ガーリーでカーリーなアップライトスクリプト。ロンドタイプに近いスクリプトでぐりんぐりんにカールしており、スワッシュの先にはティアドロップのターミナルが付いているのが特徴的。この作者の書体としてはオルタネートは少なめ。その代わり(かどうかは判らないが)、細いインラインがハイライトのように入った Shine と、影のみの Shade というタイプがある。
この書体、実は原案は作者の母親だそうで、土木技師で数学の先生だった(とあるがどういうこと?)母親は10年前のある日、息子の仕事に興味を持ったらしく、息子の本棚からカリグラフィーの本を数冊持って行き、数週間後にこのスケッチを見せてきたそうだ。カリグラフィーの常識にとらわれないデザインに驚いた息子はそれを取っておき、10年経って整理しフォント化した。なんだか微笑ましいエピソードである。名前はスペイン語でヒマワリの意。今週末は母の日。皆さん、家の太陽でありヒマワリであるお母さんを大事にね。私も仏壇にカーネーションを添えようと思う。
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ガーリーでかわいらしいモノラインのミクスド。スクリプト、コンデンスサンセリフ、小さな丸っこいサンセリフ、スラブセリフと4種のミクスドで、どれも細いモノラインで若干手書き感は残るものの、昨今のサードウェービーなヤツほどではなく、スッキリしてて使いやすいだろう。スクリプト以外は大文字のみ。ちなみ Save the Date とは「この日は空けといて!」という意味で、欧米では結婚式や披露宴の正式な招待状を送る前に、こう書いた日付入りのカードを送るのが一般的らしい。二度手間や…(笑)。来月はジューンブライドという事で紹介しときました。
童話や絵本に似合いそうな、ハンドレタリングのフレアセリフディスプレイ。ウェイトの重い書体でフレアの広がり具合が大きく、手書きのラフな感じが多分に残っているのが特徴的。可読性は意外にも良好。すべての大文字と一部の小文字には、ちょろっとしたスワッシュの付いたオルタネートがある。フィルが4種類あって、ソリッドな Regular のほか、ステム中心部に細い線の入った Inline、斜線で埋まった Lines、その線がかすれてる Rough Lines があり、その他植物的なオーナメントが字形を象る Ornaments がある。Rough Lines 以外は斜体があり。あとはキラメキだけの Stars があり、他の書体に重ね打ちする事で飾り付けられる。
本日は「パンの記念日」だそうなのでこちら。バリエーション豊富でカジュアルなブラッシュスクリプト。7ウェイト、3種の幅で、フチがスムースなものとラフなものと2種類あり、合計42種類ある。筆というよりはマーカーに近い感じの筆跡で、スクリプト風味もさほどない。スワッシュオルタネートもないが、代わりにリガチャーは結構あるかなという感じ。名前は英語でパン屋を表す bakery をフランス語風に綴り替えたもの…だと思う。これだけバリエーションがありながら、パックで8,000円弱とお安いのも魅力。バラだと1つ2,000円ぐらいなので、パックのほうがお得だろう。
ちなみに最近『聖樹(まさき)のパン』というマンガにハマってる。最新刊でいきなり変な方にストーリーが曲がってるが(笑)、ディープなパンの知識が豊富でおもしろい。北海道開拓史や日本のパン屋の歴史なんかも知れて「ほほう」となる。なんとか軌道修正してくれることを祈るが、まぁあの小さなペンションだけでは話の展開も限界かな…。
ほんのり手書き風味が残るかわいらしいサンセリフ。基本的にはちゃんとレタリングされたタイプフェイスだが、切り返しの部分にちょっとだけ手書き風味を残していて、オーガニックな雰囲気がある。コントラストは弱めでモノラインに近い。大文字にはちょっとしたスワッシュの付いたオルタネートもある。イタリックはないながら、8ウェイトと結構バリエーションがある。可読性も良好。
明日3月17日は聖パトリックの祝日 St. Patrick’s Day。アイルランドの守護聖人、聖パトリックの命日を祝う(?)日である。という事でこちらを紹介。英国やアイルランドで中世に使用されていた書体、Insular のサンセリフ版。英国の芸術家、Percy Metcalfe がデザインしたアイルランドの昔のペニー硬貨に使用されていた書体を元に制作したとある。15世紀以前の書体は大文字小文字の区別?がなく、これにもないが、小文字のグリフにはサイズの小さい字形が割り当てられており、スモールキャップス的な感じになっている。リガチャーが非常に豊富。オブリークタイプの Italic もファミリーにあり。
本日「オリーブの日」らしいのでこちらを。サードウェービーなゆるゆるハンドドロウンディスプレイ。細いサインペンなどでデザインされたようなストロークでゆるゆるな線で構成されており、字形はコンデンス。ストロークの端にはわずかにインク溜まりができている。大文字のみで小文字もなく、またありがちなイラストアイコンさえないという潔さ(笑)。ま、1,000円もしないので気軽に使えるかなという感じ。かわいくはあるしね。
本日は312で「スイーツの日」というかなり強引な語呂合わせの日なので、そのものズバリを。ケーキやクッキー、クリームなどをそのまま文字にしたディスプレイ。まー統一感や可読性などどこ吹く風で、ほぼイラストに近い。大文字のみで1ウェイトのみ(当たり前だ)。Illustrator でアウトラインを取り、細かく色分けして使うとおもしろいと思う。…めんどくさいか? ちなみに画像が右に傾いて見えるのは筆者だけだろうか。
本日は世界初の宇宙飛行士、ユーリイ・ガガーリン Юрий Алексеевич Гагарин の誕生日(1934)。というワケでその名を持つ書体を紹介。バリエーション豊富な、というかまったく統一感のない(笑)ディスプレイファミリー。様々なスタイルの18種の書体群で、それぞれガガーリンの家族と子孫たちの名前が付けられている。Anna が長女でその息子が Boris、というところまで説明を読んで長いので諦めた(笑)。興味がある方は詳しくお読みくだされ…。しかしガガーリンて、34という若さで事故で亡くなってるんだな。生きてれば今年で84歳。まだ元気だった可能性はある。
図太めの筆で書いたようなディスプレイ。肉屋やスーパーのポップなどにインスパイアされたそうで、「ビッグブラッシュスタイルレタリング」とか呼ばれてるそうな(一般的かどうかは知らない)。1st や 50kg などの単位などに付く2文字のグリフが幾つかあり、それらにはアンダーラインが付いている。レギュラーの他、イタリックと影付きアウトラインがファミリーにある。大文字のみ。Monotype サブスクリプションに含まれている。