久々に紹介するローマンキャピタル系。やや平筆での手書き感の残るタイプで、他の同系書体に比べて全体的にやや幅広。普通は文字によって字幅がかなり違うが、こちらはその差が小さくなっている。また小文字やイタリックがあるところもちょっと変わってるが、その分普通の書体と同じ感覚で使えるので楽ではあるだろう。スモールキャップスもあり。Bold と2ウェイト。
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大変品があって美しい碑文系ディスプレイローマン。20世紀アメリカのブックデザイナー・カリグラファーの Oscar Ogg 的な解釈でデザインしたとの事。セリフが小さめでブラケットが大きいので、一見フレアセリフにも見えるのが特徴的。小文字もあって、xハイトが小さくややコンデンス気味。アップライトでも2度傾いており、ほんのり前のめりである。いくつかの字にはオルタネートがあり、RG にのみリガチャーがある(どこで使うん)。カリグラフィックなイタリックがあってそれぞれ1ウェイトのみ。
これでもかというぐらいリガチャーだらけのディスプレイローマン。碑文系っぽい(けど違う)大文字ローマンに、見ての通り鬼のようにリガチャーが付属しており、最大で5文字が合体しているものもあり、総数は600近い。元々ややグリフが変わっており、そのまま組んでもスペルによってはおもしろいだろう。普通はちょっとしたアクセント程度で使うものだが、これに関してはやれるだけやってみてもいいかも。1ウェイト。
レトロ風味のあるややカリグラフィックなディスプレイ。細身の堂々とした碑文系のグリフの書体で、基本はフレアセリフっぽいが、ところどころ鋭い鍵状のセリフが付いている。旧ソ連のブックデザイナー、Solomon Telingater が1959年にデザインしたもので、書体名はここから取られている。同年、ライプチヒで開催された国際ブックアート展にて銀賞を受賞したそうな。キリル文字もサポートされている。1ウェイト。ただいま50%オフセール中。
エレガントな碑文系ディスプレイ。Optima 風味のあるフレアセリフディスプレイで、全体的に腰高で堂々とした中にも繊細さがあり、K や R のレッグがふよっとしてるのが特徴的。15世紀の彫刻家・建築家のベルナルド・ロッセリーノ Bernard Rosselino が彫った、フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ教会にある聖ヴィラナ・ボッティ Beata Villana delle Botti の墓石の書体を参考にしたとある。Optima も確かイタリアの教会でスケッチしたものを元にしたはずなので、こういう書体はそこかしこにあるのかもしれない。製作年が2004年と古いため、字種は最低限のみ。小文字はなくスモールキャップス。1ウェイト。
ヒューマニストとジオメトリックのハイブリッドサンセリフ。ジオメトリックをベースに、大文字はローマンキャピタルの骨格を踏襲しているとあり、なるほど字によって字幅が大きく違うデザインとなっている。小文字もなかなかにカリグラフィックなのだが、なぜか全体的な印象はジオメトリックという不思議な書体となっている。可読性も大変良い。9ウェイト。ただいま60%オフセール中。
久々の碑文系ディスプレイ。巨匠ヘルマン・ツァップの書いた文字を基にしたものらしく、確かによく見たプロポーションの大変堂々としたタイトリングである。ただ著作権的にどうなのかはちょっと不明ではあるが(笑)、まったくそのままのトレースではないらしい。オルタネートがちょっとだけあり、Y のアームが曲線になったもの、幅広になった Z、活字風になった &(デフォルトはカリグラフィー風味がある)などがある。小文字はなくスモールキャップス。1ウェイト。
ラグジュアリー感のあるローマンディスプレイ。大文字のみだが骨格はローマンキャピタルというワケでもなく、普通のセリフ書体に見える。見ての通りインライン処理がされているが、単純な並行ではなくひねりが入っている。2~3文字のリガチャーが40ほどあるので、ちょっとしたアクセントになるだろう。高級感があるので、コスメやワインなどに似合いそうである。名前はラテン語で opening という意味だそうだ。オープンフェイスだからそう名付けたらしい。本日はバスケの神様マイケル・ジョーダン Michael Jordan の誕生日(1963)らしいので、作者の名前が同じな書体を紹介した。1ウェイト。
ジオメトリックなようでクラシックなサンセリフ。ほとんどコントラストがなく、またアウトラインもブレなくかっちりしているので一見ジオメトリックに見えるが、実は骨格はオールドスタイル。特に大文字は碑文系をうたっており、小文字もxハイトが小さく品が良い。オールドスタイルでありながら新しさを感じさせる、とても現代的でスッキリしている書体である。9ウェイトあるほか、バリアブルタイプもあり。
新年一発目、本日は毎年「なんじゃそら」と言っている『石の日』なので、御大 Sumner Stone の書体を紹介。碑文系の堂々としたローマンディスプレイ。E や F は幅を細く、W は堂々と幅広くと、碑文系のお約束をきちんと踏襲している堂々としたローマンである。小文字がちゃんとあるところがニクイ。1ウェイトしかなくオルタネートなどもないが、スタンダードで使いやすいと思う。イタリックもあり。名前の v は u として読んで Populus。昔は U がなく V がウ音を表しており、今でもそのように利用している例としては BVLGARI(BULGARI)が有名だろう。populus の意味はポプラの学名、もしくはラテン語で「人」。