すっかり忘れてたがハロウィンの季節なのでこちら。かわいらしいポップなサンセリフディスプレイ。見ての通りベースラインもグリフも不揃いで崩れているが、可読性はごく良好に保たれている。子供向けということでそのへんは注意されているのだろう。文が短いとあまり崩れ具合が分からないので、4語以上で組んだ方が面白みが出ると思う。大文字のみで1ウェイト。
Category: Display
非常に個性的なディスプレイ。基本はかなりコンデンスで、そこかしこにオーガニックなカーブが見られるなローマンだが、ステムが細かく波打っているオルタネートがある。加えて半分の高さのオルタネートもあり、縦に重打ちしてリガチャー?の代わりのようにすることも可能(画像の SS)。全体的にオリエンタルな雰囲気がある(ような気がする)ので、エスニックレストランや東南アジア風の雑貨・インテリア店などに似合うと思う。大文字のみで1ウェイト。
なんか2回続けて似たようなコンセプトの書体で申し訳ないが紹介する。スワッシュオルタネートが豊富なローマンディスプレイ。ベースの骨格やグリフがあまり洗練されておらずカジュアルな印象があるが、わざとそういう感じにしているのだと思われる。見ての通りティアドロップの付いたスワッシュが豊富にあり、総グリフ数は1000を超える。スクリプト以外ではここまであるのは結構珍しい。6ウェイトあるほか、細いモノラインタイプもある。イタリックはなし。名前は多分「ミレイユ」とフランス語読みする。
ラグジュアリーなモダンローマンディスプレイ。コントラストが非常に強いモダンローマンで、ややコンデンス気味でセリフはかなり小さい。見ての通り、ティアドロップの付いたスワッシュオルタネートとリガチャーが多数用意されており、個性的な文字組みが楽しめる。ロゴなどで強力に力を発揮するだろう。11もウェイトがあるが、ヘアラインに変化はないので、小さく使うのは無理だろう。大きく派手に使って欲しい。名前は多分日本語の「影」だろう。元々かなり安いが、ただいま50%オフセール中で1,000円ちょい。
なんとも形容しがたいフレアセリフ(?)ディスプレイ。極端に細く短いステムに、魚のヒレのような巨大な三角形のセリフが付いた、と表現していいのだろうか。そんなような、ちょっとレトロ感のあるポップなディスプレイである。イラストのお魚(笑)で表現されているように、ノーマル以外に字幅の細い Condensed と、幅の広い Expanded があり、それぞれに10ウェイトずつある。全部包括したバリアブルフォントもあるので、Illustrator 等の対応アプリを持っていれば、これひとつを購入すればいいだろう。
名前の通りナイーブな(笑)手書きローマンディスプレイ。細目のモダンローマンだが、フリーハンドでレタリングしたようなアウトラインでグニョグニョしているのが特徴。大文字のみではあるが、全文字にスワッシュの付いたオルタネートが Fantaisies という名前で用意されている。そんなに派手なものではなくちょろんとしたものだが、結構かわいらしい。3ウェイト。
アール・デコ風味のあるスラブセリフディスプレイ。ベースはライトウェイトのモノラインジオメトリックスラブセリフで、C や O などの丸みのある字は正円をベースにし、そのほかの字はかなり細身にデザインされているので、結果各字幅にかなりの差がある。大文字にはリガチャーが豊富にあって、おもしろい文字組が楽しめる。グリフ中には雰囲気がよくマッチするフレームオーナメントも付属している。3ウェイト。ちなみにクネーデルとはオーストリアやドイツ南部の郷土料理のことで、ジャガイモや古く固くなったパンなどを蒸して柔らかくし、団子にしたものだそうである。
本日は『コーヒーの日』。なんでも収穫時期とかの関係でこの日がコーヒーにとっての新年度となるらしい。というワケでこちら。丸っこいボテッとしたサンセリフ。全体的に角が落とされて丸くなっており、それに伴い線が交わる所がインク溜まりのようになって、さらに丸っこさを強調している。アウトラインもややガタついて拙く、フリーハンドでレタリングしたかのよう。全体的にヴィンテージ風味。大文字のみだが、いくつかの字にちょっとしたスワッシュオルタネートがある。1ウェイトのみ。
君の運命の人は僕じゃない感じのミクスドファミリー。全体的にアメリカンテイストあふれるタイプで、太めのモノラインのサンセリフの Sans と、それにウェッジ型の鋭い大きなセリフが付いた Serif、メジャーリーグ感たっぷりのレタリングスクリプトの3種があり、Sans と Serif にはウェイトや字幅にバリエーションがあり、フィルにもソリッドなものとかすれた Press の2種がある(Press はスクリプトにもあり)。また、Sans と Serif と同じ骨格の細いモノラインがあり、色を変えて重ね打ちする事でそれらをインラインにする事が可能となっている。ファウンダリーはロシアにあるようだが、よくこんなにアメリカンなものを作れるなと感心する。名前が「偽善者」なのは皮肉だろうか(笑)。
品があってフェミニンなサンセリフディスプレイ。ゆったりした骨格でx-ハイトも大きいが、ウェイトは細めながらストロークにはコントラストがあってエレガント。ステムのフットがひょんと右に流れていてアクセントになっている。リガチャーがあって作例も詰め気味だが、アケ組みだともっと品が出ると思う。やっぱり女性向けだろう。1ウェイト。