一時期流行った、ヴィンテージ感あふれるミクスドファミリー。ぼったりしたブラッシュスクリプト、コンデンスなローマンなど7種のスタイルの書体がひとつにまとめられたファミリーパックで、これに似合うレトロなイラストやフレームなども Illustrator や Photoshop などのデータでバンドルされている。名前の通り全体的にアウトドアのテイストでまとめられており、その辺りの用途に似合うだろう。
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レトロなアールデコディスプレイ。ハリウッドの黄金期にタイトルバックに多用されていた(かな?)スタイルで、大文字は C/O/Q 以外はかなりコンデンスで、小文字は小さくアセンダーが長くデザインされている。オルタネートは O にコンデンスなものがあるぐらいで、後はまったくない(笑)。その分お手軽価格なので、気軽に使えるだろう。1ウェイト。
本日はヘイエルダールがコン・ティキ号を出港させた日(1947)である(何のことか分からなければググりたまえ)。なのでその名を持つ書体を紹介。レトロな雰囲気がかわいい、手書きっぽさを抑えた活字のようなスクリプト。ひとつひとつのグリフはスクリプトのそれだが、アップライトで全体的に統制が取れていて、あまり手書き感を感じない。大文字と小文字で字幅が大きく違い、それがアクセントになって文字列にリズムを生んでいる。製作年が不明だが、おそらくちょっと古めでグリフ数は最低限でオルタネートとかはない。そこがちょっと残念。
ライトウェイトのモノラインスラブセリフディスプレイ。手書き風味の残るカジュアルな書体で、見ての通りスワッシュやリガチャーのオルタネートがある。3つのスタイルがあり、通常の Style 1、タイプライターで打ったような字の太さにわずかにバラつきがある Style 2、ボウルなどの囲まれた部分が塗りつぶされた Style 3 があって、それぞれランダムに組み合わせるのも面白いだろう。
本日は『オレンジデー』らしいのでこちら。去年か一昨年にちょっとリバイバルブームがあったトロなソフトセリフディスプレイ。ぼったりしたxハイトの大きなソフトセリフに、現代的なスワッシュオルタネートを加えたものである。e にはバーが水平なものと傾斜したものがあって、好みによって使い分けられる。ちなみに傾斜したものの方がよりレトロ。日用する食料品のパッケージとかにいいかも。1ウェイト。ちなみに以前このテの書体を note にまとめたので、興味のある方はそちらをどうぞ。
アール・デコ風味のあるレトロなディスプレイ。基本はジオメトリックで、アセンダーやディセンダーが極端に長い。大文字はコンデンスだが小文字に比べてかなり大きく、一部 C や G などは真円に近くアクセントになっている。リガチャーが大文字・小文字両方に結構用意されていて、おもしろい文字組が楽しめる。アンダーライン付きとナシの2種。
春も近いということでこちら。ポップでカラフルな花柄文様ディスプレイ。カラーフォントになっており、Adobe 製品などの対応アプリではあらかじめ色付けがされたものが出力できる他、パーツごとにバラバラになったものもあり、自分で好きなように色付けすることも可能になっている。大文字のみで、大文字のグリフには図太めな、小文字のグリフには細めのウェイトのものが入っている。通常のカラーフォントではないバージョンもあり(BW = Black & White)。1ウェイト。
名前の通りアンティークな雰囲気のあるディスプレイ。モノラインの平べったいグリフに大きなウェッジ型のセリフが付いた書体で、どことなくカッパープレート風の高級感ある雰囲気が漂っている。なんでも19世紀末に発売された子供向けのドローイングステンシル(鉛筆でなぞると絵が描ける形が抜かれたプラスチック板。こんなの)セットのパッケージの書体から起こしたものとか。当時は子供向けでもなかなかエレガントだったんだなと思う。オブリークタイプと2種あって、それぞれ1ウェイト。
本日『オリーブの日』なのでこちら。ふんわりカジュアルなサンセリフ。よーく見るとアウトラインがちょっとへにょへにょしており、慎重に手書きでレタリングしたようなニュアンスがある。グリフはゆったりめでxハイトも小さく、ちょっとオシャレ感がある。小文字のディセンダーがやや伸び気味なのと、S の下半身がぐっと張り出しているのが特徴的。イタリックはオブリークタイプで3ウェイトあるが、一番重い Bold でも通常のレギュラーより細い。
本日は電話の発明者、グラハム・ベル Alexander Graham Bell の誕生日(1847)というワケでこちら。可読性の良いサンセリフ。電話帳のために特化してデザインされたサンセリフで、多くの字を印字するために字幅は狭め。また質があまり良くない紙に小さく印字されるため、インクの滲みを計算してあらかじめ線がクロスするところに「逃げ」が打たれている(インクトラップという)。現在はもはや電話帳は役目を終えているため本来の用途で使用されることは少ないが、このインクトラップがおもしろくてディスプレイとして使うデザイナーもいる。元は1922年に制作された Bell Gothic というものを使用していたが、ベルの会社の創立100周年である1976年に centennial(100周年)の名を付けてリニューアルされた。