本日は『デニムの日』だそうなのでこちら。ストロークがステッチになったディスプレイスクリプト。まあそれだけと言えばそれだけなのだが(笑)、意外となかったタイプである。あまり需要はないかもしれないが、たまにはこんなので遊んでもよろしかろう。多くはないが、ちょっとしたスワッシュオルタネートやリガチャーもある模様。名前はいわゆる「オーダーメイド」のことである。実はオーダーメイドは和製英語で、英語ではこういう。1ウェイト。
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本日『黒の日』ということでブラックレターをば。カリグラフィーではなく活字になってからのもので、多分19世紀辺りの割と新しめのスタイルのゴシック。このファウンダリーは古い書体のリバイバルを主に行っており、これもそうらしいのだが、出処は不明だそうだ。s がデフォルトで長い s になっているが、# のところに短い s も割り当てられているので使い分けが可能になっている。オルタネートじゃないのは製作年が古いせいだろう。最近 YouTube のロゴが一瞬この類に変更され、「ダサい」「パンク少年みたい」とか散々な言われようだった(笑)。日本での認識はそうかもだが、中世にはこれで聖書などを書いており、現在でもニューヨーク・タイムズなどの新聞の題字に使われたりしている。
本日はアイルランドの祝日、『聖パトリックの日 St. Patrick’s Day』ということでこちら。当地の古いカリグラフィー書体インシュラー Insular を元にした書体で、それそのままではなく、G 以外は普通のグリフをそれっぽく変形させているだけという変わった書体である。小文字はスモールキャップスというよりただ縮小しただけでウェイトが揃っておらず、正直に言えば完成度はちょっと疑問なのだが(笑)、まあこんなのもいいんじゃないでしょうかね。1ウェイトのみ。
久々に紹介するローマンキャピタル系。やや平筆での手書き感の残るタイプで、他の同系書体に比べて全体的にやや幅広。普通は文字によって字幅がかなり違うが、こちらはその差が小さくなっている。また小文字やイタリックがあるところもちょっと変わってるが、その分普通の書体と同じ感覚で使えるので楽ではあるだろう。スモールキャップスもあり。Bold と2ウェイト。
大変品があって美しい碑文系ディスプレイローマン。20世紀アメリカのブックデザイナー・カリグラファーの Oscar Ogg 的な解釈でデザインしたとの事。セリフが小さめでブラケットが大きいので、一見フレアセリフにも見えるのが特徴的。小文字もあって、xハイトが小さくややコンデンス気味。アップライトでも2度傾いており、ほんのり前のめりである。いくつかの字にはオルタネートがあり、RG にのみリガチャーがある(どこで使うん)。カリグラフィックなイタリックがあってそれぞれ1ウェイトのみ。
本日はアイルランドのノーベル文学賞受賞作家、イェイツ William Butler Yeats の誕生日(1865)。というワケでケルティックな書体を紹介。アイルランドの国宝、ケルズの書から起こされたインシュラー Insular。字種がかなり豊富で、オルタネートやリガチャーがどっさりあり、総グリフ数は1300を超える。この手の書体としてはかなり多い方だろう。行末の空白を埋めるためにかなり横長に伸ばされたグリフが再現されてるのはおもしろい。1ウェイト。ただいま30%オフセール中。
本日は『ビスケットの日』らしいのでこちら。オールドアメリカンなローマン。かの Frederic Goudy が、National Biscuit Company のロゴとして1901年にデザインした文字を元に、1916年に制作したものとの事(元のロゴはこちらのブログで見られる)。この会社はのちに名前を略して改称しており、それがかの「ナビスコ」だそうである。ヴェネチアンをベースに Goudy らしいアレンジがされており、古き良きアメリカンな感じがしてとても良い。これに似合うオーナメントも多数グリフ内にある。イタリックもあって3ウェイト。
新年一発目は恒例『石の日』で Sumner Stone の書体を紹介。エレガントでスタンダードなオールドスタイルローマン。サンフランシスコ公共図書館 San Francisco Public Library のために作られたもので、そのイニシャルが名前になっている。至ってマジメな書体で、威厳が感じられる堂々とした雰囲気がある。ただしファミリー展開は乏しく、Regular と Bold の2種のみで、Bold はイタリックもないという淋しいもの。あまり使用範囲を広く想定してないのだろう。
久々の碑文系ディスプレイ。巨匠ヘルマン・ツァップの書いた文字を基にしたものらしく、確かによく見たプロポーションの大変堂々としたタイトリングである。ただ著作権的にどうなのかはちょっと不明ではあるが(笑)、まったくそのままのトレースではないらしい。オルタネートがちょっとだけあり、Y のアームが曲線になったもの、幅広になった Z、活字風になった &(デフォルトはカリグラフィー風味がある)などがある。小文字はなくスモールキャップス。1ウェイト。
本日はアイルランドの祭り・聖パトリックの日 St. Patrick’s Day なのでこちら。インシュラー Insular 風味のあるケルティックなディスプレイ。d や g など見慣れてないと読みづらい字形が一部あるが、基本的にはスッキリしていて読みやすく、キレイによくまとまった書体と言えるだろう。パブやビールなどのデザインにどうぞ。どうしてもアイリッシュな雰囲気が出てしまうけども。名前のロズブロークとは、9世紀頃のヴァイキングの伝説的な英雄の事らしい(実在したかどうかは不明)。1ウェイト。