。筆者は特に何もせずボーっとしております。本日はルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』のアリスのモデルとなったとされる Alice Liddell の誕生日だそうなのでこちらを紹介。カーリーでガーリーなディスプレイ。縦のステムの始端と終端がにゅよっと曲がっており、全体的に逆S字を描いている。全体的にコンデンスでコントラストがやや強め。所々くるっと回ったスワッシュが付いているが、これが多少ある程度のノーマルと、過剰に付いた Curly というバージョンがある。ただいま5%オフ。
ラフな手書きモノラインスクリプト。ストロークは普通のペンで書いたように抑揚がない。非常にコンデンスな書体で上下に激しく振れており、ウソ発見器のグラフのようである。だが字形はさほど崩れておらず、まぁまぁ読みやすい。One、Two、Three と3種類あるが、ただ単に字形が違うだけ。OpenType 機能を使ってオルタネートにすりゃひとつにまとめられたと思うが、Office 系アプリなどでも使いやすくしたのだろう。3種まとめて買っても $16 と非常に安い。この作者はスクリプトを得意としており、他にも多数発表している。英国在住の本人の twitter アカウントによれば紅茶オタクとの事(笑)。名前は「超うめぇ~!」ぐらいの意。
本日はフランシスコ・ザビエルの誕生日だそうで。なので同じ名前の Xavier さんの書体を紹介(笑)。ややコンデンスなローマンディスプレイ。「タイトリング」の名の通り、大見出しとかでの使用を想定していると思われる。見出しが長くなってもいいように若干字幅を細く、またスペースを取らないようにディセンダーも短くなっている。欧米の新聞とかはこういう書体をよく使用している。1ウェイト。