優雅なカッパープレートスクリプト。19世紀アメリカのプリンターで「クリスマスカードの父」と呼ばれる Louis Prang の書体を参考にしたとある。ローマンキャピタルの風味も加えたとかあるが、どこらへんがそうなのかは不明(笑)。繊細でタイトな字形で、最近の書体らしくオルタネートがかなりあって、900ほどのグリフがある。2ウェイト。ただいま半額セール中。ちなみに発売元の Studiopos の書体は今気づいたがこのブログで結構紹介しており、スクリプトが得意なようである。
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可読性の良い本文用ジオメトリックサンセリフ。基本的にはジオメトリックではあるものの、字形がだいぶ調整されてて文字として自然な形になっている。a や g には2階建てが採用されてるが、ジオメトリックらしく1階建てもオルタネートである。Q のテールが離れてるのがカワイイ(くっついてるのもオルタネートである)。また大文字にはちょっとしたスワッシュの付いたオルタネートがあって、見出しにアクセントを付けることが可能。ウェイトも7つとビッグファミリー。
クラシカルでエレガントなセリフドゴシックディスプレイ。アセンダーとディセンダーがかなり長く、キャップハイトも大きくて大文字と小文字の大きさの差が激しいが、ウェイトが軽い事もあって、なんとなくエレガントで可愛らしい書体。大文字にはスワッシュオルタネートがある。1920年に Morris Fuller Benton が American Type Founders のために制作した書体で、1992年に Bold ウェイトを加えデジタル化され、2003年にスワッシュキャピタルを加えてバージョンアップし、2017年にスワッシュキャピタルをリデザインして Pro 版になった。と説明にある。セリフがまったくないサンセリフ版もあり。名前のカンタベリーは英国南東部ケント州にある地名。チョーサーの『カンタベリー物語』で有名(サンプルはこの本の一節が組まれてる)。とはいうものの筆者はタイトルは知ってるが読んだことはない(笑)。
本日は真珠記念日だそうな。ミキモトの創業者が1893年、真珠の養殖に初めて成功したとか。というワケでパールの名の入ったこちらを。古い書体のリバイバルに定評のある RMU による、18世紀バロック調のデコラティブなディスプレイ。全体的には植物的オーナメンタルな書体だが、所々に丸が入ってるのがパールっぽい…のかな? そう思って名付けたのだろう。使用の際はページ全体をこれで組むのはちと読みづらくてシンドいので、要所のみに留めた方がいいだろう。1ウェイト。
リボン風味のあるインラインディスプレイ。アップライトではあるがカリグラフィー風味があり、若干のループやスワッシュが付いている。小文字はなく大文字のみだが、小文字部分には字形の違うオルタネートが割り当てられている。リガチャーも少々あり。ちょっとしたロゴなんかによろしいんじゃないでしょうか。1ウェイトのみ。
本日七夕という事で、彦星であるわし座のアルタイルの名を持つ書体を紹介。あちこちに手書きのニュアンスが残るオーガニックなサンセリフ。大体の字の右下に右に流れるフックがぐにょっと付いている。v や w は左は直線、右は曲線になっていて個性のある字形で特徴的。字間は結構詰まり気味でちょっと古い。全体的にやや野暮ったく、あまり本文向きではないだろう。サンプルのように太いウェイトを大きく使うと効果的。7ウェイト。「FREE FONT」と書いてあるが、Extra Bold のみフリーでダウンロード可。
本日はサラダ記念日。もうバブル世代にしか解らないだろうが、そういう詩集が流行った事があんのよ。俵万智さんの。というワケで、サラダと言えばポテサラ(そうか?)。で、この書体を紹介。チョークで書いたようなヘッタクソな小文字なしのディスプレイ。フィルが塗りつぶされたヤツとかすれたものがある。それとは別にスクリプトがあるが、これは通常のフォントになっておらず、数文字からなる単語がひとつのグリフに収まっている(つまり自由に文字組みできない)。オーナメント扱いだろうか、他にイラストアイコンも入っている。ちなみに potato はよく potatoe とミススペルされるらしく、それが名前になっている。
本日はビキニスタイルの日。1946年、フランスのファッションデザイナー、Louis Réard ルイ・レアールがこのタイプの水着を世界で初めて発表したそうな。我々男子にとっては最も崇め奉らねばならぬお方という事になるが、名前が発表の4日前に原爆実験があったビキニ環礁から取ったというのがちと引っかかる。しかしこの水着の素晴らしさは揺らぐことはないだろう(笑)。
そんな事はさておきこのフォントの紹介を。ゆるいラフなブラッシュスクリプトとサンセリフのデュオ。スクリプトの方はイマドキのゆる~いガーリーなアップライトで、いわゆるサードウェーブ的な雰囲気のスタイルである。リガチャーとオルタネートも豊富に揃っている。サンセリフの方はジオメトリックな軽いウェイトのもので、小文字はないがリガチャーが結構ある。もちろん組み合わせて使うことが想定されているので、雰囲気がよくマッチしている。ぜひファミリーで購入を。
本日アメリカ独立記念日だがもうネタがないのでスルー。ぬちょっとしたオーガニックなローマン。シルエットはモダン寄りだが、セリフは細いものの真っ直ぐな冷たい感じはなく、曲線が多用され、植物的なニュアンスが多分にある。モダンローマンではあるが Regular 以下はさほどコントラストは強くなく、本文用として使ってもチカチカせずに読みやすいと思う。というか本文用だろう。字種はそこが想定されているようで、豊富に用意されている。ウェイトも6つと結構多い。
伸びやかで雰囲気のあるエレガントなフレアセリフディスプレイ。平筆で書いたような字体で、スクリプトとも言えなくもないような気がする。ステムは程よくしなっており、手書きの優しさがよく出ている。筆者は一発で気に入った。小文字はややコンデンス。名前を検索したら、そう呼ばれる小川がアメリカ国内に3つほどあるらしい。1ウェイト。ファミリー展開したらおもしろいかも。期待する。