Monotype

Tag: #retro

Olive Oil

Olive Oil

本日『オリーブの日』なのでこちら。ふんわりカジュアルなサンセリフ。よーく見るとアウトラインがちょっとへにょへにょしており、慎重に手書きでレタリングしたようなニュアンスがある。グリフはゆったりめでxハイトも小さく、ちょっとオシャレ感がある。小文字のディセンダーがやや伸び気味なのと、S の下半身がぐっと張り出しているのが特徴的。イタリックはオブリークタイプで3ウェイトあるが、一番重い Bold でも通常のレギュラーより細い。

Category(s)
Design Date
2020
Designer(s)

Bell Centennial

Bell Centennial

本日は電話の発明者、グラハム・ベル Alexander Graham Bell の誕生日(1847)というワケでこちら。可読性の良いサンセリフ。電話帳のために特化してデザインされたサンセリフで、多くの字を印字するために字幅は狭め。また質があまり良くない紙に小さく印字されるため、インクの滲みを計算してあらかじめ線がクロスするところに「逃げ」が打たれている(インクトラップという)。現在はもはや電話帳は役目を終えているため本来の用途で使用されることは少ないが、このインクトラップがおもしろくてディスプレイとして使うデザイナーもいる。元は1922年に制作された Bell Gothic というものを使用していたが、ベルの会社の創立100周年である1976年に centennial(100周年)の名を付けてリニューアルされた。

Category(s)
Design Date
1976
Publisher

Minimalust

Minimalust

本日『ミニの日』らしいのでこちら。ごくシンプルなラウンドサンセリフ。見ての通り奇をてらわない…のかと思いきや結構個性的なグリフをしてたりスワッシュオルタネートもあったりとちっともミニマリストではない。それはそうで、確かによく見るとスペルも minimalist ではない(笑)。大文字のみだが、スモールキャップスの入ったバージョンもあり、2ウェイトあってイタリックもあったりとちょっとしたファミリー展開をしてるのもめずらしい。さらにはキリル文字もサポートしている。ちょっとヴィンテージ感もありかわいらしい書体。

Category(s)
Design Date
2016
Designer(s)
Publisher

Goudy National

Goudy National

本日は『ビスケットの日』らしいのでこちら。オールドアメリカンなローマン。かの Frederic Goudy が、National Biscuit Company のロゴとして1901年にデザインした文字を元に、1916年に制作したものとの事(元のロゴはこちらのブログで見られる)。この会社はのちに名前を略して改称しており、それがかの「ナビスコ」だそうである。ヴェネチアンをベースに Goudy らしいアレンジがされており、古き良きアメリカンな感じがしてとても良い。これに似合うオーナメントも多数グリフ内にある。イタリックもあって3ウェイト。

Category(s)
Design Date
2018

Versatylo

Versatylo

レトロ SF チックなジオメトリックサンセリフディスプレイ。ラウンドゴシックで、ストロークの端だけでなく、小文字のコーナー部の多くが大きくカーブしている。一部の字はかなり幅広なグリフと、リガチャーが多数ある。IT 系のプロダクトのロゴが簡単に作れそうな便利な書体である。ソリッドなレギュラーと、アウトラインのみの Outline の2種。それぞれ1ウェイトのみ。

Category(s)
Design Date
2022
Designer(s)
Publisher

Macaron

Macaron

レトロファンシーなディスプレイ。コントラストの強いサンセリフ?で、アウトラインはへにょへにょしており、手書きレタリングの感じが残っている。一部の文字にはちょっとしたスワッシュの付いたオルタネートがあり。フィルにはソリッドなレギュラーと、アウトラインのみの Outline がある。それぞれ1ウェイトずつ。バレンタインも近いのでこんなのも。しかしマカロンってなんでちょっと高いんですかね。あんな小さくて軽いのに…。

Category(s)
Design Date
2019
Designer(s)
Publisher

Bottled Moon

Bottled Moon

ヴィンテージ感のあるデコラティブなローマンディスプレイ。コントラストがごく弱い、ほぼモノラインのローマンをベースに、独特なオーナメントの付いたオルタネートがある。あまり見ない文様で、どことなく東欧の香りがするなと思ったら、作者はセルビア人だそうだ。ほか、細いシャドウの付いたオルタネートもある。オーナメントは独立したものも数種あり。イタリックもあるがそれぞれ1ウェイトのみ。「ボトルに詰めた月」という名前がなんかシャレている。

Category(s)
Design Date
2021
Designer(s)
Publisher

Ganache

Ganache

バレンタインも近いので「ガナッシュ」という名の書体を紹介。ぼったりしたオールドアメリカンなスクリプト。ベースラインもサイズもきちっと揃ってはいるが、そこはスクリプトなのでスワッシュオルタネートやリガチャーが多数ある。とてもレトロでベタなタイプではあるが、それだけにそういう雰囲気を出したい時にはもってこいだろう。沖縄なら北谷のアメリカンビレッジで重宝しそうである(笑)。1ウェイト。

Category(s)
Design Date
2014
Designer(s)
Publisher

MFC French Roman

MFC French Roman

フレンチ風味のディスプレイローマン。幅広でどことなくカッパープレート風味のあるローマンで、大文字のみのスモールキャップス。リガチャーが大小両方に豊富にある。このテはだいたい大文字か小文字?のどちらかに偏るが、両方にあるのが嬉しい。フィルがソリッドなノーマルと、ラインの入った Initials がある。「このへんのどこがフレンチ?」と思う人も多いだろうが、つい最近入手した Graphique de la Rue というフランスの町中で見かける文字を集めた本を眺めてると、確かにこういうのも多くある。というわけで、安心して「フランス風味だぞ」と喧伝していい(笑)。

Category(s)
Design Date
2019
Publisher

Peignot

Peignot

本日はフランスのグラフィックデザイナー、A. M. カッサンドル Adolphe Mouron Cassandre の誕生日(1901)。というワケで氏のデザインした書体を紹介。アール・デコ風味のディスプレイ。「ペイニョ」と読む。フランスのファウンドリー、ドベルニー&ペイニョ Deberny et Peignot のためにデザインしたものとのこと。大文字は大文字だが(そりゃそうだ)、小文字のグリフには大文字と小文字が入り混じっているのが特徴。ストロークにコントラストがあって、角が大きく丸くなっている。
カッサンドルはその作風で一斉を風靡したが、晩年は不遇と貧困に喘ぎ、最後は拳銃自殺した。亀倉雄策は自著『亀倉雄策の直言飛行』で、「あれほど、世界中を自分の才能で征服した人が、なぜ自らの命を絶たねばならなかったのだろうか」とその死を悼んでいる。同著によれば、自殺したそのデスクの上には、ドイツの活字会社から「あなたの書体が少しも売れない」という苦情の手紙があったという。この Peignot のことではないようだが、その書体が何なのかは不明である。現在ではカッサンドルの当時のオリジナルのポスターは、印刷物にも関わらず、数百万円以上の値で取り引きされているらしい。

Category(s)
Design Date
1937
Designer(s)
Publisher
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