本日はかのジョン・レノン John Lennon の誕生日(1940)。ということでこちら。ヴィンテージ感あふれるディスプレイ。太めでコンデンスなサンセリフ Sans と、それにちょこっとしたセリフが付いた Serif の2スタイル。さらにそれぞれにプレーンな Regular、アウトラインがガタガタした Rough、フィルが荒れた Stamp、ガタガタして荒れた Rough Stamp の4種類があって計8種がある。小文字はなく大文字のみ。グリフにオルタネートが全然ないのがちょっと寂しいが、まあ上手く使いこなしてほしい。
かわいらしい太めのジオメトリックサンセリフディスプレイ。アール・デコ調のレトロな雰囲気を持った書体で、太ったコロコロしたグリフが愛らしい。これだけ太いとちょっと入り組んだ文字は処理が結構難しいが、S などを見ると上手くやってるなという感じがする。名前は紅茶で有名なセイロンのことで、現在の国名はスリランカ。作者が現地を旅行した際に見かけたポスターからインスパイアされたものだからこんな名前が付いてるそうな。1ウェイト。
柔らかなストロークが特徴的なブラックレター。基本的にゴシックではあるが、手書きのカーブが特徴的で、どちらかというとフラクトゥール fraktur やバタルドゥ bâtarde の雰囲気がある。派手なスワッシュオルタネートはないが、小文字にはカリグラフィーをやっている人が喜びそうなグリフがちょっと違うオルタネートがある。まあこんなのもハロウィンにいかがだろうか。名前はとんかつの有名店やドイツの焼き物に近いものがあるが(笑)特に関係ない模様。
ハロウィンも近いということでこちら。欧米の絵本等で使われてそうなガタガタしたユニークなハンドレタリングディスプレイ。直線的なストロークではあるが、テーパードになっており、端はカクカクと渦を巻いている。各字のサイズもベースラインも不揃いで賑やかしい。小文字はなくスモールキャップスだが、大文字の方に装飾強めなグリフが入っている。1ウェイトのみ。しかしこの手のフォントが異常な勢いで増えた。選ぶのも大変…。
本日は東西ドイツが統一された『ドイツ統一の日』(1990)ということでこちら。ちょっと変わったエレガントなモダンローマンディスプレイ。コンデンスなモダンローマンをベースに、エレメントにちょこちょこブラックレターのようなカクっとしたストロークが入っている。多分この辺が「ジャーマニー」なんだろうなという感じである。最近のこの手の書体としてはめずらしく、オルタネートは一切ない。そのまんま使うしかない(笑)実直な書体である。1ウェイトのみ。
フレンドリーなソフトセリフ。珍しくタイ文字を含んだ欧文書体で、昔 Windows に付属していた Jasmine UPC という書体を参考にしたとのこと。ゆるいカーブを持ったストロークにぽてっとしたセリフが付いた、レトロで可愛らしい印象を持っている。イタリックはないがまあまあ可読性は良いので、ちょっとした長文にも耐えられるだろう。9ウェイト。
信じようと信じまいと今日から10月なのでこちら。雰囲気のあるブラックレター。古い活版印刷のようにフィルが荒れており、アウトラインもガタついている。ブラックレターにしては字間が広めでまあまあ読みやすいだろう。装飾強めな大文字の Regular と、大文字がロンバルディックキャピタルになった Alternate の2スタイルがあって、それぞれ26のリガチャーがある。名前はこの時期にドイツのミュンヘンで開催される大規模な祭りの事。世界各地で同名の祭りが開催されてるようで、日本ではほぼほぼビール祭りとなっている。
ダイナミックながら読みやすいシグネチャースクリプト。素早くややコントラストの付いたストロークで書かれており、大文字は見ての通り結構ダイナミックだが、小文字はグリフがさほど崩れておらず可読性は良好。F が筆記体特有の逆向きなのが読みづらいが、大文字さえ読めればなさほど苦も無く判読できる使い勝手の良い書体だろう。大文字にはオルタネートがないが、小文字にはリガチャーが少々。大きな t を含んだリガチャーが多数あって、スペルにあると目を引くアクセントになると思う。傾きの強い Italic と2スタイル。
オーガニックなサンセリフディスプレイ。ややカリグラフィー風味のあるグリフとストロークをしているサンセリフで、作者はアール・ヌーヴォーの風味を取り入れているとしているが、あんまそうは見えない(笑)。まあほんのりあるかな、という感じ。コントラストがあって不意に曲がるストロークが特徴的。可読性が良く、割と長文を組んでも読みやすい。名前はジャガイモが原料の北欧の蒸留酒のこと。語源はラテン語で「命の水」らしい。9ウェイト。
レトロポップなサンセリフディスプレイ。図太くてアウトラインの角が丸くなった柔らかな印象の書体で、グリフはヴィンテージ感のあるやや古いスタイル。小文字の s がスクリプト型なのが特徴的。画像の S や f がイタリック風だがこれはオルタネートで、通常のグリフもちゃんとあるのでご安心を。アウトラインがスムースな Regular と、細かく荒れた Vintage の2種がある。1ウェイトのみ。