ステンシルタイプのモダンローマンディスプレイ。元々は Compass TRF という書体のファミリー。ジオメトリックなモダンローマンという珍しいスタイルである。Regular の字形はまぁまぁ普通だが、Alternate の方はセリフの先に丸いドットが付くなど、デコラティブになっている。Bold と2ウェイト。名前は特に小室哲哉とは関係ない模様。
Category: Display
ぐにょぐにょな手書きのモノラインディスプレイサンセリフ。ややコンデンスなプロポーションで、大文字小文字あるものの、全部同じ大きさである。ファミリーに Gota というタイプがさらに巻きが強いセリフがある。それぞれにぐにょぐにょのスワッシュオルタネートがあり、リガチャーもかなり多めに用意されている。もちろんオーナメント類も揃っている。ウェイトが太いタイプもあるが別書体となっており、こちらは名前が Romeo となっている。つまり「ロミオとジュリエット」なのだが、特に仲を引き裂かれたり心中したりはしないようである。
字形のおもしろいディスプレイサンセリフ。基本的にはジオメトリックでややカッパープレート風味があり、平べったく小文字がなくてスモールキャップス。大文字はベースラインが下がっていて、小文字が上下中央に来る感じである。各字にはちょっとしたスワッシュの付いたオルタネートがあり、大文字にはデコラティブなオーナメントの付いたイニシャルもある。
これ Estilo という書体の Pro 版という事らしいが、雰囲気は踏襲しているものの、全然字形が違う。うーん。個人的にはこっちの方が好き。ほか、スクリプトタイプの Estilo Script と、本文向けの Estilo Text がある。
こういうのもアール・デコ調というのかなぁ。という感じのディスプレイ。見ての通りステムの幅に極端なコントラストを持たせたもので、I なんかはもはや箱にちょっとセリフがついたと言った方がいいような感じである。意外としっかりデザインされていて、洗練された印象はある。使い道がよくは分かんないけども…。大文字だけステムをさらに太っとくしたバージョンがある。
昨日から引きずって、惑星探査機と同じ名前の書体を紹介。見ての通り堂々とした碑文系のタイトリング。コントラストが強めで、サイズが小さいと細いステムがヘアラインになってしまうので、30pt 以上での使用が推奨されている。オルタネートは Y だけにある。数字は一応オールドスタイルがあるが、小文字がないのであんま出番はなさそう。どうでもいいが、「ニューホライズン」て英語の教科書あったよね?
ちょっとバリエーションが少なめなマルチスタイルファミリー。やっぱり全体的に手書き風で、モダンローマンとスラブセリフがあり、ほかブラッシュスクリプトもあるが、こちらは単語単位でひとつのグリフになっており、自由に組めるワケではない(なんでだ?)。オーナメント類は名の通り植物がモチーフになっており(元々そういうもんだが)、アイコン類も鉢が充実している。モダンローマンの方は Pro 版と Std 版がある。作者がブラジルに行った時、その自然と雰囲気にインスパイアされてデザインしたものだそう。
本日台風まっただ中の沖縄だが、まったく関係ない書体を紹介する(笑)。先ごろ亡くなられた Hermann Zapf さんデザインのディスプレイ。超極太のモダンローマンのステム内に文様が刻まれている。多分「サファイア」と発音するんじゃないかなと思うが、宝石の sapphire とはスペルが違う。けどなんかキラキラ具合が宝石っぽいなと思わせる書体である。ざっくりと「モダンローマン」と紹介したが、セリフ部分は手書き感が満載である。1ウェイト。
手書きオープンフェイスローマンディスプレイ。ガタガタしたラインが賑やかな雰囲気を持った書体。どの文字も微妙に形が違うオルタネートを持っており、ガタガタ具合が一定にならないように組むことができる。小文字はなくスモールキャップスで、こちらはなぜか上下にラインが付いている。オーナメント(主にブレース)と接続詞などの短い単語がひとつのグリフに入った Ornaments がファミリーにある。あとオープンフェイスのステムをラフに塗りつぶした Bold タイプもあり。
柔らかい雰囲気のややコンデンスなフレアセリフ。B や E、T などの上下のバーがやや内側にカーブし、全体的にカウンターも広めで明るい印象がある優しい書体。Q のテールが離れてるのが筆者好み(なんで離れてると好きなのだろう…)。字種はかなり少なく、fi のリガチャーさえもないという最近の書体では珍しい仕様である。その上ファミリーもなく天涯孤独。そんなに悪い書体ではないと思うので、今後に期待する。サンプルイメージは名前通り、ワインのラベルを模したもの。ただいま50%オフセール中。