Fontspring

Archive: 2023

Madleton

Madleton

本日マッサンことニッカウヰスキー創業者、竹鶴政孝の誕生日(1894)ということでこちら。ヴィンテージ感のあるセリフドゴシックディスプレイ。ウイスキーをはじめいろんな酒類のラベルに似合いそうな書体である。大文字のみでやや太めのコンデンスなスタイルで、ほぼモノラインで小さなセリフが付いている。2種類あり、I はステムの中央にトゲのような飾りが付いており、II の方はそれがなくツルンとしている。大きなロゴは I で、ちょっと長い文章は II で組むと良いだろう。双方ともイタリックあり。

Category(s)
Design Date
2015
Designer(s)
Publisher
大曲都市, 照山裕爾, 丸山邦朋, 吉田大成(共著) / BNN / 2022年
Glyphsではじめるフォント制作

フォント制作アプリの定番、Glyphs について書かれた日本初の書籍。元 Monotype 社の大曲氏や Adobe 在籍中の吉田氏などのエキスパートたちによる共著で、ベジェ曲線に馴染みのない初心者から本格的にフォント制作をしている方まで幅広く対応しているので、Glyphs さえ入手すればすぐにフォント制作を始められるようになっている。ただそれだけに、普段 Illustrator などで慣れている人には冗長な部分もあるが、エレメントを使い回せるような「コンポーネント」というフォントエディターならではの機能なども解説されているので、ベテラン勢も読んで損はないだろう。ただ惜しむらくは Glyphs は Mac 用しかなく、経済的な理由で今後も Windows 用を開発する予定はないらしいので(笑)、Windows ユーザーは他のアプリを探そう。残念。ちなみに筆者は Windows ユーザーだがこの本は買ってしまった…。

Gravity

Gravity

本日語呂合わせで『無重力の日』だそうなのでこちら。ゆったりしたシグネチャースクリプト。ループの大きな読みやすいタイプで、4つのフォントに分かれていてそれぞれにグリフがちょっとずつ違う。小文字にはエンディングストロークのオルタネートとリガチャーが多数あり。名前に反して理系っぽい雰囲気はまったくない(笑)。

Category(s)
Design Date
2018
Designer(s)
Publisher

Scala Sans Pro

Scala Sans Pro

随分古い書体が MyFonts の Hot New Fonts に上がっていたので紹介。これぞヒューマニストと呼べるようなヒューマニストサンセリフの定番。’90年代初頭に発表されたものだが、30年の時を経てつい最近 Pro 仕様になった模様。クセがなく大変すっきりした可読性の良い書体で、グリフが自然で目に優しい書体である。アクセント記号がかなり増えた他、指矢印(マニキュール manicule)が多数入っている。元々は Fontshop から販売されていてフォント名に FF が付いていたが、それが取れた。ノーマル幅4ウェイト、コンデンス幅1ウェイト。

Category(s)
Design Date
2023
Designer(s)
Publisher

Mosaic

Mosaic

ヒューマニストとジオメトリックのスーパーファミリーサンセリフ。両方のスタイルのサンセリフが同じファミリーというのは結構めずらしい。ヒューマニストとはいえかなりジオメトリック寄りかなという感じで、双方とも読みやすく現代的でスッキリしている。イタリックもあるが、そちらは共通で使用するようで1種類しかない。ロゴ・本文両方イケる万能な書体だろう。すべて10ウェイトある他、バリアブルタイプもあり。

Category(s)
Design Date
2023
Designer(s)
Publisher

Asteroid

Asteroid

本日『はやぶさの日』。2010年に小惑星探査機はやぶさが7年に及ぶミッションを終え地球に帰還した日だそうである。という訳で「小惑星」という名の書体を紹介。男性的でダイナミックなシグネチャースクリプト。少々太めのモノラインストロークで、大文字と小文字のサイズ比がかなり大きい。ただ残念なことに大文字にはオルタネートがなく、小文字にもターミナルスワッシュが付いたものがあるのみ。ただスワッシュストロークのみのグリフがいくつかあるので、それを加えてなんとかするようになっている(笑)。1ウェイトのみ。

Category(s)
Design Date
2023
Designer(s)
Publisher

Cardinal

Cardinal

フローリッシュがかっこいいクラシカルなカリグラフィースクリプト。古いスタイルの正統派イタリックをベースに、それはそれはハデなフローリッシュを後付できるようになっており、ご覧のように非常に華やかな装飾が施せる。すべての大文字に40ものパターンがあるそうだが、組み方がちょっと特殊で、文字の後に数字を打つとオルタネートが現れるようになっている(詳しくはこちら)。それとは別に同じスタイルで装飾のない大文字のみの Serif と、それからセリフを取り除いた Sans があり。カリグラフィー好きはかなりワクワクする書体である。名前はカトリック教会の「枢機卿」の事で、真っ赤な衣装を纏っており、その事からこの赤の事をそのまま「カーディナル」と呼んだりする。

Category(s)
Design Date
2018
Designer(s)
Publisher

Rock’n Roll

Rock’n Roll

本日『ロックの日』ということでこちら。大きめのセリフの付いた図太いセリフドゴシック。フィルにバリエーションがあり、ラフなものやインラインものなどの全部で6種類。いまやロック自体がちょっとヴィンテージ感が出ているので、やっぱりそういう雰囲気があるだろう。グリフが全部は確認できないが、A や N、R などにはちょっとしたスワッシュオルタネートがあるようだ。大文字のみ。

Category(s)
Design Date
2016
Designer(s)
Publisher

ST Saturn

ST Saturn

本日はイタリア出身の天文学者、ジョヴァンニ・カッシーニ Giovanni Domenico Cassini の誕生日(1625)。カッシーニは土星の4つの衛星の発見者であり、輪が複数に分かれていることも突き止めた事から、1997年に打ち上げられた土星探査機の名前にもなっている。ので、土星の名を持つ書体を紹介。かなりコンデンスなサンセリフディスプレイ。アール・デコ風味のあるレトロな雰囲気の書体で、結構かわいらしい。使用の際は作例のように空け気味で組んだ方が今っぽいだろう。大文字のみでスモールキャップスだが、キリル文字もサポートしている。1ウェイトのみ。ちなみに今日現在判明している土星の衛星の数はなんと146個である。

Category(s)
Design Date
2022
Designer(s)
Publisher

Mike Biro

Mike Biro

ほんとに素朴なハンドリッテン。作者の叔父(か伯父)の手書き文字が特徴的で、それをフォント化したものだそうだ。長いアセンダーとディセンダーが目を引く。使い方によっては結構かわいくなると思う。作者的にはブルーブラック(C90 / M15 / Y0 / K60)の 22pt で使って欲しいそうである(笑)。多分万年筆で書いたそれが再現できるのだろう。いくつかリガチャーがあるがグリフがくっついている訳ではなく、組み合わせが最適化されるだけの模様。1ウェイトのみ。

Category(s)
Design Date
2012
Publisher
海外サイトでの欧文フォント(英語フォント)の購入方法
海外サイトでの欧文フォント(英語フォント)の購入方法 購入方法を note で解説しています。英語でもだいじょうぶ!
シンプルモダンでおしゃれな欧文ロゴをデザインします

シンプルモダンでおしゃれな欧文ロゴをデザインします

feoh design

シンプルモダンでおしゃれな欧文ロゴをデザインします

筆記体でおしゃれなサイン風英文ロゴをデザインします

feoh design

POP
FONTS
2024