昨日やたらFacebookで宣伝していたので紹介(笑)。手書き風のステムに繊細なヘアラインのスワッシュが付いたディスプレイ。ヘアラインの一部はステムに寄り添って二重線になっているが、これがないスタンダードなものもある。書体そのものも手書き風味が強く、またこれに似合うロンバルディックスタイルのキャップスも付属している。こちらはフレームで囲ったものもあり。オーナメントも充実。全体的にガーリーな雰囲気満載の書体である。ただいま初売50%オフセール中。どうでもいいけど、Fantasyって名前ありそうでなかったね。
Category: Display
アール・デコスタイルのジオメトリックサンセリフ。x-ハイトが極端に小さく、アセンダーやディセンダーを長く取っている。大文字も腰高だったり腰低(こんな日本語ある?)だったりで、明らかに本文向きではない。サンプルイメージにあるようにいくつかの字は異体字を持っていて、好みによって使い分けが可能。小さなスワッシュの付いたオルタネートも多数あり、組んでいておもしろいだろう。ウェイトは数字で表されており、一番細い10から最太の65まで5刻みで12ウェイトある。
紅白の司会が嵐に決まった本日、嵐が近づく沖縄よりチェコのファウンダリー・Stormの書体を紹介する(嵐だらけ)。コンデンスなディスプレイローマン。碑文系のプロポーションで、平筆で書いたようなシュッとしたエレメントを持つ。ちょっとしたスワッシュの付いたオルタネートがいくつかあり、またサンプルイメージのようなあまり見ない組み合わせのリガチャーがある。キリル文字もサポート。グリフォンのアイコンがひとつ入っているが、同ファウンダリーのロゴらしい。5ウェイト。
一枚の板を折り曲げ(bend)てデザインしたようなディスプレイ。さらにそれを5つにスライスしたようなのがサンプルイメージのBend Fiveである。もちろんソリッドなものがある他、一番前と後ろの線だけ残したStripeがある。ステムの幅はFiveとThreeの2種類。右に14度傾いてるので、左に14度起こせばサンプルイメージのようにタテのステムが垂直になるので、そのようにして使ってもいいだろう。ちょっと長いコピーを組むと、おもしろいテクスチャが出来上がる。小文字はなし。
かなりラフな手書きディスプレイ。サンプルでは各文字の差がかなりあるように見えるが、小文字にはいわゆるスモールキャップス(この場合もそう呼ぶんだろうか)が割り当てられていて、それを使用しているからそう見えるものと思われる。大文字だけならそんなに…いやそれでも結構デコボコしてるかな。とにかくまぁかわいらしい書体。サンプルイメージにある鍋やコック帽も実はこの書体に入っているオーナメント。書体そのものもそうだが、カフェなんかにマッチするだろう。ただいま50%オフセール中。
ホントは同じファウンダリーの別のフォントを紹介しようと思ったが、同社のサイトにしかなく、紹介しづらいのでこちらを紹介(笑)。紀元前の古いギリシャの粘土板などからヒントを得て制作された書体。素朴で不揃いな形がユニークでおもしろい。小文字はないが、当時は大文字・小文字という区別はない、というか、そもそも別々の書体だった。大文字は大文字だけ、小文字は小文字だけで使っていたもんである。彫って書くかペンで書くかの違いであり、それぞれで書きやすい書体を使っていたのだが、混ぜて使い出したのは15世紀、活版印刷ができてから。似たような書体にSophiaやMacにも入っているHerculanumなどがあるが、これらにも小文字はない。話は逸れたが、このParachuteというファウンダリーは知らなかった。経済の問題ばかりがクローズアップされるギリシャにこんな素晴らしいファウンダリーがあったとは驚き(笑)。サイトもカッコイイ。
ラフに塗りつぶされたディスプレイローマン。ガッサガサの紙に印刷したようなテクスチャを持つ。スワッシュが豊富にあるほか、葉っぱなどの飾りがついたものがあり、よりオーガニックな雰囲気を醸し出している。サンプルイメージのヤシの木やハイビスカスなどが入ったオーナメントもあり、南国感満載である。その辺のロゴなどにいいだろう。レギュラーとボールドの2ウェイトがあるほか、ステムに線の入ったEngravedもあり。小文字はなくスモールキャップス。名前は単に作者の友人から取ったらしい。
スワッシュいっぱいのコンデンスなサンセリフ。サンセリフというよりはモノラインと呼んだ方がいいぐらいにステムの太さに差がなく、やや手書き感も残っている。見ての通りスワッシュが豊富だが、これらが付いてるのは大文字だけで小文字にはないので、色々遊びたければ大文字を多用するしかない。8ウェイトとウェイトは豊富だが、イタリックはなし。ポップな中にもちょっとした優雅さを演出したい時に。
かわいらしいディスプレイジオメトリック。サンプルイメージにあるように、非常に控えめなスワッシュがちょろっと付いている。付いていない字体もあるが、ステムの端がちょこっと曲がっていたり、全体的にやっぱりちょっと本文向きではないので、ディスプレイとして使うのがいいだろう。抑制が効いてハデすぎないが主張はちゃんとしている書体である。3ウェイト。イタリックはなし。ただいま70%オフセール中。
ウィリアム・モリス風のイニシャルと、それに合うローマン。最初にイニシャルから発表され、後になってローマンの方が追加されたという珍しい経緯を持つ。とは言えウェイトもイタリックもなく本文用書体としては厳しいものがあるが、骨格は堂々としていてなかなか良い。スモールキャップスはあるので、ディスプレイ用と割り切ってるのかもしれないが、できればファミリーを拡張してもらいたいもんである。イニシャルには4種類のスタイルあり。