本日もフォントセール Fontacular よりラスト。最近流行りのおもしろリガチャーディスプレイ。ハイコントラストのモダンローマンをベースに、一部変わったグリフとバリエーション豊富なリガチャーで魅せる書体である。この手としてはめずらしくファミリー展開していて、9ウェイトもある。さらには小文字もちゃんとある。ただいま65%オフセール中。ちなみに Fontacular は、日本時間の明日10月23日12:59まで。お急ぎを。
Tag: #luxury
MyFonts(と他 Monotype が運営しているすべてのサイト)で毎年10月にやっているセール Fontacular が本日より開始。150以上のフォントが割引されているので、欲しいものがないかどうかこのチャンスにチェックして欲しい。その中からひとつ紹介。ゴージャス感のあるモダンローマン。コントラストの強いグリフに、ウェッジ型のセリフとボールターミナルが特徴的。オプティカル?になっており、見出し用の Headline と、ヘアライン部をやや太くした本文用の Text がある。ただしイタリックはないので本文用なのかと言われるとちょっと疑問。やっぱりディスプレイ用じゃなかろうか。小文字の c、f、s をベースにしたちょっと変わったリガチャーがある。各7ウェイト。ただいま50%オフセール中。
エレガントなディスプレイローマン。コントラストの強いモダンローマンベースに、繊細なスワッシュオルタネートが付いた品のいい書体である。グリフはややコンデンス気味ながらカウンターが大きくゆったりしている。作者はモロッコ人だそうで、そう言われるとマラケシュのスークのアーチを思わせるグリフである(行ったことはないけど)。見ての通りスワッシュオルタネートとリガチャーが豊富にあって、文字組みのバリエーションが楽しめる。アップライトは2ウェイト、イタリックは1ウェイト。
柔らかくフェミニンなフレアセリフディスプレイ。ハイコントラストなモダンタイプで、グリフはゆったりしていて一部のベースライン上のセリフが尻尾のようにふにょっとなっており、大変エレガントに仕上がっている。B や P、R などのボウルは閉じておらずヌケが良い。そのまま組んで化粧品やトイレタリーのロゴになりそうな書体である。1ウェイト。
近代的で割と真面目なブラックレター。スタイルとしてはだいぶ時代が下った18~19世紀ぐらいのもので、スワッシュオルタネートが豊富にある。画像のように細いものから太めのものまで様々で、総グリフ数は760ほど。カリグラフィーをやっている者にはお馴染みの書体だが、フォントとしては最近じゃあまり需要もなく、新しく作られる事も少ない。なのに作った事は評価したい。元々2,000円弱だがただいま30%オフセール中。日本ではヘビメタやゴスロリのイメージが付いてしまっているが、欧米ではクリスマス向けによく使われる書体なので、今のうちに買っておくと良いだろう。
エレガントながら大変変わったグリフのディスプレイ。モダンローマンからセリフを落としたようなハイコントラストのサンセリフをベースに、一部のストロークがくにゃっと変形したおもしろい書体である。このテは派手なリガチャーが多数あるものだが、これには少しある程度でそんなに大暴れはしていない。代わりと言ってはなんだが、めずらしくファミリー展開しており、イタリックがあって7ウェイトもある。ただいま60%オフセール中。
大変繊細なディスプレイローマン。非常に細いウェイトでかなりゆったり目のグリフをしており、xハイトも非常に大きく、アセンダーはキャップハイトとほぼ同じである。最近流行りの変型リガチャーなどはなく、大変シンプルで潔い。綺麗だがあまりに細いため、小さく使うものには向いてない。イタリックはあるがオブリークタイプ。1ウェイト。
本日はアメリカの作家で『ティファニーで朝食を Breakfast at Tiffany’s』の著者、トルーマン・カポーティ Truman Garcia Capote の誕生日(1924)。というわけでこちら。名前だけ同じなトゲトゲしいディスプレイローマン。何年にデザインされたのかはっきりしないが、版元の ITC の設立が1970年なので、書体としてはそこまで古いワケでもないだろう。Ronaldson と Caxton という書体をコンバインさせたと説明にはある。コントラストの強いトランジショナルスタイルで、セリフは結構鋭くトゲトゲしい。e のバーが斜めなのと、イタリックの f のテールが流れているのがクラシカル。4ウェイト。
最近流行りの、おもしろリガチャーが豊富な品の良いディスプレイローマン。ゆったりしたモダンローマンをベースに、見ての通りリガチャーがスワッシュオルタネートがふんだんに盛り込まれていて、おもしろい文字組が楽しめる。高級で女性的な感じがするので、そちら方面にどうぞ。3ウェイト。
デコラティブなモダンローマン?ディスプレイ。本体はハイコントラストでステンシルなモダンローマンだが、スワッシュオルタネートがスゴいことになっており、スワッシュが延びて元のグリフに戻っているが、その際にグリフの一部を欠いている。こういうおもしろい変型ディスプレイは多くが欧米ではなく東南アジアから出ており、これも作者はインドネシア。当地の工芸装飾などがベースにあるのだろうか。その辺の知識がないのでちょっと分からないが、日本でも琳派や浮世絵の装飾を取り入れた書体とか作れないのかな(どういう?)。9ウェイト。ただいま50%オフセール中だが、元々がパックで2,500円ぐらいと非常に安い。