本日『フォントの日』らしいが、といってそんな日に何を紹介したものやらと思案した挙げ句無視することにした(笑)のでこちら。イタリアンアール・デコ風味のサンセリフディスプレイ。アール・デコらしくやや幾何学的風味があるが、どこらへんがイタリアンかというと、M や N の鋭い肩なんかを見ると筆者などは「あーねー」という感じがする。Louise Fili 氏の Grafica Strada なんかを参照するとよく分かるだろう。字幅に4種類あって、ノーマルの他 Sm(セミ)Condensed、Condensed、XCondensed の順に幅が狭くなる。それぞれにイタリックもあって8ウェイトずつで計72種とビッグファミリー。ただいま45%オフセール中。
Category: Sans Serif
みんな大好きジオメトリックサンセリフ。基本はまあよくあるタイプのジオメトリックだが、見ての通り一部大文字にちょっと変わったリガチャーがある。とはいえかなり少ないので、そんなにおもしろいワケでもない(ひどい言い草)。CR が上下に繋がった珍しいリガチャーがあるが、これ初見ではちょっと読めないかもしれない。小文字はxハイトが大きく、またデフォルトで結構字間が広い。イタリックはなく9ウェイト。ただいま50%オフセール中。
単純化されたディスプレイジオメトリックサンセリフ。幾何学優先であまり文字としての調整がされていないタイプで、それが大変ユニークでおもしろい。a はかなり奇抜な水滴型になっているが、通常の1・2階建てもちゃんとあるので使い分けは可能。g の2階建ては下のループが切れており、2階建てじゃない(笑)。その他いろいろおもしろいグリフが揃っているので、そのままロゴになりそうである。キリル文字もサポート。イタリックもあって9ウェイトあるほか、バリアブルタイプもあり。
本日はドイツの建築家でバウハウス3代校長ミース・ファン・デル・ローエ Ludwig Mies van der Rohe の誕生日(1886)。というワケでこちら。バウハウスっぽい(?)ジオメトリックサンセリフ。このバウハウスと1930年代のサンセリフにインスパイアされたものだそうである。少々幾何学的寄りで、文字としてちょっと奇抜なグリフになっているが、それがレトロな雰囲気を醸し出していておもしろい。ITC Bauhaus をはじめバウハウスの名を冠した書体はいくつかあるが、これは中でも読みやすい方だろう。オブリークタイプのイタリックもあって6ウェイト。
本日はスイスのタイプデザイナー、アドリアン・フルティガー Adrian Frutiger の誕生日(1928)。有名どころを除いて、もうあらかた氏の書体は紹介したかなと思ったら見つかったので紹介する。クリーンなジオメトリックサンセリフ。正確には氏がデザインしたもののリリースされなかった書体、だそうである。それをリファインしたものだそうで、権利関係がどうなってんのかは知らないが、まあクリアしてるのだろう。これぞジオメトリックというような書体で、Futura との違いはxハイトが大きい、大文字の幅がほぼ揃ってるところだろうか。j もフックしており、可読性が向上している。変わってるのがイタリック?で、傾きがなんと3種類あり、弱いものから順に Leaning, Tilted, Slanted となっている。好みの傾きを選択すればいいだろう。9ウェイト。
本日『円周率の日』だそうなので円をモチーフにしたこちら。とにかく丸っこいライトウェイトのジオメトリックディスプレイ。極力真円とその円弧、直線のみで構成された書体で、どうにかこうにか文字としての体裁を保とうとあらゆる工夫が施されていておもしろい。特に S はよくできてるなぁという感じがする。O は 数字のゼロと区別するためか、真円が中央で水平に切られてズレている。アケて組めば結構今っぽく使えるんじゃなかろうか。1ウェイトのみ。
シンプルな太めのサンセリフディスプレイ。作者は「セミ・ジオメトリック」と名付けており、確かにジオメトリックとネオグロテスクの中間のような書体である。g に2階建てを採用している以外は特にこれといった特徴はないが、組まれた時になんだかちゃんとしていてすごくスッキリ目に入ってくる優秀な書体である。それだけに1ウェイトしかないのが残念。今後のファミリー展開に期待する。
本日『ミニの日』らしいのでそんな名前の書体を紹介。シンプルミニマルなジオメトリックサンセリフ。a が2階建て、g のフックが短い、S や R が頭でっかち、4 が十手のようなグリフをしているなどの特徴がある。a, d, u にはベースラインにちょこっとした尻尾が付いたオルタネートがあるところが変わってる。オブリークタイプのイタリックがあって3ウェイト。
ソフトな印象のジオメトリックディスプレイ。基本的に幾何学的で、角の R が大きく取られているのが特徴。そのおかげでシャープさがとれ、全体的に近代的ながら柔らかい印象に仕上がっている。いくつかの大文字には一部が欠けたグリフのオルタネートがあり、リガチャーも少し。これらを駆使すれば、退屈ではないロゴがデザインできるだろう。IT系のスタートアップによく似合いそうな書体である。名前はいわゆる「からくり人形」のこと。イタリックはなく6ウェイト。