本日『シルクロードの日』だそうなのでこちら。2018年に出たディスプレイの Silk Serif の本文用版。ディスプレイタイプよりコントラストが弱まり、細いストロークが若干太くなってセリフの主張もやや弱まった。雰囲気はシックで落ち着いている。イタリックの角度がややキツめなのが特徴で、g が2階建てのままなのもちょっと変わってる。gj、jj、qj のリガチャーがあるがこんなスペルある言語があるんだろうか。あるんだろうな…。7ウェイト。
カジュアルなシグネチャースクリプト。ゆるゆるのストロークでラフに書かれたシグネチャーで、スピード感がない代わりにグリフはまあまあ読みやすい。大文字はかなり大きくアクセントになるが、オルタネートはない模様。フォントファイルが3つに分かれており、小文字のグリフはそれぞれ違うオルタネートになっているので、異体字切替機能のない Word 等でも扱いやすくなっている。1ウェイト。
カウンターの大きめなゆったりしたローマンディスプレイ。カウンターだけじゃなくxハイトも大きく読みやすい書体で、セリフは鋭くもブラケットが大きいのでそこまでトゲトゲした感じはない。雰囲気はエレガントでフェミニンながらも繊細ではなく、なんとなく中年女性を思わせる(笑)。見ての通り g はかなり変わってるが、変わってるのはそれぐらいで他のグリフはスタンダード。優しい雰囲気の書体である。1ウェイトのみ。ネ~ブ~ルオレンジ~。
クラッシーなコンバインドディスプレイ。最近流行りのモダンローマンとカッパープレートスクリプトのコンバインで、3種のフォントがあり、通常のローマンの大文字小文字の Regular、大文字のみスクリプトになった Petit 、大文字がスクリプト、小文字部分に大文字ローマンが割り当てられた Grande がある。この手の書体の多くは Grande タイプなので、使い勝手が良くなっている。雰囲気はクラシカルで大変エレガント。オルタネートやリガチャーはそれほど多くはないが、使わずとも十分個性があって美しい。
ゆったりしたフェミニンなフレアセリフディスプレイ。大きなカウンターと柔らかい曲線で構成された書体で、大文字のみだが、一部オルタネートに小文字形のグリフを持っていて、実質ユニケースのようになっている。変わったオルタネートが多く、Y の上が閉じていたり、E の中央のバーが二股になっていたりと大変個性的。リガチャーも多数あり。さらに変わってるのはファミリー展開で、この手の書体はファミリーがないのが普通だが、こちらはイタリックもあってウェイトも9つと普通の本文用書体並。ウェイトが大きくなってもヘアライン部は細いままなので、コントラストが強くなっている。いろんなロゴが作れるだろうか。ただいま30%オフだが、元々全ファミリーパックで $30(4,400円ほど)程度と大変安い。
透明度がグラデーションで設定されてる SVG フォントディスプレイ。太めのちょっと変わったサンセリフで、文字の明度と透明度がグラデーションで設定されたフォントになっている。サンプル画像は Photoshop で処理した訳ではなく、そもそもこういうフォントである。普通のソリッドなものと、明度がグラデーションで設定された Gradient、透明度がグラデーションで設定された Transparent の3種があり、グラデーションの向きが6パターンずつある。ウェイトはそれぞれ2種類。大文字のみ。
ややコンデンスでクラシカルなトランジショナル?ローマンディスプレイ。古いアメリカ映画とかで使われてそうな書体で、テイストはとてもレトロというかクラシック。作例のように詰めて組むとレトロ感はさらに増すだろう。ハデなオルタネートなどはないが、sp や st、ct にクラシカルなクァイントリガチャーがある。イタリックがあって2ウェイト。本日ケネディ大統領暗殺に関する文書が公開されるということで、ケネディのミドルネーム「フィッツジェラルド」の名を持つ書体を紹介してみた。2日続けて似たような書体になってしまった…。
ハイコントラストでコンデンスなモダンローマンディスプレイ。古典的?モダンローマンの Didot を参考に制作したそうで、確かに割とクラシカルな雰囲気を持っている。イマドキの書体としてはめずらしくハデなオルタネートやリガチャーはなく、ごくスタンダードで潔い。ウェイトバリエーションもないが、見出し用の Display とややコントラストを弱めた Text の2種がある。
本日はアイルランドのお祭り、聖パトリックの祝日(St. Patrick’s Day)ということでこちら。カリグラフィー風味を多分に含んだディスプレイローマン。通常のモダンローマンに古いカリグラフィー書体であるアンシャル Uncial またはインシュラー Insular 風味を加味した書体で、ここまでシックかつエレガントにうまくデザインされてるものは珍しい。通常はどこか素朴な感じになってしまうのだが、こちらはモダンで大変優雅。普通にブランディングに用いて問題ない仕上がりである。大文字のみだが各字にオルタネートが用意されている模様。1ウェイト。
本日は『円周率の日』ということでこちら。ドイツ語で「円」を意味する名を持つディスプレイ。直線と 1/4 円弧を用いてデザインされた書体で、プロポーションは正方形を用い、カウンターを工夫することで文字として成立させている。先日の Cubo と同じく、駆け出しデザイナーが作りそうな書体だが(笑)、こちらもちゃんとフォントとして仕上げている所が素晴らしい。ウクライナ産で、キリル文字もサポート。ちなみに円周率はドイツ語では kreiszahl というそうだが、その他のヨーロッパ諸語には「円周率」にあたる単語はないらしい。「アルキメデス数」「ルドルフ数」などというそうだ。意外だった。