丸っこくて柔らかい印象の女性的なシグネチャースクリプト。字形がくっきりしておらず、流動的で平たくかなりラフだが、それでも一応可読性は確保しているところがなかなかすごい。アセンダーやディセンダーのループは大きめで、これが全体の印象を柔らかくしている。アップライトは Regular と Bold の2ウェイトあり、傾きが強い Italic もある。よく似合うテイストのイラストアイコンフォントもあり、それとは別に Illustrator データでのロゴレイアウトもある。
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クリスマス向けのイラストアイコンフォント。そんだけ。皆さまよいクリスマスをを~。
鍋のおいしい季節になりました、ということでこちら。「しらたき」の名を持つスクリプト。モノラインで、意識してか、小文字は極力コネクションが取られている。オルタネートはあるがスワッシュは付いておらず、スワッシュのみのグリフがあるので、そちらを繋げて使用するようになっている。字形は丸っこくかわいらしい。フィンランド人の作者がどこでしらたきを知ったのかは不明(笑)。確か欧米ではノンカロリーのヌードルとして利用されてるとは聞いたことあるかな…。1ウェイト。
本日ハロウィン本番。てなワケでハロウィン特集(いつやってた?)のラストはこちら。ハロウィンかぼちゃである Jack-o’-Lantern のイラストアイコン集。色んな表情のジャック・オー・ランタン(口語ではジャッコランタンぐらいに言う)が47種類。ちなみにかぼちゃの事を英語で pumpkin というと皆さん思っていると思うが、実はちょっと違う。アメリカでは pumpkin はこのジャッコランタンに使用するオレンジ色のヤツのみをそう呼び、日本でもおなじみの食用の緑色のかぼちゃは squash と呼んでいる。あと O’ というのはアイルランド語で「~の」、つまり英語で言う「of」に当たる。名前にこれが入っている人、例えば O’Neil や O’Brien、O’Reilly、O’Conner などはみんなアイルランド系である。
本日『パラシュートの日』だそうな。1797年のパリで、デカい傘的なもので飛び降りたアホ…もとい勇者がいたとか。ギリシャに Parachute という優秀なファウンダリーがあるので、そちらの書体を紹介。やっぱりハロウィンにぴったりなガッタガタで安定してないディスプレイ。ステムの太さもストロークの方向もとっちらかっており、クリンと巻いたセリフが特徴的。モンスター的にかわいらしく変形した動物やメカのイラストアイコンが多数入っている。ギリシャ文字とキリル文字もサポート。1ウェイト。
テーパードでややバウンシー(早速)なディスプレイローマン。セリフが細くコントラストが強いモダンローマンをベースに、下すぼみ(tapered)なステムに少し不揃いで躍動感のあるカーブが特徴的。イタリックはオブリークタイプ。ちょっとレトロで、やっぱりなんとなく子供向けな印象のある可愛らしい書体である。こんなのもハロウィンに。2ウェイト。
あちこちナチュラルに内向きカーブしているカワイらしいサンセリフ。馬蹄形の U に代表されるように、いろんなステムがちょっと内向きにカーブしているのが特徴的。サンプルには2種の A があるのが判ると思うが、いくつかの字はこのようにオルタネートがある。ノーマルと Alt があるが、パッと見たところ字形に違いは見られず、デフォルトで選択される字形が違うだけの模様。どっちか買えばいいのでは。あとスモールキャップスは SC という名で別になっている。イタリックもあり。ちょっと変わってるが可読性もよく、ある程度の長文にも耐えうると思う。5ウェイト。
本日は終戦記念日。で毎年何か因(ちな)んだものを考えて、でもなくて苦労するんだが、なのでもう因むのを諦めた(笑)。というワケでこちら。偶然見つけた、カワイらしい角ばったディスプレイローマン。直線と円弧で構成されており、こういうのもジオメトリックというのだろうか。作者本人は structured と表現している。プロポーションは正方形に近くコロコロしていてカワイらしい。拡大するとこんなに変わっているが、小さく長文を組むと割と普通のローマンで組んだように見えるのがおもしろい。ほぼモノラインの Thin から Heavy まで6ウェイト。
軽くてかわいらしいシグネチャースクリプト。普通の人がペンでラフに書いたようなスクリプトで、傾きはなくアップライト。ストロークはやや「かすれ」などが再現されている。グリフは1300ほどもあり、なかなか使いごたえがある。スワッシュが別に用意され、自由に使えるもののほか、行頭に適した Initial、行末に適した Final がある。1ウェイトのみ。名前のボウタイは俗にいう蝶ネクタイの事。元々ファミリーパックで1,800円ほどとかなり安いが、それが今は50%オフセール中。
本日はスイスのタイプデザイナー、アドリアン・フルティガー Adrian Frutiger の誕生日(1928)。で、小林章さんとの共作であり、あまり紹介されることもないこちらを紹介。軽くて大変かわいらしいヒューマニストサンセリフ。ちょっと古代の粘土板風味もあって、素朴で、可読性はかなり良好。元は’80年代にフルティガー氏がスケッチして書体化していなかったものを、2000年代に入って小林さんと一緒にデジタル化したものである。という事で、日本語の『波』という名前がついている。3ウェイト。イタリックはなし。