名前がエロい(笑)正統派オールドスタイルローマン。ルネッサンス期の書体を元にしているとあり、その通り往時の雰囲気を持ったクラシカルで大変エレガントなローマンである。当時のものよりはx-ハイトを大きく、c や e などの開口部を開くなどして可読性を向上させている。オルタネートもあり、A のバーが波打ってたり、K や R のレッグが伸びたりしている。リガチャーも50以上。数字やアクセント記号も十分揃っており、総グリフ数は900を超える。当然ながらイタリックもあり。7ウェイト。元々パックで3万しないというこのテとしては大変安い上、ただいま66%オフセール中。
Category: Serif
ラグジュアリーでフェミニンなディスプレイローマン。カウンターは大きめながら野暮ったさはなく、セリフも小さく控えめで上品で、化粧品や宝飾品などのロゴによく使用されてそうな雰囲気を持った書体である。4ウェイトあるが、細いステムはそのままで、太い部分だけ変化しており、重いウェイトほどコントラストが強くなる。が、あくまでも上品。とても筆者好みの書体である。イタリックもあり。
本日『シーサーの日』らしいのでこちら。可読性の良い現代的なオールドスタイル(?)ローマン。セリフがちょっと太めでブラケットがなく、セリフも反るのではなく膨らんでいるのが特徴的。なんとなく Gerald Unger 氏の作る書体に似ており、オランダ風味がする気がするのは筆者だけだろうか。本文用に設計されており、スモールキャップスはもちろん、各種アクセント記号や数字類も網羅し、グリフ数は700を超える。クラシックな指差し矢印アイコン ☞(英語では index, manicule, printer’s fist などと呼ぶらしい)が数種ある。6ウェイト。ちなみに「シーサー」は抑揚をつけずフラットに発音するのが正しい。「シー↑サー↓」と発音するのはとても変なので直すように。
『令和』ネタ第二弾。といっても名前がレイっていうだけの、システマチックなモダンローマン。手書きの柔らかさを極力排除したような、ややジオメトリックと呼んでもいいようなカッチリした骨格とアウトラインで構成されてはいるものの、そこまで幾何学的でもなく、字としての破綻はない。b や q のボウルが閉じてない、f のアセンダーがえぐれている、y の左のストロークがベースラインで裁ち落とされてる、i のドットが真四角などなど、所々ちょっと変わったグリフが特徴的。アセンダーとディセンダーは短く、行間を詰めてもさほど問題ない。コントラストは弱く、本文向きだろう。名前の頭のハイフンは必須(笑)。5ウェイト。ただいま50%オフセール中。
ヴィンテージ感があるバイカーが好きそうな(偏見)ディスプレイローマン。一見普通のローマンだがフチが歪んでおり、しかも小文字がない(スモールキャップス)ので本文には使えない。あくまでディスプレイ用だろう。レギュラーの他、フィルがない Outline、フチがよりギザギザになった Rough、フィルがかすれてる Stamp の4種がある。ロゴレイアウトの作例があるので参照して欲しい。そういう用途に。
本日は『LPレコードの日』だそうなのでこちら。Trajan タイプのローマンキャピタル。ライトウェイトながら、大変堂々としており美しい。小文字はなく、スモールキャップスもない潔い仕様である。おかげでグリフ数が少なく、その分値段も安い。アメリカの名タイプデザイナー、フレデリック・ガウディ Frederic W. Goudy が1927年に Architectural Record という雑誌のタイトルのためにデザインしたものだそう。「建築記録」という雑誌なのでレコードとは関係ないけど(笑)、まぁ名前が一緒なので許してくれい。
パッと見普通なようでそうじゃないディスプレイローマン。品がよく美しい細身の現代的な骨格のローマンで、ステムのクロスする部分にインクトラップのような食い込みがあるのが特徴的。O などは1ストロークなので、途中で線幅がガクンと変わっていたりする。大文字のみの1ウェイトで文字セットはスタンダード。残念ながら添えてあるモノラインスクリプトは同梱されていない。あと同名のライフスタイル誌があるが、それとは特に関係ない模様。ちなみに kinfolk とは「親類縁者」の事。
大変クラシックで品の良い正統派オールドスタイルローマン。アップライトは16世紀フランスのパンチカッター、ギヨーム・ル・ベ Guillaume Le Bé、イタリックはクロード・ギャラモン Claude Garamond の書体をベースにしているとある。大文字はやや幅広で堂々としており、小文字はx-ハイトが小さく全体的に小さめながら、程よいコントラストで読みやすい。オルタネートは Q のテール部分にあるぐらいでほとんどないが、リガチャーは結構用意されている。もうとにかく筆者のドツボにハマる非常に好みの書体である。1ウェイトしかないが、当時はウェイトという考え方もないのでこれでいいのだろう。その分かなり安いのでオススメ。
デコラティブなモダンローマンディスプレイ。基本はヘヴィウェイトのモダンローマンだが、ほぼすべての大文字に図太いスワッシュオルタネートがある。オルタネートの数には差があり、B や D にはないが、逆に H や L などにはかなり多くのバリエーションがあったりする。他、AO、KO、RO、OO にのみリガチャーがあり。ラグジュアリーな雰囲気の中にダークな怪しさもあり、アナスイ的なブランドなどにはマッチすると思う。残念ながら小文字はなく、1ウェイトのみ。
なんと読むのかよく判らない(笑)オールドスタイルローマン。一見普通のようだが、拡大してみると曲線部が部分的にカクっと直線になっているのが特徴的。チリのチロエという島に2~300年前の独特な様式の木造教会が159棟現存しており、そのうちの14棟が『チロエの教会群』としてまとめて世界遺産に登録されているそうだが、そこからインスパイアされたものとの事。曲線部がカクカクしているのは、木に彫った雰囲気を再現しているのかもしれない。ただ骨格は正統派のスタンダードで、x-ハイトも小さくクラシックな雰囲気満載でとてもかっこいい。個人的には大好きな雰囲気である。ちなみに名前のテフエラ?とは小さな木製の板の事で、日本で言う「こけら板」に相当するものらしく、チロエの教会はこの無数のテフエラに覆われている。4ウェイト。ただいま75%オフセール中。