本日は16世紀スペインの画家ディエゴ・ベラスケス Diego Rodríguez de Silva y Velázquez の洗礼日(1599)。なのでその名を持つ書体を紹介。珍しいジオメトリックなモダンローマンディスプレイ。細長い長方形のプロポーションをしていて各字がほぼ等幅で、この手はサンセリフが多いが、これはモダンローマンである。E と F のバーの部分のステムが食い込んでいたり、S がカーブを廃して直線と斜線で構成されていたりと一部変わっているが、全体的にはそんな奇抜なグリフはない。ただ、Ö などに付くウムラウトがなかなか巨大である。全体的にラグジュアリーな雰囲気があるので、その辺のファッションブランド等に似合うだろう。大文字のみでスモールキャップス。イタリックもあってそれぞれ1ウェイト。
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大きくゆったりしたカーブが美しいモダンディスプレイ。最近流行りの変形系かと思いきや、ボウルが閉じてないのと f がちょっと変わってるぐらいでそんなに変なグリフはない。ストロークは繊細ながらもコントラストのあるタイプ。i と j のドットがノの字のようで可愛らしい。2ウェイト。豪雨で大変な地域の皆さま、お見舞い申し上げます。もう日本中どこでも起こりうるので、皆さまもお気をつけて。
カッパープレート風味の強いシグネチャースクリプト。ストロークのコントラストがカッパープレートのそれだが、グリフはモダンカリグラフィーのようにゆるゆるに崩れてはおらず、割りとしっかりしていて読みやすい。大文字にはオルタネートはないが、小文字に前後にちょっと伸びるスワッシュオルタネートが用意されている。総グリフ数は300足らずとこの手としては少なめだがその分お安い。1ウェイトのみ。
繊細でエレガントなジオメトリックウェッジセリフディスプレイ。普通ジオメトリックというとサンセリフだが、これはコントラストもあるセリフ書体でちょっとめずらしい。見ての通りちょっとしたスワッシュの付いたオルタネートとリガチャーが多少ある他、ベースラインからちょっと持ち上がってアンダーラインが入った小文字もある。こういった処理は母音ではよく見るが子音にもあるのはちょっとめずらしい。ウェイトは2種あるが、Bold でも結構細い。
シャープでエレガントな変形ディスプレイ。繊細で鋭いライトウェイトのモダンローマンをベースに、様々な変形を施したオルタネートやリガチャーが入った最近良く見るタイプのディスプレイだが、割りとスタンダードなグリフも入っているので、あまり奇抜にしたくない時にも対応可能。19世紀末頃の書体にインスパイアされたとあるが、こんなのあるかな…? 多分アール・ヌーヴォー風味の何かをリファインしたのだろう。名前がパン屋っぽいのは何故なのかは不明。販売は非商用と商用で金額が違うので注意。商用したい場合は £50 払いましょう。1ウェイトのみ。
ヴィンテージ感のある3書体のセット。かなりコンデンスで鋭い Serif と角張った幅広の Sans、傾きの強い Script があり、どれもフリーハンドでのレタリングでデザインされているようで、アウトラインに歪みが見られる。Serif は画像では大文字しかないが、ちゃんと小文字もあるのでご安心を。Script はスクリプトというよりは活字イタリックっぽく、各字には連結部がないのだが、グリフそのものは結構カリグラフィックである。Sans は大文字のみ。全体的にとてもヴィンテージ感が強いがエレガントでもあってカッコいい。
非常に繊細で美しいローマンキャピタル。この手の書体の代表格である Trajan にも勝るとも劣らない大変素晴らしい出来のローマンキャピタルで、これほどのものはなかなかお目にかかれない。Grace の名に恥じない書体だが、実はこの名はガンで亡くなった姪御さんのミドルネームだそうで、この書体の収益の半分はガンの研究センターに寄付されるそうである。現在は大文字のみでスモールキャピタルしかないが、最近 SNS でこの書体の小文字をデザインしている事を報告している。いつかリリースされるだろう。楽しみに待ちたい。1ウェイトのみ。
本日は八十八夜(立春から88日目)で『緑茶の日』だそうなのでこちら。シックでエレガントなローマンディスプレイ。全体的にやや幅広のグリフでゆったりしており、xハイトが大きくアセンダーやディセンダーは短め。小文字にはクラシカルなリガチャーが20種ほどある。派手さはないが落ち着いた大変品のいい書体である。ライフスタイル誌とかに良さそう。1ウェイトのみ。
もう今年の 1/3 が終わってしまったという現実から目を逸らしたいが、取り敢えず5月ということでこちら。柔らかくゆったりした雰囲気のモダンローマンディスプレイ。ライトウェイトながらコントラストが強めのモダンローマンでカウンターが大きく、大文字のバーやレッグがふにょっと波打っていて面白い。リガチャーがたくさんありそうな雰囲気だが、残念ながら小文字にちょっとあるぐらい(笑)。イタリックもあってそれぞれ2ウェイトずつ。
ゴージャス感のあるモダンローマンディスプレイ。コントラストが強くブラケットの大きいコンデンスなモダンローマンで、全体的に腰高でやや変わっており、C/G/S の上の部分が筆っぽくなってるのが面白い。大文字のみだがリガチャーが多数用意されており、バリエーション豊かな文字組みが楽しめるようになっている。アケて組みたくなるがリガチャーを活かすためには我慢しよう(笑)。1ウェイトのみ。