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TC Hamilton Archive

TC Hamilton Archive

ヴィンテージ感あふれるミクスドファミリー。一時期こういった書体が流行ってたが見なくなり、久しぶりに出たと思う。コントラストのあるラウンドサンズの Sans とセリフの大きなローマン の Serif、カッパープレートスクリプトの Script の3種のファミリーで、どれもアウトラインがかなり荒れており、ヴィンテージ感が強い。Sans と Serif にはコントラストの弱い Small と幅の狭い Condensed があり、それぞれに2ウェイトずつ(Script のみ3ウェイト)。

Category(s)
Design Date
2024
Designer(s)
Publisher

PGF Elyss Sans Pro

PGF Elyss Sans Pro

以前紹介したレトロクラシカルな PGF Elyss にサンセリフ版が出た。あちらは3スタイルのミクスドファミリーだったが、こちらはシンプルに1種類のみ。コンデンス幅なのは変わりなく、というか骨格はそのままにサンセリフにした感じ。コリッとして現代的に仕上がっているが、骨格はクラシカルなので新しくも目に優しい雰囲気に仕上がっている。おもしろいリガチャーもいくつか用意されているので、ロゴなどにも力を発揮するだろう。PDF で見本が用意されているので一見の価値あり。7ウェイト。ただいま60%オフセール中。

Category(s)
Design Date
2024
Publisher

Metro Nova

Metro Nova

可読性の良いヒューマニストサンセリフ。アメリカのグラフィックデザイナー、William Addison Dwiggins (1880–1956) が1930年に制作した書体で、そのデジタル復刻版である。復刻には日本人タイプデザイナーの大曲都市氏が携わり、その経緯をご本人がブログで記してあるので、詳しくはそちらを御覧いただきたい。実はこの書体は知らなかったのだが、Dwiggins の伝記の復刻が Kickstarter で始まったのをきっかけに氏の書体を探したらこれがあった。かわいらしくもあり、ひと目で気に入ってしまった。オススメの書体です。ノーマル幅7ウェイト、Condensed 6ウェイト。

Category(s)
Design Date
1930, 2012
Publisher

Archway

Archway

ヴィンテージ感のあるディスプレイ。やや幅広のグリフにコントラストがほぼないストロークの端に大きめのウェッジセリフが付いており、見方によってはフレアセリフにも見えるだろう。プロポーションがやや変わってて可愛くおもしろい。A の上のバーが英国風みがあってレトロである。大文字のみのスモールキャップス。6ウェイトあるほか、バリアブルタイプもあり。

Category(s)
Design Date
2022
Designer(s)
Publisher

Latino Gothic

Latino Gothic

90ものスタイルを持つスーパーファミリーサンセリフ。Latinotype は多くの優秀なフォントを開発している著名なチリのファウンダリーだが、そのファウンダリーがデザインチームの総力を上げて2年かけて開発したそうで、ファウンダリーの名を冠しているところからもその自信のほどが伺える書体である。名前にあえて Gothic を掲げているところからも分かるとおり、アメリカンネオグロテスクのスタイルでデザインされており、字幅に5種あって、それぞれにイタリックもあって9ウェイトずつで計90種というビッグファミリーである。今あえてネオグロテスクをリリースする意味は正直よく分からない(笑)が、Helvetica で組むとちょっともう古臭い、今っぽいネオグロテスクがあってもいいじゃない、と思ったかもしれない。ファミリー展開からも Helvetica を意識したのかなという気もする。ただいま60%オフセール中。

Category(s)
Design Date
2023
Publisher

Archangelisia

Archangelisia

本日『天使の日』っぽいので「大天使 archangel」っぽい名を持つ書体を紹介。クラシカルなカリグラフィーイタリック。大文字と小文字のサイズ比が大きく、また傾きのやや強め。長いスワッシュはオルタネートではなくデフォルトで持っており、なかなかスペースを食う書体である(笑)。デフォルトでは上下に伸びてるだけだが、ループしたオルタネートも持っている。ただし総グリフ数は250程度とかなり少なく、アクセント記号は手で付けねばならないだろう。1ウェイトのみ。

Category(s)
Design Date
2021
Designer(s)
Publisher

Injurial

Injurial

美しい書影が SNS に流れてたので紹介。大変繊細でエレガントなフレアセリフディスプレイ。こういうのもローマンキャピタルと呼べるだろうか、その辺りのプロポーションを持った書体で、ストロークは細く、端がやや大きめのフレアに広がっている。大文字のみで、今どきとしては珍しくリガチャーなどもなく大変シンプルで潔い。この本のようなデザインを提案するのは結構勇気がいるし、採用する方にも度量がいるが、双方のセンスが合わさるとこのような傑作が生まれるのだなぁ…。1ウェイトのみ。

Category(s)
Design Date
2014
Designer(s)
Publisher

CA Capoli

CA Capoli

レトロなレタリングスクリプト。’50年代イタリアのプロダクトや自動車などによく使われていたような書体で、それらは製品のパーツにしやすいようモノラインのものが多かったが、こちらはかなりコントラストが強くアール・デコ風味が出ている。ステムやリレーションが直線で、こういうのもジオメトリックというのだろうか。作者はドイツ人だが、イタリア旅行に行った際にあるバーで見た灰皿にあった Nido(イタリア語で「巣」) というロゴにインスパイアされて作ったとのこと。また想像を膨らませ、架空のホテル・カポリの VI としてこの書体を採用し、カードなど色々ツールを作ったそうな。このホテルがあるのがアルコナ岬 Cape Arcona という架空の土地で、それがそのままファウンダリー名となっている。

Category(s)
Design Date
2015
Designer(s)

Marcus Traianus

Marcus Traianus

久々に紹介するローマンキャピタル系。やや平筆での手書き感の残るタイプで、他の同系書体に比べて全体的にやや幅広。普通は文字によって字幅がかなり違うが、こちらはその差が小さくなっている。また小文字やイタリックがあるところもちょっと変わってるが、その分普通の書体と同じ感覚で使えるので楽ではあるだろう。スモールキャップスもあり。Bold と2ウェイト。

Category(s)
Design Date
2020
Designer(s)
Publisher

PGF Elyss

PGF Elyss

3種の書体がファミリーになったクラシカルなディスプレイミクスド。Roman、Nouveau、Script の3種があり、Roman はコントラストが強く、コンデンスでステムがくびれており、Nouveau はロンバルディック・キャピタルに似たアール・ヌーヴォー風、Script は名前の通りスクリプトで、細めのカリグラフィーイタリックとなっている。フランスのカリグラファー、Jean Larcher (1947–2015) の作品にインスパイアされたとある。それぞれオルタネートやリガチャーが豊富で、他にキャッチワードやオーナメントも付属している。ただいま50%オフセール中。

Category(s)
Design Date
2022
Designer(s)
Publisher
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