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Archive: 2018

Story Tales

Story Tales

童話や絵本に似合いそうな、ハンドレタリングのフレアセリフディスプレイ。ウェイトの重い書体でフレアの広がり具合が大きく、手書きのラフな感じが多分に残っているのが特徴的。可読性は意外にも良好。すべての大文字と一部の小文字には、ちょろっとしたスワッシュの付いたオルタネートがある。フィルが4種類あって、ソリッドな Regular のほか、ステム中心部に細い線の入った Inline、斜線で埋まった Lines、その線がかすれてる Rough Lines があり、その他植物的なオーナメントが字形を象る Ornaments がある。Rough Lines 以外は斜体があり。あとはキラメキだけの Stars があり、他の書体に重ね打ちする事で飾り付けられる。

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Design Date
2018
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Publisher
Matts Dinosaur Stencils

本日「恐竜の日」だそうなのでコレ。見ての通り恐竜の骨格シルエット。そんだけ。ザッツオール。
筆者は子供の頃は恐竜に結構ハマっていたので、割と詳しくはあるのだが、最近の恐竜の再現想像図を見ると、子供の頃に見たものとはかなり違ってて、古生物学ってのはホントいい加減だなーというのが印象である(判らないことだらけって事なんだけど)。ブロントサウルスとかエライ横長になってるし、ゴジラのモデルとされるイグアノドンも四つん這いみたいになってるがな…。
30年以上前、まだ首里に博物館があった頃に恐竜展があって、そこでサウロロフスの皮膚の化石に触れせてもらえ、その証明書を持ってたんだが失くしちゃったなー。大事にとっとくべきだった。

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Design Date
2005
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HT Espresso

HT Espresso

本日は「エスプレッソの日」だそうなのでこちらを。モノラインのアップライトなスクリプトなのかなんなのかよく判らないディスプレイ。昔のヨーロッパのクルマや家電品に付いてたロゴによくこんなのがあって、ムリヤリのコネクションを作って文字を繋げ、それでもってひとつのパーツとして扱えるようにしてあった。それがよく再現されていると思う。作者は日本人。

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Design Date
2008
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TT Backwards

TT Backwards

コンデンスなサンセリフとモノラインスクリプトのデュオ。’70~’80年代のロシアのデザインにインスパイアされたものとあるが、全然そのままではなく、かなり現代的なアレンジが施されており、とても今っぽい。サンセリフの方は超楕円をベースにジオメトリックにデザインされているが、そこまでコンデンスではなく結構読みやすい。スクリプトはやや傾きが強いがさほどダイナミックさはなく、ストロークの端がスパッとカットされているのがスッキリしてて良い。キリル文字もサポート。それぞれ5ウェイト。この TypeType というロシアのファウンダリーは最近の注目株で、近年非常に優秀な書体を立て続けに発表している。書体名に「TT」があったらまずチェケラ。

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Design Date
2017
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Bakerie

Bakerie

本日は「パンの記念日」だそうなのでこちら。バリエーション豊富でカジュアルなブラッシュスクリプト。7ウェイト、3種の幅で、フチがスムースなものとラフなものと2種類あり、合計42種類ある。筆というよりはマーカーに近い感じの筆跡で、スクリプト風味もさほどない。スワッシュオルタネートもないが、代わりにリガチャーは結構あるかなという感じ。名前は英語でパン屋を表す bakery をフランス語風に綴り替えたもの…だと思う。これだけバリエーションがありながら、パックで8,000円弱とお安いのも魅力。バラだと1つ2,000円ぐらいなので、パックのほうがお得だろう。
ちなみに最近『聖樹(まさき)のパン』というマンガにハマってる。最新刊でいきなり変な方にストーリーが曲がってるが(笑)、ディープなパンの知識が豊富でおもしろい。北海道開拓史や日本のパン屋の歴史なんかも知れて「ほほう」となる。なんとか軌道修正してくれることを祈るが、まぁあの小さなペンションだけでは話の展開も限界かな…。

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Design Date
2017
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Brew

Brew

骨太でコンデンスなディスプレイ。こういうのもジオメトリックというかどうかは判らないが、曲線はなく直線のみで構成されたモノラインスラブである。ソリッドなレギュラーと、それを縁取った Inline、いわゆる影付き袋文字の Outline の3種があり、いずれも大文字のみである。サードウェーブに関連するのか、こういうヴィンテージ感のある書体も最近人気のようだ。
ビールの醸造所の事を英語でブリュワリー brewery といい、この brew も「醸造する」という意味があるのでその辺の用途に合うだろう。サンプルにはパンやピザも見えるので、ひょっとしたら小麦発酵全般に関係ある言葉なのかもしれない。ちなみにコーヒーや紅茶を淹れる事も brew と言うそうな…。

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Design Date
2018
Designer(s)
Publisher

Minion Pro

Minion Pro

本日は「フォントの日」。2017年に Adobe が登録申請した4月10日の「フォントの日」が、日本記念日協会に登録されたそうな。筆者の勝手なイメージだが、Adobe と言えば欧文ではこの書体(か Myriad)なので紹介したい。とはいえ、Adobe の製品を買うと大抵これも付いてくる(はず)ので、デザイナー諸氏にはお馴染みだろう。非常に可読性の良い、ルネサンス後期風の正統派オールドスタイルローマンである。この作者の書体は大体ビッグファミリーで、これもまぁかなりのバリエーションがある。オプティカル対応で字幅もいくつかあり。字種も大変豊富で、ギリシャ文字とキリル文字をサポートしており、1700弱のグリフがある。スクリプト以外でここまで字種があるのもスゴい。Typekit にもありはするが、デスクトップへは一部しか同期できないので、フルファミリーは購入する必要がある。

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Design Date
1990–2000
Designer(s)
Publisher
The Artisan Collection

ヴィンテージ感あふれる4種の書体がパックになったミクスドファミリー。ブラッシュスクリプトの Barley、どっしりした Heinberg、コンデンスな Holtzman、カッパープレート風味の幅広な Trade Supply があり、それぞれに角が取れた Rounded と、フィルがかすれた Textured のバリエーションがある。Barley 以外は大文字のみでスモールキャップス。それとフォントではなく Illustrator ファイルが付属しており、16種のロゴレイアウトのテンプレートと、バッジ風の画像がある。全部まとめて買っても$22と大変オトク。名前は「職人・匠」の意。

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Design Date
2018
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Albrecht Fraktur

Albrecht Fraktur

本日はドイツの芸術家、アルブレヒト・デューラー Albrecht Dürer の誕生日(1471)。文字好きには例のローマンキャピタルを幾何学的に解析した図で有名だが、フラクトゥール fraktur でもやってたらしい。その図面は見つからなかったが、それを元にフォント化したものがこちらだそうである。フラクトゥールというと、ゴシックの中でもカーブの多い柔らかい印象のはずだが、これは見事に直線だらけである。カーブしてる部分も手書きの自然な感じはなく、ちょっと不自然。この辺が幾何学なのかもしれない。ワインよりはビールのラベルかなという感じ。

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Design Date
2011
Designer(s)

Igna Sans

Igna Sans

雰囲気ジオメトリックなモダンなヒューマニストサンセリフ。ヒューマニストでありつつややコロコロしており、なんとなくジオメトリックっぽいが、よくよく見るとどこにも幾何学的な所はないという、とても現代的な涼やかな書体。大文字はやや頭でっかちで、ボウルは大きく、全体的にやや幅広。可読性は大変良好。最近のフラットな Web デザインによくマッチするだろう。7ウェイト。

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Design Date
2018
Designer(s)
Publisher
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