本日はイタリア出身の天文学者、ジョヴァンニ・カッシーニ Giovanni Domenico Cassini の誕生日(1625)。カッシーニは土星の4つの衛星の発見者であり、輪が複数に分かれていることも突き止めた事から、1997年に打ち上げられた土星探査機の名前にもなっている。ので、土星の名を持つ書体を紹介。かなりコンデンスなサンセリフディスプレイ。アール・デコ風味のあるレトロな雰囲気の書体で、結構かわいらしい。使用の際は作例のように空け気味で組んだ方が今っぽいだろう。大文字のみでスモールキャップスだが、キリル文字もサポートしている。1ウェイトのみ。ちなみに今日現在判明している土星の衛星の数はなんと146個である。
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レトロなアール・ヌーヴォーまたはヴィクトリア朝風のディスプレイデュオ。植物的なオーナメントの付いたデコラティブなローマンと、やや平たい太めのセリフドゴシックのセットになっている。ローマンの方はスワッシュオルタネートも用意されているようで、凝った文字組みが可能。セリフドゴシックの方は一見サンセリフだが、拡大しないと判らないぐらいに小さなセリフが付いている。こちらもちょっぴり植物的なニュアンスがあり、ローマンの方との相性は良い。ちなみに本日は『シャーロック・ホームズ』の作者、コナン・ドイル Sir Arthur Ignatius Conan Doyle の誕生日(1859)ということでこの書体を選んでみた。
スワッシュが豊富なソフトセリフディスプレイ。ポテッとした柔らかめのグリフとセリフが特徴的なレトロなソフトセリフに、スワッシュオルタネートが豊富に用意されている。ただスワッシュはそれほど派手ではなくちょろっと控えめに伸びてる程度なので、あまりうるさくはならないだろう。どことなくアラビア文字風味というか中東の香りがすると思ったら、作者はトルコ在住の模様。イタリックもあって9ウェイトとファミリー展開も豊富。ただいま50%オフセール中。
ヴィンテージ感のある3書体のセット。かなりコンデンスで鋭い Serif と角張った幅広の Sans、傾きの強い Script があり、どれもフリーハンドでのレタリングでデザインされているようで、アウトラインに歪みが見られる。Serif は画像では大文字しかないが、ちゃんと小文字もあるのでご安心を。Script はスクリプトというよりは活字イタリックっぽく、各字には連結部がないのだが、グリフそのものは結構カリグラフィックである。Sans は大文字のみ。全体的にとてもヴィンテージ感が強いがエレガントでもあってカッコいい。
本日はスペインの画家サルバドール・ダリSalvador Dalí の誕生日(1904)ということでこちら。サルバドール(救世主)の名を持つミクスドファミリー。3種の書体からなり、デコラティブな太めのモノラインセリフの Serif、モダンスクリプトの Script、筆で書いたようなラフでややコントラストのある Sans がある。Serif と Script はレイヤードになっており、Serif はフィル(塗り)が2種と影が1種、Script は影が1種あって、色を変えて重ね打ちすることでカラフルなアレンジが可能になっている。全体的な雰囲気はレトロポップで、うまく使えば可愛らしいデザインが可能。販売サイトに作例が豊富にあるのでご覧あれ。
最近じゃめずらしいレトロなグロテスク。19世紀後半の書体からインスパイアされたものとのこと。ノーマルと Display の2種があり、ノーマルの方はほぼモノラインでコントラストが弱い。C の巻き込みが強いのが特徴的。Display の方は横線のみがかなり細くなるというあまり見ない処理がされており、おもしろい効果を生み出している。全体的にどことなくラテンアメリカの雰囲気があるだろうか。双方とも字幅が3種類あって、9ウェイトずつで合計54種とビッグファミリーとなっている。名前のカンペチェとはメキシコの都市名。
昨日と今日(5.8, 9)の2日間で「こはくの日」だそうなのでこちら。かなりヴィンテージ感の強いディスプレイ。ヴィクトリア朝時代に流行ったようなデコラティブなディスプレイで、ほぼモノラインのストロークにセリフはタスカン(魚尾風)。曲線や小さなトゲなど、全体的に植物的なニュアンスが加わっている。大文字にはちょっとしたスワッシュの付いたオルタネートあり。名前の通り、古いウイスキーのラベルなどに使われてそうである。この手としては珍しく7つもウェイトあり。
アメリカンヴィンテージ風味のあるディスプレイ。やや拙いレタリング風味のグリフで、小文字はなくスモールキャップス。大文字のグリフにはちょっとしたスワッシュがあり、小文字の方には特に飾りのないシンプルなグリフが収まっているが、代わりにリガチャーが多数ある。スタイルに、ノーマルな Regular、アウトラインがやや歪んだ Rogh、フィルが荒れた Stamp がある。まあ大体 Stamp を使うだろう(笑)。それぞれ1ウェイトのみ。
なんとも分類しようのない、ヴィンテージ感のあるディスプレイ。曲線を多用したオーガニックなグリフが特徴で、アール・ヌーヴォー風味もあるだろうか。全体的にはほぼモノラインで、ウェッジ型の太いセリフが付いている。小文字はなくスモールキャップスだが、ただ小さくしたのではなく、縦にちょっとプロポーションが縮んでいる。オルタネートやリガチャーは皆無。あるとちょっと楽しそうなので、バージョンアップに期待。1ウェイトのみ。
本日『パンの記念日』だそうなのでこちら。ぬったりしたスワッシュが特徴的なソフトセリフディスプレイ。見ての通りぼったりしてやや幅広なソフトセリフをベースに、粘着性がある液体が飛んだようなスワッシュがこれでもかと付いたオルタネートがある。全体的にファンシーで美味しそうなので(笑)カジュアルな飲食物・店によく似合うだろう。アイスクリームなんかも良いかと。1ウェイトのみ。