本日はかのレオナルド・ダ・ヴィンチ Leonard Da Vinci の誕生日(1452 ユリウス年)だそうなのでこちら。ダ・ヴィンチの筆致を元に作成されたスクリプト。ペンというよりは筆で書いたようなスクリプトで、ところどころにボタっとしたインク溜まりがあるのが特徴。本人の筆致よりある程度サイズやラインが揃っているが、といって読みやすいかというとそうでもない(笑)。字種がかなり多く、ギリシャのファウンダリーなのでギリシャ文字はもちろんキリル文字もあり、オルタネートを含め1000種以上ある。2ウェイト。
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本日 4.4 で 44 といえばマグナム(おっさんです)、ということでこちら。最近よく見かける変形系モダンローマンディスプレイ。ややウェイトのあるコントラストの強いモダンローマンをベースに、鋭く大きなセリフと幾何学的な円弧を利用した変形グリフを持っている。ティアドロップの付いたダブルストロークなど、あまり他では見ないオルタネートもあって、この手の中でも個性的な方だと思われる。1ウェイト。
モダンローマンとカッパープレートスクリプトのコンバインディスプレイ。本ブログではこの手の書体を #combined のタグを付けて紹介しており、見ていただければ分かるが結構な数が出ているし、あんまり差もないのでこれ以上あってもなーという気はしてるが、こちらはちょっとだけ違う。モダンローマンに小文字があるのがめずらしい。しかもちゃんとグリフまで変えたイタリックまである。さらには Bold と2ウェイトという、この手としては割とめずらしいファミリー展開である。よく考えると結構当たり前なんだが(笑)、スクリプトに注力するのか、ローマンの方は結構おざなりになっているのが普通なのに、この作者は律儀である。
ヒューマニスト風味を取り入れたジオメトリックサンセリフ。かなり本文用を意識しているようで、グリフはジオメトリック特有の冷たさを抑え柔らかく、xハイトが大きく字間はやや広めで可読性は大変良好。a や g のデフォルトに2階建てを採用したり、オールドスタイル数字を用意していたりするのもそのためだろう。スッキリしていて汎用的で、広範囲に使用できると思う。7ウェイトとウェイトも豊富。
すっきり読みやすいモノスペースサンセリフ。よくあるプログラマーなど向けのコーディング用のフォントかと思いきや、グリフを見ると幅広のオルタネートや変わったアイコンなどが収められており、どうもそうではない模様。もちろんコーディングにも使えるとは思うが、ディスプレイ用途に使っても面白いだろう。使い方次第では作例のように結構カッコよくなると思う。5ウェイト。他にステンシルタイプもあり。
本日桃の節句ということで、PeachCreme の書体を紹介。ヴィンテージ感の強いスクリプト。きちんとしたスペンサリアンではないがそれがベースになってることは分かる、いわゆる筆記体で、傾きは強くグリフはタイト。デコボコした紙に書いたようにアウトラインがガタガタにかすれている。名前の通りノスタルジーを感じる書体である。小文字には行頭と行末に伸びるスワッシュオルタネートがある。1ウェイトのみ。
ソフトな印象のジオメトリックディスプレイ。基本的に幾何学的で、角の R が大きく取られているのが特徴。そのおかげでシャープさがとれ、全体的に近代的ながら柔らかい印象に仕上がっている。いくつかの大文字には一部が欠けたグリフのオルタネートがあり、リガチャーも少し。これらを駆使すれば、退屈ではないロゴがデザインできるだろう。IT系のスタートアップによく似合いそうな書体である。名前はいわゆる「からくり人形」のこと。イタリックはなく6ウェイト。
本日はかのガリレオ・ガリレイ Galileo Galilei の誕生日(1564ユリウス年)なのでこちら。レトロSFチックなディスプレイサンセリフ。基本的に細めのジオメトリックだが、大文字の垂直ステム部分だけ2重線になっている。見ての通り A だけ極端に幅広にデザインされているのが特徴的。全体的に古いSFやシューティングゲームなどに使われてそうな雰囲気が漂っているが、アケて組めば割とモダンにもなりそう。1ウェイトのみ。
エレガントなコントラス付きサンセリフディスプレイ。大変上品なライトウェイトの書体で、ほんのりコントラストが付いており、ほんのりフレアセリフ気味である。リガチャーが20弱用意されており、ちょっとしたアレンジが可能。ロゴのテンプレートも6種付属している。女性向けのあれやこれやに。イタリックと2スタイル。ちなみに英語では Argentine(アルゼンチン)が「アルゼンチンの/アルゼンチン人」という意味で、Argentina(アルゼンチーナ)が「アルゼンチン(国)」である(ややこしい)。
本日はスイスのタイプデザイナー、アドリアン・フルティガー Adrian Frutiger の誕生日(1928)なので、氏が制作したこちら。誰もが日常的によく目にするサンセリフ。どこで見てるかと言うと、市販商品のバーコードの下にある数字。アレはどの商品のものもほぼこの書体である。名前の通り、OCR(Optical Character Recognition: 自動文字読み取り装置)で誤読を極力防ぐために開発されたもので、元々は他の書体 OCR A があったが、あまりに機械で読みやすいようにし過ぎたため文字としてはちょっと奇抜であり、「これちょっと変じゃね」という事になって、より文字として読みやすいこちらが開発された。今となっては OCR A も面白くて個人的には好きだが、現在はこの OCR B の方が主流である。機械のための文字なので、モノスペースでイタリックもなし。もちろんウェイトバリエーションもない。ただただ、生活を便利にするために開発された書体である。