シックでかわいらしいハンドリッテンスクリプト。細身のモノラインでx-ハイトがかなり小さく、代わりにアセンダーやディセンダーのループが大きい。派手なスワッシュオルタネートはないが、行頭や行末に付く横方向に長いスワッシュがあり、またサンプルのように単語間を繋ぐハート付きのスワッシュがある。このファウンダリーはこのテのスクリプトを他にも多数発表してるので、販売サイトで見てみるといいだろう。1ウェイト。
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エレガントでゴージャス(笑)なおしゃれフォントデュオ。コントラストの強いモダンローマンの SRF (Serif) と、極細のモノラインスクリプトの Pen の2種がセットになったファミリーである。SRF の方は Didot よりはややオールドスタイルのニュアンスが残ってるだろうか、あまりカチッとしすぎておらす柔らかい雰囲気を残している。3ウェイトあるがヘアラインには変化なし。Pen の方はオルタネートやリガチャーが多数ある。Office などの OpenType 機能に対応してないアプリ用に、オルタネートやオーナメントが別ファイルになったバージョンも添付されていて親切である。ハイファッションや高級化粧品などにどうぞ。ウェディングなどにもいいだろう。
コントラストの強いエレガントなディスプレイ。やや直線的でゆったりしたグリフで、細いストロークがヘアラインになっている。セリフはブラケットの大きいウェッジ型。G には小文字型のオルタネートがあり、Q にはテール、R はレッグが変わったオルタネートがある。a と g にも1階建てと2階建ての2種類あり。4ウェイトあるが、ヘアライン部分のウェイトは変わらないのでコントラストが強くなる。Didot 風の雰囲気を持った書体だが、字間が狭いせいかなんとなくちょっとレトロ。
本日いろんな日が制定されてるがどれもパッとしないのでガン無視して(笑)こちら。クラシックなヒューマニストサンセリフ。Garamond や Granjon、Eric Gill らの書体にインスパイアされたとあり、その通り大変クラシックなオールドスタイルのグリフをしている。特にイタリックは傾きも強くカリグラフィーのニュアンスも強くてスワッシュオルタネートまである。ただ全体的にあまりブレがなくモノライン気味でかっちりしており、またやや広めの字間のせいだろうか、ただのリバイバルではなく現代的なニュアンスもちゃんとあるなという感じはする。大変筆者好みの書体。10ウェイトとバリエーションも豊富。ただいま69%オフセール中。買っておいて損はない。
アール・ヌーヴォーとアール・デコの両方の風味を持ったレトロなディスプレイ。’20~’30年代に欧米でよく見られたスタイルで、化粧品の広告や映画のタイトルなどでこのような書体が使用されているのを見たことがあるのも多いのでは。腰高で背の高いコンデンスなグリフで、ほんのりコントラストの付いたストロークに申し訳程度に小さなセリフが付いている。一部のバーが波打っているのが特徴的。オルタネートやリガチャーもなかなか豊富。1ウェイト。
クラシックとモダンの中間のようなカッパープレートスクリプト。クラシックほどタイトで大人しくなく、モダンほど暴れてもいないスクリプトで、基本はややカウンターとx-ハイトの大きめなグリフで読みやすく、それにこれでもかというぐらいに派手なスワッシュオルタネートが付随している。その総グリフ数は2500弱とトップクラスである。それはそれはバリエーション豊かな文字組みが楽しめるだろう。バレンタインなどにどうぞ。1ウェイト。
鋭く堂々としたローマンディスプレイ。やや幅広のグリフでコントラストが強いローマンで、小文字はなくスモールキャップスのみ。よって完全にディスプレイ用途だろう。字形は現代的なオールドスタイルで、セリフには大きめのブラケットが付いている。太いウェイトになっても細い部分はあまり変わらず、モダンローマンに近い印象になるが、男性的な印象は保たれる。Big Caslon に感じが似てるだろうか。5ウェイトあって、一番重い Heavy には Inline バージョンがある。名前は画像の通りラテン語で雄牛。そのまま牡牛座の英名となっている。ちなみに筆者の世代では某マンガのせいで「タウラス」と読んでしまうが(笑)、英語では「トーラス」と発音する。あらかじめ語られるロ~マンス~♪
フェミニンなモダンローマンディスプレイ。柔らかく優雅なグリフの Didone なローマン本体に、カリグラフィックなスワッシュオルタネートが付いている。リガチャーもあり、リガチャーにさらにスワッシュが付いたものもあって、バリエーション豊かなおもしろい文字組が楽しめる。女性向けファッションやコスメなどに。3ウェイト。
最近流行りのローマンとスクリプトのデュオ。Serif の方はゆったりした繊細で優雅なタイプで、大文字のみだがリガチャーがいくつかある。Script はカジュアルなシグネチャータイプで、わずかだがコントラストがある。スワッシュオルタネートはないが、リガチャーがやや多めに用意されている。またロゴのテンプレート画像も付属。素敵なロゴがサラッと作れるだろう。女性向けのあれやこれやに。共に1ウェイトずつ。
本日はファッションデザイナーのクリスチャン・ディオール Christian Dior の誕生日(1905)。Dior といえばモダンローマンの代表格のこの書体。ロゴはこのまんまではないが、かなり近いものが用いられている。18世紀にフランスの Firman Didot がデザインしたものを、Adrian Frutiger が現代に蘇らせたものである。Mac には標準搭載されているのでお馴染みの方も多いだろう。大変優雅でラグジュアリー感のある書体で、Bodoni と並びよくハイファッションで用いられている。またこの書体のようにコントラストが強く、ブラケットのない細いセリフを持つモダンローマンのタイプを “Didone” と呼んだりするが、その語源ともなっており、それぐらい定番となっている。あまりにも定番なので避けられるぐらいだったが(笑)、最近はカジュアルなスクリプトと組み合わせるのも流行っている気がするので、見直してみるのもいかがだろうか。