最近流行りのコンバインディスプレイ。このテはカッパープレートスクリプト+モダンローマンの組み合わせがほとんどだが、こちらはイタリック?+オールドスタイルという珍しいもの。ローマンの方はコンデンスでコントラストが弱め、スクリプトはストロークがブロードペンで書いたようだが、グリフはどちらかというとカッパープレートに近く、こういうスクリプトもまた珍しい。オルタネートやリガチャーは紹介されてないので無いのかなーという感じ。代わりと言ってはなんだがイタリックがある。
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本日立春だそうなので(マジですか)こちら。繊細でエレガントなサンセリフディスプレイ。コントラストの強いゆったりしたグリフのサンセリフで、一部フックの先はフレアセリフのように広がっていて単調ではないのがエレガント。クロスバーが波打ってたりレッグがスワッシュになったりしたオルタネートがいくつかあり、またリガチャーが大文字・小文字それぞれ30種ほどあって文字組みのバリエーションが楽しめる。このテとしてはめずらしくウェイト展開しており、8ウェイトあるのも魅力。
クラッシーでエレガントなディスプレイローマン。基本的にはライトウェイトでコンデンスなローマンだが、ストロークがあちこち優雅な曲線になっていて美しい。xハイトが大きいので相対的にアセンダーやディセンダーが短くなっており、それにより優雅さが半減するのではと思いきや、全然そんなことはない。派手なリガチャーなどはないようで、あくまでしっとりとした静謐な書体である。ロシア産のようだがキリル文字はないっぽい。1ウェイトのみ。
とにかく派手派手デコラティブなコンバイン+デュオ。2種のフォントのデュオで、Regular の方は最近よく見るモダンローマンとカッパープレートスクリプトのコンバイン。大文字の方にスクリプト、小文字の方に大文字ローマンのグリフが割り当てられていて、組み合わせて使うようになっている。スクリプト同士、ローマン同士のリガチャーも多数あり。Signature の方はほんのりストロークにコントラストの付いたシグネチャースクリプトで、テイストは筆者が見る限りはあんまり合ってない気がする(笑)。まあがんばって使いこなしてほしい。
エレガントなモダンローマンと繊細なモダンスクリプトのデュオ。まあよくあるフォントデュオで、ローマンの方はレギュラーウェイトのコントラストの強いモダンタイプで、e や g にやや変わったグリフがあるものの、ほぼスタンダードな書体。大文字のリガチャーがいくつかある。スクリプトの方はライトウェイトのモノラインで、ゆったりしていて読みやすいタイプ。それぞれ1ウェイトずつ。
クラッシーなモダンローマンディスプレイ。字によって字幅に大きな差があるタイプで、基本はコンデンスだが、C や O などの円がベースになっているものはほぼそのままなので、そのまま組んでかなりコントラストが出るようになっている。グリフは S を除いては割とスタンダード。変わってるのが小文字で、実は小文字はなく、代わりに画像にあるような抽象的なイラストが入っているという変わりダネである。全体的にどことなくオリエンタルな雰囲気の漂う書体。1ウェイトのみ。
繊細でクラシカルなフレアセリフディスプレイ。ライトウェイトのローマンキャピタル風味を持った書体で、非常に繊細かつ優雅で美しい。コントラストは弱めで、セリフは普通のセリフではなくほぼフレアセリフのようになっているのが特徴。リガチャーを多く持ち、個性的な文字組が楽しめるようになっている。デザイナーは6年の歳月をかけてこれを制作したそうで、これがデビュー作でもあるそうだ。末恐ろしい人が出てきたもんである。名前はヲタクにはお馴染み、キリスト教の最上位天使・熾天使(seraph)から。1ウェイトのみだがイタリックもあり。
モダンローマンとカッパープレートスクリプトのコンバインディスプレイ。本ブログではこの手の書体を #combined のタグを付けて紹介しており、見ていただければ分かるが結構な数が出ているし、あんまり差もないのでこれ以上あってもなーという気はしてるが、こちらはちょっとだけ違う。モダンローマンに小文字があるのがめずらしい。しかもちゃんとグリフまで変えたイタリックまである。さらには Bold と2ウェイトという、この手としては割とめずらしいファミリー展開である。よく考えると結構当たり前なんだが(笑)、スクリプトに注力するのか、ローマンの方は結構おざなりになっているのが普通なのに、この作者は律儀である。
ジオメトリックサンセリフをベースにしたデコラティブなディスプレイ。基本はシンプルなジオメトリックサンセリフだが、それに変わったグリフやスワッシュをもったオルタネートやリガチャーを追加したおもしろい書体。通常この手はフェミニンで繊細なモダンローマンがベースになっているが、サンセリフベースは思ったより少ないので個性が出せると思う。使いようによっては気取りすぎずエレガントな雰囲気を演出できるだろう。ファミリー展開しているところも珍しい。イタリックもあって8ウェイト。
本日は俳優ジュリア・ロバーツ Julia Fiona Roberts の誕生日(1967)。世間的には『プリティ・ウーマン』が代表作だろうが、個人的には『ノッティングヒルの恋人』が大好きなのでこちら。ふにょっとしたストロークが特徴的な変形ディスプレイ。ライトウェイトの柔らかなモダンローマンをベースに、あちこちにシュッとした短いスワッシュを入れたエレガントな雰囲気を持つ書体である。オルタネートやリガチャーがありそうだが全然なく、まったく遊べないのがちょっと残念。ウェイトも2つあるが違いは微妙。デザインはしっかりしてるので、作者の成長を待ちたい。