繊細で現代的なカッパープレート。基本的にはトラディショナルなスタイルだが、グリフは現代的で古臭さがなく明るくて美しい。ストロークは軽く全体的にゆったりしていてフェミニンな雰囲気がある。結婚式ほかクリスマスなどにもいいのでは。1ウェイト。
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最近流行りの変形モダンローマンディスプレイとスクリプトのデュオ。双方とも細いウェイトの繊細な書体で、モダンローマンの方は大文字のみだが、どれも変わったグリフでおもしろい。G に小文字の2階建て形を採用してるのが変わってる。リガチャーも豊富にあり。スクリプトの方はクラシカルなカッパープレートで、こちらもスワッシュオルタネートがある。双方とも1ウェイト。
本日はドイツのタイプデザイナーでカリグラファーのヘルマン・ツァップ Hermann Zapf の誕生日(1918)。氏の書体は Palatino や Optima 等が有名だが、あまり知られてないこちらを紹介。氏の作風の特徴がよく出ているカリグラフィーイタリック。Zapfino とは違いかなりおとなしめだが、カリグラファーにはペンが複雑に動いていることがよく解ると思う。アウトラインはかすれも再現されており、結構リアルである。グリフ数はオルタネートもなく400弱と少ないが、その分安いので、カリグラファーは買って拡大して教材にするのもいいと思う。名前の Noris は、氏の生まれ故郷のニュルンベルクのラテン語名だそうだ。
シックで品の良いディスプレイローマン。骨格はオールドスタイルに近いが、シルエットはモダンローマンのそれに近い。a や r ティアドロップがボタっとしたものになっているのが特徴的。イタリックはさらに変わっており、グリフはかなりカリグラフィックになっていて、傾きもやや強め。そのためアップライトを見ると一見本文用だが、全体的にはやはりディスプレイ。8ウェイトあり、一番軽い Thin のみ無料でダウンロード可。ただいま50%オフセール中。
本日は「いい字(112)」という事で『書道の日』『習字の日』らしい(強引)。というワケでこちら。古典的なカリグラフィーイタリックをフォント化した書体。イタリアの Ludovico Vicentino degli Arrighi が1522年にカンチェッレレスカ(cancellarescha イタリック)の書き方を著した Operina という本から起こしたものである。グリフは歪んでいてアウトラインはキレイに整理されておらず、インクのにじみなどもそのままに再現されている。特徴としては傾きがだいぶ緩やかで、大文字はスワッシュのないものはほとんど直立していたりする。コントラストも弱めで、現代のものとは結構違う。実はこの本は邦訳されており、『美しい痕跡』というイタリアのカリグラファー、フランチェスカ・ビアゼットン氏のエッセイ集に付録として収められている。全ページのコピーも掲載されているので、手本としても重宝するだろう。
本日も Fontacular(フォントセール)より1品。ブラッシュタイプのシグネチャースクリプト。筆ペンで書いたようなストロークで、アップライトかつベースラインやxハイトが揃っていて雰囲気はしっとりめ。大文字はベースラインが下がっていてグリフはややダイナミック。小文字にはリガチャーがいくつか。1ウェイト。ただいま50%オフで1,000円足らず。
近代的で割と真面目なブラックレター。スタイルとしてはだいぶ時代が下った18~19世紀ぐらいのもので、スワッシュオルタネートが豊富にある。画像のように細いものから太めのものまで様々で、総グリフ数は760ほど。カリグラフィーをやっている者にはお馴染みの書体だが、フォントとしては最近じゃあまり需要もなく、新しく作られる事も少ない。なのに作った事は評価したい。元々2,000円弱だがただいま30%オフセール中。日本ではヘビメタやゴスロリのイメージが付いてしまっているが、欧米ではクリスマス向けによく使われる書体なので、今のうちに買っておくと良いだろう。
クラシカルなシグネチャースクリプト。最近よく見るモダンスクリプトの変型タイプではなく、ガチのシグネチャー(署名・サイン)に近いスタイルのスクリプトである。とはいえ読めなくなるほど崩されてはおらず、可読性はしっかり確保されている。大文字にはダイナミックなオルタネートがあり。全体的にヴィンテージ感のある書体。1ウェイト。
本日は俳優トミー・リー・ジョーンズ Tommy Lee Jones の誕生日(1946)。彼といえば2006年から15年も続けている「BOSS」という事で(笑)コーヒーの名を持つこちらの書体。緩やかななブラッシュモダンスクリプト。全体的に縦長細身のタイプで、シグネチャーと言われればそうかもしれない。ストロークはあまりスピード感はなく緩やか。ご多分に漏れずリガチャーが少々と、小文字には前後に水平に伸びるスワッシュオルタネートがある。1ウェイト。しかしあのBOSSのCM、元ネタは「メン・イン・ブラック」だと思うんだけど、もうそれ覚えてるヒト少ないのでは…。
随分久しぶりに見る正統派カリグラフィーイタリック。実に真面目でクラシック、カリグラフィーのお手本になりそうなスタンダードな書体である。Hermann Zapf やWerner Schneider の書体を参考にしたとあるが、全然そんな個性的な感じはない。ウェイトがやや細めなのが今っぽいだろうか。グリフ数が300ほどの Std と800近い Pro があり、当然 Pro の方がスワッシュオルタネートやリガチャーが豊富。Adobe な人は Pro を買えばいいだろう。1ウェイト。