名前の通りエレガントなディスプレイローマン。カッパープレート風味を持つ幅広でライトウェイトな書体で、バーやレッグがほのかに波打ってるところがフェミニン。ベースラインの上がったスモールキャップスもあり、サンプルのようにレッグスワッシュを避けて組む事も可能。ほか、リガチャーも20種ほどある。小文字はなく大文字のみ。女性向けのあれやこれやに。4ウェイト。
Category: Serif
可読性の良い本文用ローマン。コンデンス気味でx-ハイトがかなり大きく、長文を狭いスペースに詰め込む、新聞や雑誌等で実力を発揮するタイプだろう。そういう意味で Times Roman と似ている。コントラストはやや強め。これもラフな紙に印刷されて太ることが想定されてる、のかもしれない。イタリックはカリグラフィー風味が強くクラシック。名前はフランス語で「銀」または「お金」の意味なので、経済誌(紙)などに似合うだろう。7ウェイトパックで$35と破格の値段なのも魅力。
フェミニンでラグジュアリー感のあるローマンディスプレイ。ベースはやや幅広でコントラストの強いモダンローマン。リガチャーやスワッシュオルタネートが豊富に用意されていて、目を引く変わった文字組みが楽しめる。小文字はあるがアセンダーたディセンダーはごく短くちょっとずんぐりした印象で、大文字だけで使う方がいいかなーと個人的には思う。高級感があるので、女性向けのファッションやコスメ、エステなどによく似合うと思う。2ウェイト。元々2書体パックで$50ほどと安いが、ただいま50%オフセール中。
ぬちょっとして水分多めな感じのローマン。ストロークのクロスするところにやや大きめなインク溜まり?のようなニュアンスで丸くなっており、それが全体的に柔らかい雰囲気を醸し出している。全体的にはややクラシックながら、字形はオールドスタイルを基本に、やや丸くカウンター大きめにして可愛らしい。特に a のボウルは相当大きく、上のアーチとの隙間が大変狭くなっている。字種はスタンダード。イタリックもあって3ウェイト。本文用というよりディスプレイ向きだろう。名前は英語で「風変わり」。
おしゃれで(笑)かわいらしい繊細なディスプレイローマン。軽いウェイトでヘアラインもあり、モダンローマンの雰囲気ではあるが、ブラケットがあるのでどっちかなーという感じ。全体的にがっつりバランス調整されておらず多少の不安定さがあり、a の背中がすとんと落ちてたり、v や y などはちょっと左に倒れてるように見えたりするが、それがかえってエレガントな雰囲気を醸し出してるのが不思議。たぶん狙っての事なのだろう。大文字はややコンデンス気味。小文字はx-ハイト大きめだが、あまり本文サイズ向きではないだろう。ただ長文には耐えられると思う。大きなリードコピーならイケるかなという感じ。サンプルのようにカジュアルなスクリプトと合わせるとよくマッチするだろう。1ウェイト。
コントラストが強くやや刺々しい印象のあるオールドスタイル?ローマン。ルネッサンス期のオールドスタイルの骨格ながらモダンローマンに近いほどの細いセリフで、解説には Bodonian(ボドニっぽい)と表現されている。オプティカルになっており、ディスプレイ向きのレギュラーと本文向きの Text がある。イタリックは傾きが結構強い。字種も多く、スモールキャップスはもちろん、ギリシャ文字とキリル文字もサポートしている。アップライトの g はオルタネートがあり、下のループが閉じていないバージョンがあっておもしろい。またこれらとは別に Script というタイプがあり、名前の通りカリグラフィーチックでスクリプトに近い字形をしている。全体的にラグジュアリーで、ハイファッションなどにマッチすると思う。Text はあるもののあまり長文向きではないだろう。それぞれに6ウェイトずつ。
なんだかまー仲良くなって欲しいよねという願いを込めてこちら。ブラッシュスクリプトとモダンローマンのデュオ。ローマンの方は重めでコントラストが強いラグジュアリー感の強いもので、大文字のみ。スクリプトは傾きのないアップライトの細めのブラッシュで、あまり筆ならではの表現はなく、普通にラフに書いた感じになっている。スワッシュオルタネートも特にない。双方とも1ウェイトのみ。ちなみに作者はインドネシア人で、なんで「韓国」なんて名前になってるのかは不明。
本日はジョジョ第一部からの古参ファンにはお馴染みの「愛してその人を得ることは最上である。愛してその人を失うことはその次によい (To love and win is the best thing. To love and lose, the next best)」の言葉で有名な英国の作家ウィリアム・M・サッカレー William Makepeace Thackeray の誕生日(1811)。といって関連するものは何も見当たらないので(笑)、まぁ小説家だったという事なので「小説」という名の書体を紹介。コントラストの弱めな黒みの強いしっかりしたオールドスタイルローマン。「オールド」とは言うもののだいぶモダンな雰囲気で、また筆の感じもそこかしこにあるなかなか不思議な書体である。イタリックが非常に独特で、カリグラフィックな雰囲気はあるもののほとんど傾いておらず、アップライトに比べだいぶコンデンス。全体的に可読性は良好で、これが現代の本文用書体か、という感じはする。6ウェイト。他にも Novel の名を冠した書体が多数あり、Sans, Sans Condensed, Display(サンセリフ), Sans Rounded, Sans Hair, Mono, Office がある。
やや硬い印象のあるディスプレイローマン。ステムのアウトラインがほぼ直線で、ウェストを絞るといったようなオーガニックな雰囲気をまとわせる事はなく、機械的で冷たい印象がある。セリフはウェッジ型でブラケットも直線。x-ハイトが大きくアセンダー・ディセンダーも短め。スタイルが3種あり、本文向きの Text、見出し向きのコントラストが強くモダンローマン化した Display、そのヘアライン部がすっ飛んだ Stencil がある。それぞれ4ウェイトでイタリックはなし。なので一応本文用もありはするが、主にはディスプレイ向きだろう。ただいま50%オフセール中。
エレガントでインスタ映えしそうなデュオ。細めのダイナミックなペンストロークのシグネチャースクリプトと、ヘアラインが特徴的なモダンフレアセリフがパックになっている。スクリプトの方はスワッシュオルタネートはないが、リガチャーが割と豊富に用意されている。1ウェイトのみ。フレアセリフの方はカウンターがゆったりと取られており、E や P、R などが頭でっかちで、A や H のバーが波打ってるのが特徴的でかわいらしい。こちらは2ウェイト。大変エレガントな印象で、女性ファッション誌やウェディングなどによく似合うだろう。ちなみに名前はフランス語で「良く生きる」というような意味らしい。