オールキャップスのフレアセリフディスプレイ。なかなかのビッグファミリーで、ノーマルの他、コンデンスとインライン、そのインライン部分だけを抜き出した細身の書体があり、それぞれにイタリックもあって、5ウェイトずつある。あとサンプルの Z のように、K と Q、R にもスワッシュがあり。小文字グリフはなくスモールキャップス。どことなく南米ラテンの香りがするなと思ったら、ファウンダリーはチリのサンティアゴだった。自分の嗅覚が鋭くなってる事にちょっと驚き(笑)。ただいま80%オフセール中。
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1173年の本日、ピサの斜塔が着工したらしい。工事が終わるまで194年を要したらしいが、そんな事はさておいてこちらを紹介。ちょっとだけ傾いたフレアセリフ。Linotype のタイプデザインコンテストの入賞作品だそうである。ややコンデンス気味なヒューマニストで、コンテスト入賞作だけあってプロポーションは均整が取れていてしっかりしている。ピサの斜塔は現在 3.99 度傾いているそうで、本書体にその角度の斜線を重ねてみた所、文字によって視覚調整されてて若干傾きがバラバラだが、だいたいその角度であった。5ウェイト。
カジュアルな雰囲気のフレアセリフ。碑文から起こしたとあるが、あまり洗練されてないので、かなり古いものを参考にしたと思う。とは言えプロポーションはスタンダードで結構読みやすい。イタリックもしっかりデザインされており、ウェイトも5つあって、本格的な組版にも十分耐えうる。以前は Sherpa Sans という名前だったようだが改名した模様。有名なタバコのジタンとはスペルが違う(Gitanes)。ただいま50%オフセール中。
本日はイタリアでは「共和国記念日」だそうなので、ものすごく帝政だけど(笑)ローマ風味のある書体を紹介。おもしろいリガチャーが多数あるローマンキャピタル系フレアセリフ。この系統の書体は Jupiter など結構あるが、こちらはウェイトが軽くスッキリして現代的な印象が強い。ただあんまり細すぎて、小さく使うとせっかくのちょっとしたセリフが目立たないのがちょっと哀しい所ではある。でも全体的には非常に筆者好みの書体。小文字はなくスモールキャップス。1ウェイト。
なんとなく手のぬくもりを感じるようなヒューマニストフレアセリフ。Copperplate Gothic や Antique Olive などを参考にしたとある。細いウェイトは、普通のペンを使ってフリーハンドで丁寧に慎重に書いたような雰囲気があっておもしろい。太いウェイトはややコントラストが強まりセリフも鋭くなって、細い方とはちょっと違う印象がある。カウンターは広めで可読性は良好。名前はイエミソサザイという鳥のチリ名だそうだ。その鳥とおぼしきアイコングリフが入っている(なぜか牛も)。6ウェイト。
ローマンキャピタルベースのフレアセリフ。紀元前15世紀頃のポンペイの碑文を参考に制作したそうな。こういう書体は小文字は省かれがちだがちゃんとあり、こちらはヒューマニストをベースにした模様。x-ハイトが大きめで字間は結構広め。字種は割と多めで、スモールキャップスと、数字はライニングとオールドスタイルが用意され、リガチャーもあまり見ない組み合わせが少し。ウェイトも7つと豊富。イタリックもあり。名前はアルゼンチンのグラフィックデザイナー、Roberto Rollie(2003年没)から取ったらしい。検索したけど探せなかった。有名?
微妙にほんのちょっぴりフレア気味なサンセリフ。基本的な骨格はヒューマニストだが、字形がちょっと独特で、a のボウルが異様に低かったり、g は2階建てながら頭の方が大きかったり、k のアームがフックしてたりなどなど、結構個性的である。特に g のイヤーが垂直なのは斬新だろう。とはいえ、全体的に可読性は良好。10ウェイトもあって使いごたえがある。名前のティカルはグアテマラにあるマヤ遺跡の事。樹なつみの「OZ」懐かしいなぁ。「19の…髪の色だ…」誰も知らないか(笑)。
伸びやかなステムを持つフレアセリフ。Optima よりややコントラストが強いだろうか。細いウェイトだと目立たないが、太くなるにつれてウェストの絞りが強くなり、若干ポップな印象になってくるが、基本的な骨格はヒューマニストでエレガント。字種が豊富で、変わってるのが大文字サイズの小文字字形のグリフがある事。ユニケースとして使えるようになっている。字幅は Norm(al)、Cond(ensed)、Ext(ended) の3種あって、それぞれに8ウェイトと大ファミリーである。ただいま68%オフという中途半端なセール中。
文字によって字幅に極端に差があるフレアセリフディスプレイ。見ての通り基本的にはかなり背の高いコンデンスなフレアセリフだが、C、O、Q などの丸い文字(なぜか G は除外)は正円に近く、それにより他の文字と字幅が大きく違っていて、それがアクセントになっている。FHLT はオルタネートで幅の広いグリフがある。変わった組み合わせのリガチャーが多く入っていておもしろい。キリル文字もサポート。1ウェイトしかないが、$23 と非常に安い。ただいま20%オフセール中。
エレガントなフレアセリフディスプレイ。コントラストが強いが字形はあくまで柔らかく、小文字も小さくて優雅な雰囲気がある。リガチャーはかなり豊富に用意されていて、おもしろい文字組みが可能。小さなオーナメントも多数付属している。3ウェイトあるが、イタリックはレギュラーウェイトのみ。オトナの女性向け全般に重宝するだろう。作者は日本人で、名前は「小鳥」から来てる…のかな? 小鳥のアイコングリフがある。